磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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天皇制にこだわる-天皇依存症の研究-

2009年09月29日 | 読書日記など
『天皇制にこだわる-天皇依存症の研究-』
   野坂昭如、菅孝行・著/明石書店1986年

帯に書かれてあります……。下「」引用。

「なぜ日本人は天皇が「好き」なのか!?
深まりゆく「天皇依存症」のなかで天皇制にこだわり続ける野坂・菅が「天皇依存症」の病理を抉る
熱血対談を展開!」



直接ではなかったという……。下「」引用。

「野坂 今、振り返って考えますと、小学校に入るまで、天皇の関わりといっても何分子供で、直接ぼくとじゃなくて、家族、隣近所、あるいは町内会組織、親戚なんかと天皇の関わりが子供の上に影響していたわけです。-略-」

直接だと大変だろうなあー。

“天皇のために死ぬ”……。下「」引用。

「“天皇のために死ぬ”ということについては、朝礼の時の話で覚えていることがあります。-略-」

つまり、“天皇のために死ぬ”という人たち、大げさに話すけれど、その人たちは、“天皇のために死ぬ”といいながら、まだ死んでいない人ばかりだったということか? こう考えると、“天皇のために死ぬ”とうより、“天皇のために死ね”という教育でしかなかった? ということ……。

天皇一色ではなかったと野坂。下「」引用。

「野坂 -略-まして、校長なんて、ほとんどぼくらとの接触がないから、皮肉な中学生じゃなくたって、あまり尊敬はしない。それが、天皇陛下に帰依し奉るということを大変切り口上でいわれたところで、だからといって、天皇との関わり合いが、ぼくらのほうに沁み込んでくるということはあまりない。
 あとは、ほんとうに儀式になっちゃったものだから力にならない。-略-」

養っているという野坂。下「」引用。

「野坂 -略-つまり、われわれが金払って、百年兵を養っているのは自分達のためである。そして災害の時に、彼等が出番で出てくるのだから、こっちはこき使えばいいわけでしょう。それが、恩恵を感じてしまうんですね。実際問題として、間近に助けてくれればありがたいと思う気持ちは、個人個人では当然持つでしょうが、よく考えれば、それ以上のものではないんですよ。-略-」

国民主権というならば、そうでしょうね……。
--でも、もちろん、同じ人間、命がけでレスキューされたときは、感謝の言葉も自然とでるものでしょうね……。
--だけど、権威主義なイデオロギーの人たちに救ってもらったわけではないですね。

「天皇依存と差別のエネルギーのこわさ」 下「」引用。

「-略-無意識の中で、天皇的なものを求めているという気持ちが、確実に差別に結び付いている。これが強くなってくる。天皇がはっきり出てくれば、差別のほうも、得たりとばかり公認される。-略-ぼくらは天皇依存症ですよ。何かに依存したいという気持ちが、ほかの民族に比べてわれわれは強いのじゃないでしょうか。-略-」

逆差別もまたよくない……。
--皇室にも人権などを考慮すべきであると思う……。







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