磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

反核詩画集 青い光が閃くその前に

2006年08月06日 | 読書日記など
『反核詩画集 青い光が閃くその前に』
   詩・栗原貞子/画・吉野誠/詩集刊行の会1986年

この本は八月六日にぜひ掲載しようと予定した本です。



「セレモニイの終わった後の公園で」という詩を味わってほしかったのです。下「」引用。
「−略−
年ごとにセレモニイの最前列に
国家の顔がならび
老いた被爆者たちは
機動隊の楯に阻まれ
慰霊碑にお線香をあげられない。

−略−
彼らをして唯一の被爆国などと
声高に言わせるな。
被爆したのは国ではなく
この国の民衆と 強制連行された
朝鮮、中国を始めとする外国の民衆だ。
被爆した民衆をおきざりにして
唯一の被爆国を僭称するな
−略−
   (「ヒロシマ・ナガサキの証言」八五・秋号)」

今年も選挙のためのパフォーマンスのために、わざわざやってきて、大騒ぎされるのでしょうね。

それでも、原爆認定裁判は続く



「円型パノラマ」という詩も鋭い。
「−略−
修学旅行生の中学生が
「アレハ誰がやったの」
「ヤメサセルことが出来るの」と
案内人にたづねた。
「アレハ文明を装った
国家の確信犯がやったのです」
「アレハ国家のエゴが
消滅する日まで終らないでしょう」
案内人の眼は暗く沈んでいた
      (八五、十二、八)」

あきらかに、確信犯と私も知れば知るほど思います。


「それでもピース・ヒロシマ」もまた、鋭いです。
「−略−

ヒロシマは残酷な都市。
日本一戦争好きな男を八月六日に招いて
慰霊碑の前で
スピーチさせ
原爆養護ホームの
血球の足りないとしよりたちに
根性のヤキを入れさせた。
それでも
ピース、ピース
ピース・ヒロシマだ。」

中曽根康弘が総理だったときのことですね。


絵はさほどありませんでした。




もくじ







最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
8月6日 (fuu)
2006-08-08 12:11:51
広島平和記念式典記事にトラバ有難うございました。

こちらからもトラバレス致しました。小さなモブログ記事ですみません。

>今年も選挙のためのパフォーマンスのために

確かに毎年同じ式典が繰り広げられています。でも私はせめてこの日この時間ぐらいは原爆について戦争について考える時間としています。「戦争を知らずに生まれ、育っていく」そんな世代が多くなってきているので~
返信する
fuuさん (磯野鱧男)
2006-08-08 20:18:17
TBならびにコメントありがとうございます。



>今年も選挙のためのパフォーマンスのために

これは政治家に対するもので一般市民の方のものではありません。

佐藤栄作総理大臣(当時)が来たときには、逮捕者もでたほどです。かなりひどいものでした。



今年の式典はアメリカの市民権をもつ子どもと二人で素晴らしいスピーチだったではありませんか?



被爆二世の活躍はあまり読みませんが、そろそろ三世の方が出てきておられますね。



小泉総理、つまり選挙とかかわる政治家は、やはりひどいものでした。



http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200608070087.html



また、厚生労働大臣も。



http://www.chugoku-np.co.jp/abom/2006/news/An06080513.html



http://www.chugoku-np.co.jp/abom/2006/news/An06080706.html



平和を伝えることも大切ですが、被爆された方たちのことを知り、その窮状を助けてあげることも大切なことではないでしょうか?





返信する
fuuさん m(_ _)m (磯野鱧男)
2006-08-08 20:20:14
あの、TBする記事を間違えていたようです。

失礼しました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。