磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ-小森陽一対談集-

2011年05月16日 | 読書日記など
『記憶せよ、抗議せよ、そして、生き延びよ-小森陽一対談集-』
   小森陽一、他・著/シネ・フロント社2010年

記憶が正しく現実を把握していなければ、無意味なこともあるだろうなあー。
この本とは無関係だが、まさに生存権として原発廃炉を訴えている人たちは、事実を把握しているとボクは思っている……。



フタをし、自己正当化したヒトラーと小泉純一郎……。下「」引用。

「小森 でも報道されたのは「テロに屈しない。自衛隊は撤退しない」という見出しで、結果としての「人質は見殺し」ということが伏せられていた。日本政府は、邦人は守らなければいけないと、外務省を作るときの法律に書いてある。だからご本人たちには、それをやらなかったという罪障感はあると思うのです。ここが大事です。つまり、権力者は罪の意識を持たないというふうに、私たち民衆が解釈すると間違うと思うのです。ヒトラーだって罪障感はある。ただ、その罪障感にフタをして、「いや、自分たちは正しいんだ」という自己正当化をするとき、つまり罪にフタをして自己正当化するときに、権力者の精神構造が作られていくのだと思います。」

このことは原発でも同様のことを続けている……。

小泉政権の陰謀?……。下「」引用。

「やはり9・11のテロ事件がひとつの境目となって、それを利用して日本の小泉政権が「戦争ができる国」へ日本を引っ張っていこうとしているということです。」

「日本政府に改憲を迫るブッシュ政権」

政治家で自衛隊に自分の息子や親族を入れた国会議員は誰もいないという……。
小泉首相の親もじいさんも生き残っている……。下「」引用。

「渡部 戦争で死んでいくのは、いちばん貧しい人たち、北海道、東北、沖縄という端の地域の人たちで、小泉首相の親もじいさんも生き残っている。国会のまわりのみんなは生き残っていて、その人たちがまた日本を牛耳っていくわけでしょ。庶民は生真面目に国の方針についていって、山形では五人兄弟で五人とも死んでいるという家があるんですから。-略-」

危険な福島原発のところにも、政治家や著明な学者は誰一人いっていませんね……。

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映画人九条の会」というのがあるそうです……。

マライの虎 ハリマオ』(古賀聖人監督、四三年)は日本こそがアジアを解放するという映画……。

ヒロシマ・ナガサキ、玉音放送……。下「」引用。

「八月のヒロシマ、八月九日のナガサキ、そして八月一五日の天皇の玉音放送という、この三つの問題は、やはり私にとっても極めて重要な文学的な問題でした。それは今でもそうありつづけていて、二年前に『天皇の玉音放送』(五月書房)という本を書きました。それにはNHKが保存していた原版から録った玉音放送のCDが付いていますのでぜひ聞いていただきたいと思いますが、つまり、この八月六日、九日、一五日というあたりに、今私たちが直面している二一世紀の戦争、そしてアメリカが日本に九条を変えさせようとしている仕掛け、カラクリが全部組み込まれているような気がしてならなかったということです。-略-」

「今、情報操作ファシズムが大規模に」
--原発安全神話、原発経済神話、原発環境神話も同様でしょうね……。

加害者が単なる被害者に……。下「」引用。

「小森 いわば朝鮮半島に対する加害の問題ではなくて、むしろ日本が被害者なのだということが非常に強く宣伝された。9・11以降のアメリカで自分たちたが被害者なのだと大衆の気分感情を動員していったことが、一年遅れで日本で行われた。これはとても大事なことで、9・11が起きた年は、日本では実は歴史教科書問題をめぐって世論が真っ二つに割れていました。」

ヒロシマ・ナガサキの影響で、中東の日本観……。下「」引用。

「中東のインタビューで面白かったのは、日本から遠いのに、日本の事情をつかんでいて、ちゃんと日本にのことを見ているということ。街頭のインタビューでも、やはり一般の人でも日本は戦争しない国だというイメージをものすごく強くもっている。とくにヒロシマ・ナガサキの原爆体験があるということで、日本自体が平和の象徴になっているんですよ。」

映画『ガイサンシーとその姉妹たち』についても話題になっていました。













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