磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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レーガン政権の支配者たち

2009年07月13日 | 読書日記など
『レーガン政権の支配者たち』
   ラルフ・ネーダー・グループ(著)/
     海外市民活動情報センター(訳)/亜紀書房1983年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「本書はレーガン政権のトップに位置する高官について書いたものである。この本の意義は、彼らとその前任者が2億2500万人のアメリカ国民と未来の世代に、直接及び派生的に巨大な権限、権力を及ぼすことを考えるなら、明らかであろう。この本をきっかけに、大統領に代わり政府を動かしている人達を監視する伝統が、市民や学者グループにつくられることを願うものである。
     ラルフ・ネーダー」



就任式「序文」ラルフ・ネーダー(著)。下「」引用。

「アンドリュー・ジャクソン(Andrew Jackson : 第七代大統領)が生きていたとすれば、今世紀の大統領就任式のほとんどを、彼は気に入らなかっただろう。就任式は絢爛たる行事となり、上流階級のはなやかさをさえ、儀式も招待客の顔ぶれも、つい二、三週間前に終わった全国遊説の庶民的ムードのかけらもない。しかしロナルド・レーガン(Ronald Reagan)の就任式はそれ以上で、豪華な大型車が億万長者夫妻をのせてレセプションや晩さん会、ダンスパーティーへと次々とくり出すさまは、リムジン・レンタル社も顔まけするほどの光景であった。
 ひどいインフレも高い失業率もものともしない。言うなれば東のハリウッドのお祭り騒ぎであった。-略-「持てる者のバッカス祭」とはエリザベス・ブミラー(Eloizabeth Bumiller)記者の含みのある表現である。-略-」

あまりにも無知な核兵器に関する会話……。下「」引用。

「ペル議員 米ソ両国間で核兵器による全面的な交戦が行われた場合、どちらかの国が実質的な意味で生き残れるとあなたは想像するのか。
ロストウ長官 それは核による交戦がどの程度の激しさになるかによる。日本は結局、核攻撃を受けた後も生き残っただけでなくり、繁栄すらしている。
ペル議員 私の質問は、全国的な核戦争において一国が生き残れるということだ。
ロスシウ長官 人類は非常に回復能力の高いものだ、ペル上院議員。
ぺる議員 人類はそうだとしても、私が聞いているのはいずれかの国が生き残れるかということなのだ。
ロスシウ長官 そう。どのくらいの人が死亡するかについて、残酷な統計上の数字はある。ある概算では、一方の側に一○○○万、もう一方の側には一億人の死傷者が出ると予測されている。しかしそれは全人口ではない。」

お金持ちの玩具くらいにしか考えていないのでは?
--こんな人たちに、人道や人権がわかるわけがないだろう……。

福祉と自動車産業……。下「」引用。

「ストックマンは議会に入るやいなや、右寄りの立場をとり、社会プログラムや経済への政府の介入を批判した。彼は聞き慣れた保守派の標語である。福祉、法律扶助、連邦支出、政府規制などをことごとく攻撃した。
 たとえば、一九七七年九月に開かれた福祉に関する聴聞会で、彼は、「老人、盲人、身体障害者、幼児を抱えた母親」を除くすべての人をさして、「雇用できる成人にはどんな受給の資格も与えないこと」を提案したる彼はまた環境保護庁(NHTSA)をきまって攻撃した。これらの局は、彼の州の主要産業である自動車産業と常に対立していたのだ。」

ゴア議員(民主党・テネシー州)……。下「」引用。

「しかしアルバート・ゴア議員(民主党・テネシー州)が言ったように、会合をもった時期をみると、そうした主張に疑いが生じるのである。例えばミラーは一九八一年二月二三日に化学製造業者組合と会ったが、その一ヵ月後に、大統領特別調査委員会は有毒廃棄物投棄を取締る規制の見直しを命じている。ミラーはその会合で、有毒廃棄物の問題ではなかったと言い張った。ゴア議員はその信憑性を疑っている。
 ゴア議員と小委員会、議会調査局は、業界が、ミラーのような企業よりのOMB役人と私的に会って、規制プロセスを回避することを心配していた。ETCの委員長であるミラーの場合、この点は経済的利害衝突というよりもむしろ、イデオロギー的衝突となりうる。」

土下座外交という人たちに似ているのでは……。下「」引用。

「カーターの外交政策にみられるこどく、「第三世界に対し卑下と弁明に終始することは、道義的に必要でもなく、政治的に適切でもない」と彼女は締めくくっている。レーガンにこの論文を渡したのはリチャード・アレン。彼によれば、レーガンは読了後、「この見事な言いまわしを借用させてもらおう。著者はどんな人物か」と言ったという。レーガンはカークパトリックにファン・レターを書き、八○年春に彼女を自分の外交政策ブレーンに加えた。-略-「私は学者として相当の時間を費やして事実の分析を行うが、カークパトリックは、不幸なことだが、それをしない。……カークパトリック大使による歴史の書きかえは、かつて私の読んだジョージ・オーウェルの著書を彷彿させる」という投書もあった。」

事実を無視して、傲慢な態度でいるならば、必然的に、ウソをつかないとならなくなるのでは?







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