磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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海軍特別攻撃隊-特効と日本人-

2008年10月19日 | 読書日記など
『海軍特別攻撃隊-特効と日本人-』
   奥宮正武・著/朝日ソノラマ1982年

仏教が生命を軽視する宗教であるかのようにいう。それはないだろうとボクは思うが……。オウム真理教というのも、仏教と名乗っていたなあーと思い出す。それに、仏教は従軍僧侶など送らなかった……。正義の戦争など、もともとないことを知っている宗教であると思う……。戦争は罪悪である。それが仏法でしょう。

戦争は罪悪である



何もかもいっしょくたにする考え。
--それは混迷をつくりだすもので、いい加減な論理に導くだろう。

きちんと物事は考えていきたいものです。

狂気と崇高という……。下「」引用。

「“カミカゼ”(KAMIKAZE)、それは日本語が、そのまま、アメリカの辞書にのせられている数少ない言葉の一つである。
 昭和十九年(一九四四年)十月二十五日、すなわち第二次大戦の大勢がすでに決していた後に、フィリピン所在の日本海軍航空部隊によって開始された神風特攻隊による必死の体当たり攻撃ほど、国内的にも国際的にも、賛否両論が極端に分かれている戦法はないであろう。というのは、日本では、戦時中は、この攻撃に参加した将兵たちは最も優れた軍人、模範的な愛国者、崇高な犠牲的精神の持ち主などと称えられていたにもかかわらず、戦後には、この攻撃を人命を軽視した暴挙と非難する人々が少なくないし、欧米諸国では、特攻隊員たちの心情には一応の敬意を払いながらも、“敗者の戦法”、“信じ難い武器”、“狂気の自殺行為”などという批判が多いからである。」

崇高なのは、英霊。
狂気は軍部(作戦をつくった人たち)。
--これは、アメリカ人も書いていました。

もちろん、英霊と戦争犯罪者も区別して当然です。
--英霊と戦犯をまぜて、戦犯を上位におく者たちこそ、英霊を蔑んでいる……。

特攻作戦を考えた一人、源田実【goo wikipedia】 。下「」引用。

「東京大空襲に代表される無差別爆撃戦術の考案者、カーチス・ルメイの叙勲を推薦(航空自衛隊創設に際する功績)、ルメイは勲一等旭日大綬章を受章。」

出撃は1944年。下「」引用。
「昭和十九年十八日に発令された“捷一号作戦発動”の令によって、わが連合艦隊の作戦可能の各部隊は、フィリッピンの攻防戦に参加するために、同方面に急行中であった。
 事態は一刻の猶予も許さなかった。そこで、二十日に編成されたばかりの神風特攻隊の各隊も、時を映さず、所定の航空基地に分散して待機するように発令された。すなわち、關大尉が直接に指揮する敷島隊はクラーク基地群のマバラカットで、大和隊、若櫻隊はセブ基地で、朝日隊、山櫻隊、菊水隊はダバオ基地で、それぞれ出撃命令を待つこととなった。」

この本では、「神風」を相手は恐怖したという。
これは、『原爆神話』の人たちの論理です。
--それゆえ、原爆投下をする必要があったという。

最初はそうだったかもしれない。
万歳攻撃と同様に……。
--しかし、そのような奇をみる戦術はいつまでも使えるわけではない。
織田信長もそうだった……。

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そして、『原爆神話』はウソだという人たちは。
「神風」は操縦にも慣れていない若い飛行士が多く、七面鳥撃ちだったという。
--多くは、艦隊につっこむ前に撃ち落とされているという……。

『万歳突撃!』も最初はアメリカ兵も驚くが、後には七面鳥撃ちだったという。
--現場の兵士がいうように、ゲリラ戦にしていればよかったのだ。
--そうすれば指令部の仕事はなくなると、書いておられる人もいました。

ボクには理解できないところが多い本でした。










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