『妖怪画談-カラー版-続 岩波新書 新赤版 288』
水木しげる・著/岩波書店1993年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「妖怪は本当にいるのだ! 精緻なタッチと豊かな色彩の中に妖怪たちを生きいきと描いた『妖怪画談』は、小学生からお年寄りまで幅広い読者に支えられ、大妖怪ブームを巻き起こした。その待望の続篇が完成した。今回は一段と充実し、「あの世めぐり」「河童たち」「中国の妖怪」「鬼太郎血戦録」などを収録した。」
厩神(うまやがみ)。下「」引用。
「厩を守る神で、地方によっては正月にその祭りを行うところもある。
この厩祭りは昔、猿回しを生業とするサルヤによって開かれていたらしい。
現在ではみられない(と思うが)が、以前は、猿が牛馬を曳いて歩く絵札を、農家に配ってお札をもらうという職業があり、この札を厩の戸口に貼る習慣があったようだ。
厩祭りをするのも、こうした札を貼るというのも、大切な厩舎に悪魔が入らないように“厩神”に祈る気持ちこめられている。」
疫病神。下「」引用。
「その昔、疫病(流行病や伝染病)は“疫病神”が流行らすもの、と考えられていた。
“疫病神”は一人、あるいは五人組で町や村をさ迷い歩き、疫病を蔓延させるのである。
これを防ぐために昔の人は、大きな人形をつくったり、大きな草履をつくって村の入口に吊るしたりした。これで、村に入ってこようとする“疫病神”を威嚇しようと考えたのである。このような風習は各地にあり「疫病送り」などとよばれている。
また、毎月三日に小豆の粥を炊く家には“疫病神”は入らないという。これは“疫病神”だと知らない男が道案内をして、そのお礼にと“疫病神”自身が教えてくれたことである。」
方相氏(ほうそうし)。下「」引用。
「黄金の四つの目の仮面をかぶり、黒い衣と朱色の裳(もすそ)を着し、手には剣をもって、これで悪霊を払うのである。-略-
要するに、目に見えない“疫病”を追い払うのだから、普通の形のカミサマではない、どこか違った強さが形に現われたのだろう。」
教授と「風呂桶の火の玉」 下「」引用。
「少年の時、風呂桶の中に、タライくらいの「火の玉」が入ってきて、その驚きで、火の玉を研究している学者がいる。
早稲田大学の教授をしておられる博士である。博士はとても不思議に思って、その正体を見ようと長く研究しておられる。」
飢餓。下「」引用。
「この“餓鬼”は、ところによっては「ダリ」あるいは「ひだる神」などと呼ばれている。
新潟県などでは、“飢餓”に憑かれた者には最初から飯を与えてはいけない。味噌汁などを飲ませると良いといわれている。」
原爆……「大怪獣」? 下「」引用。
「「大怪獣」というのは、ニューギニアの山奥で、鬼太郎が大怪獣になってしまうという悲劇。鬼太郎を大怪獣にしたのは、天才科学少年。鬼太郎は、ゴジラみたいに南方から泳いで日本に上陸するが、自衛隊の火砲でいためつけられる。その上、天才科学少年は鉄の大怪獣を作って、鬼太郎を襲う(このアイデアは、ほかのものでも使われているのを見受けるが、これは水木センセイが四十年前、最初に作った)。
鬼太郎はかろうじて勝つが、原爆を投下されるという、正に大血戦で、そこへ天才少年の妹の少女が鬼太郎の味方として登場し、それこそ波瀾万丈のお話。
水木センセイ自身、よく出来たと思っているらしい。」
もくじ
もくじ
水木しげる・著/岩波書店1993年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「妖怪は本当にいるのだ! 精緻なタッチと豊かな色彩の中に妖怪たちを生きいきと描いた『妖怪画談』は、小学生からお年寄りまで幅広い読者に支えられ、大妖怪ブームを巻き起こした。その待望の続篇が完成した。今回は一段と充実し、「あの世めぐり」「河童たち」「中国の妖怪」「鬼太郎血戦録」などを収録した。」
厩神(うまやがみ)。下「」引用。
「厩を守る神で、地方によっては正月にその祭りを行うところもある。
この厩祭りは昔、猿回しを生業とするサルヤによって開かれていたらしい。
現在ではみられない(と思うが)が、以前は、猿が牛馬を曳いて歩く絵札を、農家に配ってお札をもらうという職業があり、この札を厩の戸口に貼る習慣があったようだ。
厩祭りをするのも、こうした札を貼るというのも、大切な厩舎に悪魔が入らないように“厩神”に祈る気持ちこめられている。」
疫病神。下「」引用。
「その昔、疫病(流行病や伝染病)は“疫病神”が流行らすもの、と考えられていた。
“疫病神”は一人、あるいは五人組で町や村をさ迷い歩き、疫病を蔓延させるのである。
これを防ぐために昔の人は、大きな人形をつくったり、大きな草履をつくって村の入口に吊るしたりした。これで、村に入ってこようとする“疫病神”を威嚇しようと考えたのである。このような風習は各地にあり「疫病送り」などとよばれている。
また、毎月三日に小豆の粥を炊く家には“疫病神”は入らないという。これは“疫病神”だと知らない男が道案内をして、そのお礼にと“疫病神”自身が教えてくれたことである。」
方相氏(ほうそうし)。下「」引用。
「黄金の四つの目の仮面をかぶり、黒い衣と朱色の裳(もすそ)を着し、手には剣をもって、これで悪霊を払うのである。-略-
