『おしえて!もんじゅ君
-これだけは知っておこう原発と放射能-』
もんじゅ君・著/大島堅一、左巻健男・監修/平凡社2012年
ひっかかるところの多い本です。
この本を読んで、まず想い出したこと……。
【YouTube】に流れた↑ビデオ。下「」引用。
「あのアニメを見たあと、私はその発想のおもしろさに感動し、SKY STAGE24でも放映するように言った。だが、よくよく考えてみると、そこに仕組まれている、見る者の無意識に働きかけるメッセージの恐ろしさに、ぞっとした。放射性物質を、出るとこ構わずの「おなら」になぞらえてしまうなんて……。製作者の豊かな発想とユーモアは称えられるとしても、裏でそのようなビデオの制作を依頼し、広めている者がいるならば、じつに恥ずべき行為だろう。-略-」『日本の問題-イタリア人記者・ピオが地震、ツナミ、放射能汚染の「現場」で見たもの-』より
大手広告会社がつくった『おなかがいたくなった原発くん』?。 下「」引用。
「何度も見たが、内容といい動画といいナレーションといい、とても素人がつくったものとは思えない。動画は素人っぽいがプロが描いたもの、と見える。日本列島の中に福島原発がある場所など、何色か使ってわかりやすくつくっている。ナレーションも、ときどきプロと思わせる言葉が出てくる。「原発は安全」という映画やビデオを昔から見ているが、同じような口調が二、三回出てきた。「最悪の事態を説明しておきます」などという説明は、原発の専門家でなければ出ない言葉だ。「個人のクリエーターが何人かでつくった」という情報が、-略-もし、素人が作ったなら、これだけの傑作は一○日や二○日はかかる。中小のPR会社社長が話していた。
「これだけのものを一日か二日で作り上げるのは、プロ集団を大勢抱えた大手の広告会社ぐらいではないか」
広告会社も、「原発安全神話」の重要な語り部なのだ。」『東電帝国その失敗の本質 文春新書 810』より
似ているなあーと思いました。
こんな社会問題を、ゆるキャラで表現するなんて、まともな感覚でないと思います。
ゆるキャラなどというものが有効に活用されているのは、観光推進だったりするのですから……。
それに、「もんじゅ君」というのが、「福井県敦賀市在住の高速増殖炉。原発銀座生まれ。-略-」と書かれてあります。
反対派の人たちが、「魔王・MONJU」というのを、このようなプロフィールまでつけて出版されても問題がないのでしようか?
この本に登場する実名の人たちのなかには、まじめに反原発をされているかもしれませんが……。
--この問題は社会問題でもありますが、現実は科学(技術工学)の問題です。3000円の部品からでも大事故は起きる。いくらお金をかけても事故は起きる。それが人間の技術工学の基礎ですね。そして、より安全なものを作れば、事故はより大きいということも否定できません……。
イデオロギーの問題でもなければ、趣味の問題でもない。
毒を飲もうとする人を、自由ですから飲んでくださいとは言えないように……。
まして、他人に毒を飲ませる食べさせる行為が許されていいはずがありません。
廃棄物だって、大きな問題ですね。まだまだ問題はありますね……。
--大人なら、堅い本も読んでいただきたいと思います。高木仁三郎を特に読んでいただきたい。
もくじ
そして、今、政治家たちがやっていること。
ふつう考えたら……。
枝野はぶれていません。「安全・安心」→「原発輸出」→「再稼働」→「原発推進」
これが、東電とのつながりも深いといわれる枝野なら、当然では?
枝野は、ぶれさせているのです。能力のある政治家です。
--そして、ぶれているのは市長では? 彼が本当に脱原発をする気があるなら。
彼は脱原発だったのに、いつの間にか条件闘争にぶれていますね。
ハードルがどんどん下げられていってますね。
ぶれているのは、市長の方であって、ぶれてないのは枝野です。
見事な交渉術ですね。
--市長も本当は推進なら、まったくぶれてません。
権謀術数を使う、魑魅魍魎の政治屋らしい彼らのすることですね。
--かつての彼らの方針。「灰色なら推進!」
灰色にするための本なのでしょうか?
