『私物国家 日本の黒幕の系図』
広瀬隆・著/光文社1997年
若いころ、広瀬隆の原発関連の本を読んで、こんなヒドイことはないだろうと思った。ところが大手マスコミの方がウソをついているということを徐々に理解していった……。戦時中から続く、この人間味のない冷血な華麗なる血族たちは暴力団ともつながっているという……。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/0a/cd29423492d6a386769f4786129e38a1.jpg)
この本に出てくる現役の政治家は小泉純一郎、森喜朗、そして小沢一郎……。
しかし日本一といわれるのは、やはり三菱軍事財閥だという。
原発関連の本にはしばしば書かれてありますが、巨費を投じなければできない原発をつくるとき、財閥は再生させたという。
しかし、持ち株会社は法律で規制されていたので、厳密な財閥ではなかった。しかし、小泉改革によって持ち株会社も復活したという……。
--この本では。
『第六章 日本最大の官僚組織・電力会社と軍需工場・三菱重工』と、トリをとっています。
電力会社などにも、戦争中から続く、人脈が支配しているという。
しかし、政治の絶対平和主義たちからは、『死の商人』などと書かれることはあっても追究はしない。
そして、『死の労働者』とも、そこに従事している人たちのことは言われないようだ。
そこに勤務しているのが、彼らの谷町である一流企業の労働組合があるからかもしれない……。
もはや、九条は瀕死の状態でもあるだろう……。
……ただ、彼等の利権を増やすために、ゲームのように九条を唱えられても信用できるものではない。
ナガサキとも無関係ではないことでもある……。
小沢一郎は、どんな政治家よりもダーティな政治家であると、この本を読むと思うことでしょう。
小沢一郎の父は、運輸大臣、逓信大臣、郵政大臣、建設大臣となり、岩手開発鉄道の社長に就任。鹿島建設で相談役となった……。
小沢一郎は、越山会の重要な役割を果たす建設会社・福田組の社長である福田正の娘と結婚。
皇民党事件では、小沢と暴力団関係者は親しくなったという。
1993年、金丸信が脱税容疑で逮捕。小沢一郎は金丸に罪をかぶせて、われ関知せずを装ったという。
巧みに自民党を離党し、政治改革を断行するというキャッチフレーズでまわりを洗脳。
社会党を骨抜きにし、九州の初村を動かし、細川護煕を首相にかついだ。
--それは間接的に彼の疑惑を消すための行動であったようだ。
オレンジ共済組合の友部達夫と、政界工作資金を受け取った初村謙一郎のあいだには、小沢一郎がいたという。
建設大臣・中村喜四郎が逮捕された事件では、小沢は中村ひとりに罪をかぶせたと噂されているという。
東京の信用組合が破綻事件、高橋治則と山口敏夫が逮捕。小沢一郎は何ひとつ責任を問われなかったという。
そして、著者は書く。下「」引用。
「仲間を売るのが、三度の飯より好きな男らしい。そうした人間のもとに結集している政治家の姿は、一層哀れである。」
中村の事件ではこんなことも書かれてあった。下「」引用。
「この事件では、中村喜四郎が逮捕される前に、地検特捜部が、「本丸は、小沢一郎と梶山静六だ」とにらんで捜査を続け、巨大疑獄に発展する様相をみせながら、小物の中村喜四郎逮捕だけで事件を収束した裏には、政界から地検に対する大きな圧力があったとみられている。」
index
小泉純一郎の義理の兄は豊島格(とよしまとおる)。
--資源エネルギー庁長官として、1980年代の原発推進政策を大きく前進。
その後、実業界でアジア石油社長、コスモ石油副社長を歴任、93年日本貿易振興会(ジェトロ)の理事長。
--小泉純一郎の一族には、このほかにも薬物利権に関連する職業の者が目につくという。背後に壮大な人脈が見えるそうだ……。
ボクのような庶民には、本で知ることしかできない世界です。
幣原喜重郎は三菱財閥の岩崎弥太郎の娘を妻としていたようだ。
とうてい、憲法九条の発案者とは思えない人物であるように思える……。
かなり分厚い本で、内容ともに読みごたえのある一冊です。
index
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広瀬隆・著/光文社1997年
