磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナガサキの郵便配達

2006年07月07日 | 読書日記など
『ナガサキの郵便配達』
   ピーター・タウンゼンド(著)/
      間庭恭人(訳)/早川書房s60年

長崎の語り部としてビデオやテレビに、
また外国でも被爆者としてのメッセージを
伝えられている谷口稜曄さんを主人公にした小説です。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「《被爆少年からのメッセージ!》
悲痛な原爆体験にうちかち、幸せな家庭をきずいた一日本人の半生を、イギリス人の著者が平和への祈りをこめて描く!」

著者はビルマ生まれなので、東洋に愛着があるという。

この著者は「世界じゅうを旅行してみて、あんなにすばらしい子供たちを見たのは日本だけである。」と語られています。今の日本の子供のことではありませんね。今の子供と昔の日本の子供ではだいぶ違うように思えます。

稜曄のことが生まれたときのころから書かれてあります。

戦争にいたるところ、原爆や天皇、閣僚などについても書かれてあります。

1942年2月17にシンガポール占領のとき、
国民各戸に小豆ひと袋、ビール日本、酒三合の特別配給。
子供には、キャラメル一箱とお菓子。

郵便配達を業務にされていた谷口稜曄。
仕事中に被曝されます。

無感覚だったという。下「」引用。

「彼は無感覚だった。どんな苦痛も感じなかった。ふだんなら鋭い痛みを感じたはずの、あの小石が当たったところでさえも苦痛を感じなかった。精神的にも肉体的にも虚脱状態に陥っていた。」


ペニシリンが投与されたことが書かれてありました。

1948年に、松尾医師は移植手術。稜曄の右の尻の皮膚をとって移植。
しかし、腕は動かなかった。

東ドイツに招待されたが、手術をうける体力がなかったという。


1982年、平和平和のメッセージを広めるため外国へ。
ヨーロッパ、アメリカをまわった。

1982年夏、著者は谷口夫妻から長い時間インタビューしたそうです。

また、この翻訳本がでるときにも、指摘してくださったことを、訳者は感謝の言葉としておられました。







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