磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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帝国と核兵器 Empire and the bomb

2009年02月16日 | 読書日記など
『帝国と核兵器 Empire and the bomb』
  ジョセフ・ガーソン(著)/
    原水爆禁止日本協議会(訳)/新日本出版社2007年

帝国というのは、皇帝や天皇がいなくても、帝国である……。
--他の国を虐げている国である……。
言葉の定義のために、世の中が存在するのではなく、現実世界を理解するために言葉はある……。



「解説にかえて」安斎育郎(立命館大学国際平和ミュージアム・館長)・著。下「」引用。

「本書の著者であるジョゼフ・ガーソン氏は、一九八四年以来四半世紀近くにわたって、日本の原水爆禁止運動、平和運動の良き理解者であり、共同者であり続けた。原水爆禁止世界大会・国際会議において、彼は毎年のように、アメリカによる核支配の本質とその現われとしての危険な兆候を最新の事実に即して警告し続けてきたが、その論文は常に、非核の価値を共有する日本と世界の活動家が、核情報を認識する上で欠くことのできない重要性をもつていた。CND(核軍縮キャンペーン)のケイト・ハドソン氏は、本書およびその著者であるジョゼフ・ガーソン氏について、短く的確に次のように評した。「学者の厳しさと終生の活動家の心で、ジョゼフ・ガーソンは最も重要な著作を書き上げた。それは、アメリカの世界支配とその核の本質を理解し、それに挑戦するための鍵を与えるものだ」。まさに、正鵠を射た論評と言うべきだろう。」

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クリントンは核兵器を正当化した……。下「」引用。

「米国の大統領(この場合はクリントンだが)が、「核兵器はアメリカの政策の要石(かなめいし)だ」とか、アメリカは敵が重要視する広範な資産を危険をさらし続けるために「十分な規模と能力の核戦力をひき続き維持する」と口にするとき、これは、核のテロリズムと支配の言葉であって、抑止とか防衛の用語ではない、アメリカの対外・軍事政策の基礎は核のジェノサイド(大量殺りく)や核のオムニサイド(皆殺し)を引き起こすための準備と脅迫からなっていると言われており、それはいまも事実である。これは受け入れることができない重大な国際法の侵犯であり、存続させてはならないものである。」

日本の与党政治家たち……。下「」引用。

「安倍晋三首相が日本も核保有国になるべきだと語ったのは、単に個人的意見を往ったけではない。「核保有論議は必要」と述べたのは自民党成長会長の中川昭一氏だったし、平和憲法は「原爆の保有を禁止していない」と主張したのは麻生外務大臣だった。」

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アメリカのブッシュ政権は……。下「」引用。

「二○○二年、イラク侵攻に備えるなかで、チェイニー米副大統領は世界に向け、イラク政府が核兵器開発プログラムを再開していると述べ、ライス米国務長官は、きのこ雲が現われるまでイラクの核の恐怖をまともに受けとめないのは無謀であると主張した。-略-」

チョムスキーは……。下「」引用。

「ノーム・チョムスキーの説明によれば、暗示的・明示的なアメリカの核脅威は、アメリカの攻撃対象になっている者たちを助けるために軍事的介入を考えるかもしれない国々を脅迫するために、繰返し使われてきた、とブラウンは言っているのだ。」

原爆青年乙女の会の山口仙二は語る……。下「」引用。

「悪名をはせた九月十一日のアメリカにたいするテロ攻撃から一周年が近づいたとき、山口仙二は長崎で開かれた原水爆禁止世界大会で演説した。彼は、小柄で、からだは傷にゆがんでいる。六○年ほど前の長崎原爆で身も心も焼かれたのだ。彼は、温かい心と曇りない道徳的な洞察と比類ない勇気に恵まれている。「第二次冷戦」と名づけられた時期が頂点に達した一九八○年代、彼は国連軍縮特別総会で演説した。人生をつうじて、彼は身をさいなむ火傷と放射線障害、二○回を超える手術、数え切れないほどの入院、そして二度の自殺未遂を経験した。長崎の核のホロコーストが引き起こしたものである。ゆっくりとした静かな語り口で始まった彼の声が叫びへと変わる。「原爆投下は史上最悪のテロ行為だと確信しています……核兵器は完全に廃絶しなければなりません」。」

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アインシュタインはこう述べたという……。下「」引用。

「アインシュタインはこう書いた。「自分をとりまく社会環境の偏見と異なる意見を冷静に表明できる力を持つ人間はほとんど存在しない。ほとんどの人間はそうした意見をまとめる力さえもっていない。」このことは確かに、長崎依頼、核兵器使用に関して「学界」の主流におこってきたことである。」

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「抑止でなくテロ」というタイトル……。下「」引用。

「歴史的記録の多くは、いまも秘密とされている政府のファイルの中に隠されているが、歴代大統領や側近たちの回顧録、学術的研究などは、ほとんど探求されたことのない破滅的なアメリカの核テロリズムと恐喝の歴史を明らかにしている。この歴史のなかで最悪の時はいくどもあった。一九四六年、トルーマン大統領は、もしソ連がただちにイラン北部のアゼルバイジャン州から撤退しなければ、モスクワを壊滅させると脅かした。アイゼンハワー大統領は、アジア、中東、ラテンアメリカなどで危機に際して核脅迫を繰り返した。キューバのミサイル危機もあった。ジョンソンとニクソンはともにベトナムでの核兵器使用を準備・脅迫し、中東戦争でもおなじことをおこなった。「カーター・ドクトリン」も、石油の豊富なペルシャ湾でアメリカの支配権を維持するために「必要な、いかなる手段」をも使うと脅迫していた。」

「クリントンの中東核脅迫」も書かれてありました……。

日本に米軍の金を払えとその妻がやってくるという……。

わが国は米軍の支配下の国である……。

--その証拠に日本の関係者は日本の空を自由に飛べないが、米軍は自由に飛べるという……。






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