今では、予防原則ですね。
灰色なら、止めるべきというのが環境問題の今の原則ですね。
--この本の目的は、減原発や容認かもしれませんね……。
もちろん、反原発の人も混ぜていますが……。
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目 次
-これだけは知っておこう原発と放射能-』
もんじゅ君・著/大島堅一、左巻健男・監修/平凡社2012年
ひっかかるところの多い本です。
この本を読んで、まず想い出したこと……。
【YouTube】に流れた↑ビデオ。下「」引用。
「あのアニメを見たあと、私はその発想のおもしろさに感動し、SKY STAGE24でも放映するように言った。だが、よくよく考えてみると、そこに仕組まれている、見る者の無意識に働きかけるメッセージの恐ろしさに、ぞっとした。放射性物質を、出るとこ構わずの「おなら」になぞらえてしまうなんて……。製作者の豊かな発想とユーモアは称えられるとしても、裏でそのようなビデオの制作を依頼し、広めている者がいるならば、じつに恥ずべき行為だろう。-略-」『日本の問題-イタリア人記者・ピオが地震、ツナミ、放射能汚染の「現場」で見たもの-』より
大手広告会社がつくった『おなかがいたくなった原発くん』?。 下「」引用。
「何度も見たが、内容といい動画といいナレーションといい、とても素人がつくったものとは思えない。動画は素人っぽいがプロが描いたもの、と見える。日本列島の中に福島原発がある場所など、何色か使ってわかりやすくつくっている。ナレーションも、ときどきプロと思わせる言葉が出てくる。「原発は安全」という映画やビデオを昔から見ているが、同じような口調が二、三回出てきた。「最悪の事態を説明しておきます」などという説明は、原発の専門家でなければ出ない言葉だ。「個人のクリエーターが何人かでつくった」という情報が、-略-もし、素人が作ったなら、これだけの傑作は一○日や二○日はかかる。中小のPR会社社長が話していた。
「これだけのものを一日か二日で作り上げるのは、プロ集団を大勢抱えた大手の広告会社ぐらいではないか」
広告会社も、「原発安全神話」の重要な語り部なのだ。」『東電帝国その失敗の本質 文春新書 810』より
似ているなあーと思いました。
こんな社会問題を、ゆるキャラで表現するなんて、まともな感覚でないと思います。
ゆるキャラなどというものが有効に活用されているのは、観光推進だったりするのですから……。
それに、「もんじゅ君」というのが、「福井県敦賀市在住の高速増殖炉。原発銀座生まれ。-略-」と書かれてあります。
反対派の人たちが、「魔王・MONJU」というのを、このようなプロフィールまでつけて出版されても問題がないのでしようか?
この本に登場する実名の人たちのなかには、まじめに反原発をされているかもしれませんが……。
--この問題は社会問題でもありますが、現実は科学(技術工学)の問題です。3000円の部品からでも大事故は起きる。いくらお金をかけても事故は起きる。それが人間の技術工学の基礎ですね。そして、より安全なものを作れば、事故はより大きいということも否定できません……。
イデオロギーの問題でもなければ、趣味の問題でもない。
毒を飲もうとする人を、自由ですから飲んでくださいとは言えないように……。
まして、他人に毒を飲ませる食べさせる行為が許されていいはずがありません。
廃棄物だって、大きな問題ですね。まだまだ問題はありますね……。
--大人なら、堅い本も読んでいただきたいと思います。高木仁三郎を特に読んでいただきたい。
もくじ
そして、今、政治家たちがやっていること。
ふつう考えたら……。
枝野はぶれていません。「安全・安心」→「原発輸出」→「再稼働」→「原発推進」
これが、東電とのつながりも深いといわれる枝野なら、当然では?
枝野は、ぶれさせているのです。能力のある政治家です。
--そして、ぶれているのは市長では? 彼が本当に脱原発をする気があるなら。
彼は脱原発だったのに、いつの間にか条件闘争にぶれていますね。
ハードルがどんどん下げられていってますね。
ぶれているのは、市長の方であって、ぶれてないのは枝野です。
見事な交渉術ですね。
--市長も本当は推進なら、まったくぶれてません。
権謀術数を使う、魑魅魍魎の政治屋らしい彼らのすることですね。
--かつての彼らの方針。「灰色なら推進!」
灰色にするための本なのでしょうか?
今では、予防原則ですね。
灰色なら、止めるべきというのが環境問題の今の原則ですね。
--この本の目的は、減原発や容認かもしれませんね……。
もちろん、反原発の人も混ぜていますが……。
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