磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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鬼んべわらし

2009年07月19日 | 読書日記など
『鬼んべわらし』
    さねとうあきら・作/井上洋介・絵/偕成社1979年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「作者のことば さねとうあきら
 長いあいだ、『地べたっこさま』につづく創作民話集を出すことを夢みてきました。『地べたっこさま』が大地のうたであるならば、そのつぎは天のうたをうたいたかったのです。山おくのお百姓さんたちが、太陽や月や星にどのような思いをかけ、かぎりなくひろし宇宙をどのような形でつかまえようとしたのか、それをかきたったのです。
 この本におさめた七つのものがたりは、そういう世界を描き出すための、ささやかな試みといえましょう。自然が人間とおなじ顔をもち、人間が自然とおなじ顔で生きていた時代を、わたしはどうしてもとりもどしたいのです。」



■目 次■
第一話 れんげまんだら  7
第二話 ふたのり紋十  35
第三話 ぼうぼうさまの嫁っこ  57
第四話 おべん三味線  79
第五話 風婆んば  103
第六話 鬼んべわらし  143
あとがき  166

「あとがき」に書かれてあります。下「」引用。

「-略-この本におさめた七つの物語りは、いろいろな雑誌に発表したものを、一冊の本にするにあたってあらためてかきなおしたものですが、そこに盛りこみたかったのは、人間の顔をした自然、自然そのものの表情をたたえた人間たちだったようです。
 わたしたちの文明は、自然を飼いならすことによって、人間たちの幸せがもたらされると教えてきました。しかし、こんなに自然をめちゃくちゃにしてしまって、人間だけが幸せになるということが、ほんとうにあるのだろうかと、最近まはじめに考えています。そういう疑問にこたえるためにも、自然の生命を宿した民話の世界を大切にしたいものです。」

都会に住んでいると、こんなことは忘れてしまっていることかもしれません……。

この当時よりも、さらに自然は破壊されたと思います。







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