若いころ、広瀬隆の原発関連の本を読んで、こんなヒドイことはないだろうと思った。ところが大手マスコミの方がウソをついているということを徐々に理解していった……。戦時中から続く、この人間味のない冷血な華麗なる血族たちは暴力団ともつながっているという……。
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この本に出てくる現役の政治家は小泉純一郎、森喜朗、そして小沢一郎……。
しかし日本一といわれるのは、やはり三菱軍事財閥だという。
原発関連の本にはしばしば書かれてありますが、巨費を投じなければできない原発をつくるとき、財閥は再生させたという。
しかし、持ち株会社は法律で規制されていたので、厳密な財閥ではなかった。しかし、小泉改革によって持ち株会社も復活したという……。
--この本では。
『第六章 日本最大の官僚組織・電力会社と軍需工場・三菱重工』と、トリをとっています。
電力会社などにも、戦争中から続く、人脈が支配しているという。
しかし、政治の絶対平和主義たちからは、『死の商人』などと書かれることはあっても追究はしない。
そして、『死の労働者』とも、そこに従事している人たちのことは言われないようだ。
そこに勤務しているのが、彼らの谷町である一流企業の労働組合があるからかもしれない……。
もはや、九条は瀕死の状態でもあるだろう……。
……ただ、彼等の利権を増やすために、ゲームのように九条を唱えられても信用できるものではない。
ナガサキとも無関係ではないことでもある……。
小沢一郎は、どんな政治家よりもダーティな政治家であると、この本を読むと思うことでしょう。
小沢一郎の父は、運輸大臣、逓信大臣、郵政大臣、建設大臣となり、岩手開発鉄道の社長に就任。鹿島建設で相談役となった……。
小沢一郎は、越山会の重要な役割を果たす建設会社・福田組の社長である福田正の娘と結婚。
皇民党事件では、小沢と暴力団関係者は親しくなったという。
1993年、金丸信が脱税容疑で逮捕。小沢一郎は金丸に罪をかぶせて、われ関知せずを装ったという。
巧みに自民党を離党し、政治改革を断行するというキャッチフレーズでまわりを洗脳。
社会党を骨抜きにし、九州の初村を動かし、細川護煕を首相にかついだ。
--それは間接的に彼の疑惑を消すための行動であったようだ。
オレンジ共済組合の友部達夫と、政界工作資金を受け取った初村謙一郎のあいだには、小沢一郎がいたという。
建設大臣・中村喜四郎が逮捕された事件では、小沢は中村ひとりに罪をかぶせたと噂されているという。
東京の信用組合が破綻事件、高橋治則と山口敏夫が逮捕。小沢一郎は何ひとつ責任を問われなかったという。
そして、著者は書く。下「」引用。
「仲間を売るのが、三度の飯より好きな男らしい。そうした人間のもとに結集している政治家の姿は、一層哀れである。」
中村の事件ではこんなことも書かれてあった。下「」引用。
「この事件では、中村喜四郎が逮捕される前に、地検特捜部が、「本丸は、小沢一郎と梶山静六だ」とにらんで捜査を続け、巨大疑獄に発展する様相をみせながら、小物の中村喜四郎逮捕だけで事件を収束した裏には、政界から地検に対する大きな圧力があったとみられている。」
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小泉純一郎の義理の兄は豊島格(とよしまとおる)。
--資源エネルギー庁長官として、1980年代の原発推進政策を大きく前進。
その後、実業界でアジア石油社長、コスモ石油副社長を歴任、93年日本貿易振興会(ジェトロ)の理事長。
--小泉純一郎の一族には、このほかにも薬物利権に関連する職業の者が目につくという。背後に壮大な人脈が見えるそうだ……。
ボクのような庶民には、本で知ることしかできない世界です。
幣原喜重郎は三菱財閥の岩崎弥太郎の娘を妻としていたようだ。
とうてい、憲法九条の発案者とは思えない人物であるように思える……。
かなり分厚い本で、内容ともに読みごたえのある一冊です。
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