磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発事故の起きる日-緊急避難はできるだろうか-

2008年09月07日 | 読書日記など
『原発事故の起きる日-緊急避難はできるだろうか-』
   山本定明、淡川典子・著/技術と人間1992年

防災計画に対する指摘がなるほどと思いました。
--この本ではないが、アメリカでは防災計画ができていないので廃炉になった原発もあるという。



「アメリカの緊急避難計画と日本」というタイトルのなかで……。下「」引用。

「建設が合法的であったとしても、原子力発電所の運転は止めようという意志が表面に現われてきている。その動きの中で、焦点のひとつになっているが、原子力防災の問題である。」

無策の現状の日本……。下「」引用。

「TMIの場合はこれらの問題に具体的にふれられているが、日本での計画にはこれが無い。要するに、避難を前提とした計画が考えていないといわざるを得ない。事実、原子力発電集中県である福井県においても、原子力発電運転以後のほぼ二○年の間に、周辺住民を対象とした避難訓練がなされたことがない。日本ではわずかに北海道でその種の訓練が行われただけである。」

最近は、やっているようだが、戦時中の竹槍訓練に似ているといわれている……。
それにしても、住民は訓練までしないといけないなんて……。
命を守るためとはいえ、こんな原発がなければしなくてすむのに……。

--これで商売や仕事をしている人はいいかもしれないが……。
こんなに迷惑をかける産業は他にあるのだろうか?
誘致した人たちが、とんでもないことをしたと思われても仕方がないだろう……。

「スリーマイル島原発の緊急時計画」という冊子について説明がある。
たしかに、子どもとの連絡や避難も考えておかないといけない。
そして、その個人計画を、郡のセクションが回答させ、把握しておくという。

「北海道泊原発・原子力防災対策のしおり」という冊子。
--アメリカと違い、上からの命令という感じ。
これで、いい避難ができるのだろうか?
やはり、個別のことを考えないと無理だろう……。

index

老人ホームなどは現計画では無理だという……。下「」引用。

「また、二次汚染への対策、ヨード剤の配布方法、保育園・老人ホーム・病院等への対応などの問題点(いずれも、現状では対処法が考えられていなかったり、現計画では無理である)」

今年のニュースで、不発弾処理のときも、老人施設は大変だったようです……。

戦争をやってくれたことが、何十年もして、大変なこととして現われる……。
--こんなことをやってしまった戦争責任を、日本はきちんと処理しなかった……。









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