『原爆児童文学集16 ヒロシマの子守唄』
菊池正・作/こさかしげる・絵/汐文社1985年、1985年2刷
この著者は同人誌に入っているころ、
講師を願った方です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/79/b4eb5c6f746e041b5f88c113cae34306.jpg)
菊池正さんに会えると楽しみにしていました。
あのころは、睡眠時間二~三時間でいようとしました。
作家になるためには、そのくらいしないと駄目だといわれて。
そんな生活をしていると病気になりましたね。
その最初のころの病気で、行けませんでした。
菊池正さんは、小さな同人誌の講師になってくだるくらい、フレンドリーな方と噂されていました。教職につかれているし、禅僧でもあるし、作家でもある方です。
この作品はリアリズム作品です。しっかり書かれています。歴史的なこともクリアーされていると思いました。
東京の八王子に住む男子学生が、広島に疎開する。
戦争はただ勝ち負けではありませんね。義手をした元軍人の登場人物も出てきます。人は心だけでなく、肉体も傷つけあうのが戦争ですね。
新聞配達の人も戦争に行き、配達員がいないからと新聞奉公班というのに、主人公は入れられます。
主人公が八王子を去った日に、大空襲があったという。それで母は、「運が強い」という。しかし、この主人公は原爆で死亡します。人間というものの儚さをよく表しています。
八王子に住んでいたおばあさんも疎開してくる。ここはまるで八王子のようだと主人公は思う。
コリントゲームなどを楽しむ主人公。
そして八月六日がやってくる。
人間の儚(はかな)さ、戦争という大きな流れでは、泡のようなものでしかない。戦争をひきおこしてはいけないと、あなたが人間なら、そう思うはずだろうと、著者に囁かれるような気分になる秀作です。
目次・原爆児童文学
INDEX【ヒロシマ・核兵器】
もくじ[平和のための読書]
![エンタメ@BlogRanking](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/82/10459564eb8bf00cc912545b0fc6b3e0.jpg)
菊池正・作/こさかしげる・絵/汐文社1985年、1985年2刷
この著者は同人誌に入っているころ、
講師を願った方です。
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菊池正さんに会えると楽しみにしていました。
あのころは、睡眠時間二~三時間でいようとしました。
作家になるためには、そのくらいしないと駄目だといわれて。
そんな生活をしていると病気になりましたね。
その最初のころの病気で、行けませんでした。
菊池正さんは、小さな同人誌の講師になってくだるくらい、フレンドリーな方と噂されていました。教職につかれているし、禅僧でもあるし、作家でもある方です。
この作品はリアリズム作品です。しっかり書かれています。歴史的なこともクリアーされていると思いました。
東京の八王子に住む男子学生が、広島に疎開する。
戦争はただ勝ち負けではありませんね。義手をした元軍人の登場人物も出てきます。人は心だけでなく、肉体も傷つけあうのが戦争ですね。
新聞配達の人も戦争に行き、配達員がいないからと新聞奉公班というのに、主人公は入れられます。
主人公が八王子を去った日に、大空襲があったという。それで母は、「運が強い」という。しかし、この主人公は原爆で死亡します。人間というものの儚さをよく表しています。
八王子に住んでいたおばあさんも疎開してくる。ここはまるで八王子のようだと主人公は思う。
コリントゲームなどを楽しむ主人公。
そして八月六日がやってくる。
人間の儚(はかな)さ、戦争という大きな流れでは、泡のようなものでしかない。戦争をひきおこしてはいけないと、あなたが人間なら、そう思うはずだろうと、著者に囁かれるような気分になる秀作です。
目次・原爆児童文学
INDEX【ヒロシマ・核兵器】
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