磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

nature ダイジェスト-日本語で読む世界の最新科学ニュース- 2011年 6月号

2012年01月05日 | 読書日記など
『nature ダイジェスト-日本語で読む世界の最新科学ニュース- 2011年 6月号』
   田中明美、他・編/ネイチャー・ダイジェスト2011年

日本語編集版
特集名 海洋生物に忍び寄る放射能汚染



「海洋生物に忍び寄る放射線汚染」 下「」引用。

「損傷した福島第一原子力発電所から海への放射性物質の流出が続いている。生態系への影響を見極めるには、できるだけ早い時期に広い範囲で海洋調査を実施する必要があるだろう。」

危険で学生を送れない……。下「」引用。

「しかし、福島第一原子力発電所の危機はまだ去っておらず、これがサンプル採取を妨げている。ライプニッツ海洋化学研究所(ドイツ・キール)の海洋生物学者Ulf Riebesellは、こう話す。「どんな調査でも大歓迎です。けれども私は、この危機的状況の中、フィールドワークを目的に自分の学生を日本に行かせることは絶対にできません」。」

「チェルノブイリの遺産」
--チェルノブイリほどではないと福島原発事故。←本当だろうか?

「チェルノブイリ健康計画」 下「」引用。

「欧州委員会は、Williams、Cardis、およびその他の科学者からなるコアグループに資金を提供して、チェルノブイリ健康研究アジェンダ(ARCH)というプロジェクトを立ち上げた。ARCHの目的は、既存の比較統計調査を利用して、乳がんや心血管疾患などの広範な疾患について研究し、長期にわたる低線量被曝の影響に関する問題に取り組むための研究計画を立てることにある。例えば、事故処理計画を立てることにある。例えば、事故処理作業員の統計対象者は、日本の原爆被爆生存者のケースの6倍もいて、被爆線量によってリスクがどのように変わってくるかを示したり、低線量被爆でまれに発生する問題を明らかにしたりすることができるかもしれない。原発労働者に白内障などの健康問題が生じるのを防ぐため、被爆線量の上限を再評価するのにも役立つだろう。
 ARCHはまた、事故処理作業員の子孫や被爆線量の多い避難民など新しい調査対象集団をつくることや、組織バンクを設立することについて、それぞれ実行可能かどうか検証することも提案している。組織バンクは、人々の遺伝子構成が放射線への感受性に影響するかどうかを明らかにできるかもしれない。これは、X線スキャンや放射線治療などの医療行為による被曝に対して、個々の患者がどのように反応する可能性があるかを見極めるカギとなる情報だ。
 とはいえ、ARCHを指導させるには、いくつかの障害を乗り越えなければならない。-略-」

最後に「チェルノブイリの教訓」 下「」引用。

「最後に、チェルノブイリが福島に教える最も重要な教訓は、原子炉の冷却に成功した後も原発事故はずつとその地域を苦しめ続けるということだ、とSmithは言う。福島第一原子力発電所の周辺地域が、半減期30年の放射性セシウム137でひどく汚染された場合には、日本政府は数十年にわたって立入禁止区域にしなければならないかもしれない。原子炉を廃炉にするにも、炉心の損傷の程度によっては数十年かかる可能性がある。さらに、健康にどのような危険があれのか予想できないという現実は、放射線による物理的被害よりはかるに大きな心理的被害を与えるおそれがある、とSmithは言う。
 一日の仕事を終え、無頓着な様子でラデティチ行きの電車に乗り込むチェルノブイリの作業員の多くは、こうした教訓について、あまりにもよく理解している。彼らは明日は発電所の後始末をするために戻ってくる。あさっても、これから何十年も先までずっと。」







index

index

INDEX



エンタメ@BlogRanking





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。