磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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複合被曝-テレビじゃ話せない!食と放射能の話-

2012年01月09日 | 読書日記など
『複合被曝-テレビじゃ話せない!食と放射能の話-』
   垣田達哉・著/WAVE2011年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「日本では外部被曝を所管するのが文部科学省で内部被曝を所管するのが厚生労働省と、被曝行政も縦割りになっている。しかし行政が縦割りであっても、体を分けることはできないし、ましてや私たちの健康への影響を考えるときに、別々に論じていることはできない。食品事件のたびに国に提言を続けてきた著者が、はじめて内部、外部の両方で被曝する「複合被曝」の実態と被曝食の問題に斬り込む。」



テレビは危険性ついてほとんど報道しない。

「汚染食はジャガイモの放射線照射とは違う」 下「」引用。

「お染食は、ジャガイモの放射線照射とはまったく違います。
 ジャガイモの場合は、一瞬の照射(ジャガイモにとっては外部被曝)であり、ジャガイモに放射性物質が残存することはありません。照射ジャガイモを私たち人間が食べても内部被曝しないのは、ジャガイモにとっては外部被曝であり内部被曝をしていないので、放射性物質がジャガイモに残っていないからです。」

「消費者の安全より保身を図る農水省」 下「」引用。

「農水省や国は、消費者の安全をまったく考えていません。とにかく、生産できるかどうかだけです。東京電力や国の失敗をできるだけ隠すことに専念しています。もちろん、生産者のことなど何も考えていません。
 汚染米を作らせることは、生産者にとっても何の利益もありません。利益どころか、かなりの損失です。余計に苦しみを増やすだけです。農水省や国は、放射能汚染に関して認識が甘過ぎます。」

だからといって、安全な食品とは限らない……。

甘い……。下「」引用。

「なぜ甘いかといえば、一つは「福島原発事故は世界で初めてのケースだ」という認識がないことです。
 たとえば、チェルノブイリの事故と何が共通していて何が違うのかは、これからの調査結果次第です。「初めてだ」という意識がなければ、隠れているものを見つけ出すことはできません。過去の事故や私見は「参考にはなるが当てにしてはいけない」という理屈がわかっていないことです。
 もう一つは、生産者(しかし実は農水省、東京電力)の利益ばかり考えて消費者の利益を考えていないことです。」

【高カリウム米】「セシウムの代わりにカリウムでいいわけがない」 下「」引用。

「肥料として大量のカリウムを散布することで、高カリウム米が出現するかもしれません。カリウムは、腎臓障害などの人でない限り摂取限度量はないので、高カリウム米を食べても健康への影響は少ないかもしれません。
 ただ、従来の肥料のバランスを崩して作られたコメには、何らかの影響があるのではないでしょうか。
 セシウムを吸収させないために「何か犠牲にしている」ということはないでしょうか。セシウムと引き換えに、味や品質、他の栄養などが低下していはいないでしょうか。人体への影響面での不安はないのでしょうか。
 農水省や福島県は、消費者にきちんと説明すべきです。」

「ホルモンなどの内臓はトレーサビリティ対象外」

テレビ番組ではカットされた。下「」引用。

「タンや内臓が、筋肉に比べどのくらいセシウムに汚染されるのかよくわかっていないので、私たちがどの程度内部被曝したのかも把握することができません。
 私はこの話を、8月に放送されたテレビ朝日系「そうだったのか!学べるニュース」に出演した際、スタジオの収録でタレントさんの質問に対し回答しました。生徒役の出演者の皆さんは「えっ! そうなの」と大きな声を上げて驚いていましたが、この部分は、実際の放送ではすべてカットされていました。」

「汚染隠しのツケは結局国民に」 下「」引用。

「正確な実態を把握しなければ、有効な対策も取れません。放射能汚染問題は、一年で終わるわけではないのです。」








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