磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本人は原発とどうつきあうべきか-新・原子力戦争-

2012年02月24日 | 読書日記など
『日本人は原発とどうつきあうべきか-新・原子力戦争-』
   田原総一朗・著/PHP研究所2012年

世界では、グリーンエネルギーは原発を抜いているという。
そして、五年後には風力だけでも原発を抜くという。
日本では、グリーンエネルギーを阻止しようとする「原子力ムラ」が存在する。
あのような大事故をおこしておきながら、いまだに進めようと「原発輸出」を着々とすすめている。
そして、輸出をしたら、どうして自国にはないと手の平をかえす予定らしい……。
この本には、そんなことは書かれていない。
「戦争」では、情報操作するペテン師も出てきそうですね……。
原発プロパガンダというのもあるのかな?



帯には、こう書かれてあります。下「」引用。

「「脱原発」こそ無責任だ!
70年代に話題作『原子力戦争』を発表した著者が、東京電力幹部、担当大臣、識者などへの取材をもとにわれわれの暮らし・安全に直結する大問題に斬り込む。」

「政府が強調する“東電悪者論”」 下「」引用。

「もちろん、原発を導入を決めたのは政府であり、東電の管理、運営が杜撰だったとすれば、政府も同等の責任がある。」

より自民党に責任があることもあるのでは? 強引で曖昧な論理が多すぎる気がする……。

「東電副社長・舛本氏に訊く」 下「」引用。

「舛本 -略-しかし東京電力に落ち度があったすれば、国も自治体も、すべて責任があったはずです。」

--でも、利益を得ていたの一企業の東電では? そんな論理が適用されならば……。モータリゼーションが国策なら、自動車事故のすべてを面倒みろという論法も成立すると書く人もいるが……。それに、国も他の企業も原発マネーで牛耳ってきたのは東電では?

「賠償は東電の「無限責任」」
「無限責任」なら、私企業だけでやる人はなくなるというが……。それが原発をやる必要ないの一つの理由となるのが当然だろう。それに、責任などとれるわけがない。賠償も必死でなりふりかまわず、切り捨てしているではないか?

大手メディアでは、きちんと補償しているようなイメージを与えるが。現実は多くの人たちが悲鳴をあげているようだ……。

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「きちんとメンテナンスすれば、原発は百年もつ」日本原子力技術協会最高顧問・石川迪夫

↑ あきれたものですね。

「原子力プラントの設計者・後藤政志氏に訊く」
「汚染水は放出せず船で対処すべきだった」
「しかし、格納容器屋の一人として申し上げれば、完璧な『閉じ込め機能』などありえない。-略-」

「「夢のエネルギー」と絶賛した国民」
……間違った情報を流してマインド・コントロールしておいて、あきれたものだ。

「再処理技術は国産で進めるべき」
……だけど、フランスの企業・アレバの技術で進められたが、動かず……。

「日本が独自の原発をつくらなかった理由」というタイトルはあったが、内容はなかった。
……福島第二原発も危機だったのに、何もなかったかのような発言。

「原発は人間の手でコントロールできない、ということはない」
……福島第一原発で何が起きたか、理解できない人たちのようです。できるなら、現場へ走れ!!!

「安全技術のフロンティアは日本が開拓せよ」
--「安心・安全」神話でそんなことができるわけがない。

「提起検査終了後、原発を再稼働」細野。

「福島県でがん患者は増えない」佐々木。

「あとがきに代えて--「脱原発」は一国平和主義だ」
--福島で何が起きているか、理解されてないようです。「戦争は平和だ」という狂った論理を思い起こします。そうしたら……。

「日本に推進派はいない」というタイトル。下「」引用。

「とはいっても、私は決して原発推進派ではない。もっと言えば、厳密な意味において、日本に原発推進派はいないのでないかとすら思っている。
 なぜならば、今後十年、二十年にわたり、原発の新規建設は不可能だからだ。-略-」

チェルノブイリ事故の時でも、多くの人は終わると思っていた。事実、日本とフランス以外ではしばらく推進しなかった……。「原発輸出」で推進しようとする輩たちは、信用できないのでは?

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『Voice』の原稿に加筆・修正したものだという。









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