要するに、目に見えない“疫病”を追い払うのだから、普通の形のカミサマではない、どこか違った強さが形に現われたのだろう。」
教授と「風呂桶の火の玉」 下「」引用。
「少年の時、風呂桶の中に、タライくらいの「火の玉」が入ってきて、その驚きで、火の玉を研究している学者がいる。
早稲田大学の教授をしておられる博士である。博士はとても不思議に思って、その正体を見ようと長く研究しておられる。」
飢餓。下「」引用。
「この“餓鬼”は、ところによっては「ダリ」あるいは「ひだる神」などと呼ばれている。
新潟県などでは、“飢餓”に憑かれた者には最初から飯を与えてはいけない。味噌汁などを飲ませると良いといわれている。」
原爆……「大怪獣」? 下「」引用。
「「大怪獣」というのは、ニューギニアの山奥で、鬼太郎が大怪獣になってしまうという悲劇。鬼太郎を大怪獣にしたのは、天才科学少年。鬼太郎は、ゴジラみたいに南方から泳いで日本に上陸するが、自衛隊の火砲でいためつけられる。その上、天才科学少年は鉄の大怪獣を作って、鬼太郎を襲う(このアイデアは、ほかのものでも使われているのを見受けるが、これは水木センセイが四十年前、最初に作った)。
鬼太郎はかろうじて勝つが、原爆を投下されるという、正に大血戦で、そこへ天才少年の妹の少女が鬼太郎の味方として登場し、それこそ波瀾万丈のお話。
水木センセイ自身、よく出来たと思っているらしい。」
もくじ
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『妖精画談-カラー版- 岩波新書 新赤版 455』
水木しげる・著/岩波書店1996年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、水木しげる妖怪博士が捕獲した「ひと味違った妖精たち」(井村君江氏解説)。アイルランド、スコットランドなどケルト地方から、北欧、ドイツ、フランス、ロシアほか、総勢一○○人(?)を越える妖精のかたちと物語をオールカラーで描く。日本の妖怪とまるで違う妖精と、驚くほど似た妖精が一堂に大集合!」
なぜ……。下「」引用。
「妖精集めにはブリッグズ女史の『妖精事典』や井村君江先生の本を大いに参考にさせていただいた。はじめは、井村先生と、妖精と日本の妖怪との比較をろうと考えたが、なかなか年月がかかるのと、必ずしも一致しないものがあったし、『妖精画談』とした。
私がなぜ妖精にまで手を出すかというと、世界中の妖怪を集めて『世界妖怪総鑑』を作ろうと思っているからだ。
同時に「目に見えない知性体」をつきとめようと思っている。
世界中をまわってみて、私は強くそういうものの存在を感ずる。」
グレムリン。下「」引用。
「グレムリンという名は、アングロ・サクソン語の「嘆き悲しむ」という語から来たとか、勇者ベーオウルフに殺された怪物グレンデルに由来するとか諸説があるが、インド北西国境地方にあった爆撃基地の飛行中隊に由来するという説が有力だ。
それによれば、基地の兵士たちが唯一手にできた本が『グリム童話集』(グリムは人名だが、「陰鬱な」という意味もある)で、それに「ビール呑み」を意味するフレムリンを合成した名前だというのである。」
ハインツェルメルヘン。下「」引用。
「昔、ドイツのケルンの町に住んでいた小人のハインツェルメルヘンたちは、まじめな働き者だったので、この町では雇い人や召使いは必要なかった。パン屋で並べるパンも、彼らに頼めば一晩のうちに焼き上げてくれた。-略-そこで町の人々も、小人を捕らえようと罠をしかけた。
怒った小人たちはその町を見限って、音楽を奏でながら一団となって町を去って行ったという。町はすばらしい幸運を失ったのである。もちろんそれは、ある特別な人にしか見えなかった(いや、感ぜられなかった)が。」
ポーチュン……。下「」引用。
「ポーチュンという精霊は、農民が骨を折れる仕事をしていると、それを手伝って瞬く間に片付けてくれる。手伝いを好み、害はないが大のいたずら好きで、英国人が暗闇のなかで乗馬していると、ポーチュンたちはしばらく馬と並んで歩き、しまいには手綱を横取りしたかと思うと、馬を道の脇のぬかるみに向け、乗り手を振り落とし、その様を見て高笑いし、逃げるという。」
イット。下「」引用。
「スコットランドのシェトランド諸島には、不定形なイットというお化けが出る。イットは、日本語の「それ」と同じような言葉である。-略-
日本には残念ながらこのような妖怪はいない。私はいつもイットという言葉を聞くと感心してしまう。」
もくじ
もくじ
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水木しげる・著/岩波書店1996年
表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。
「ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、水木しげる妖怪博士が捕獲した「ひと味違った妖精たち」(井村君江氏解説)。アイルランド、スコットランドなどケルト地方から、北欧、ドイツ、フランス、ロシアほか、総勢一○○人(?)を越える妖精のかたちと物語をオールカラーで描く。日本の妖怪とまるで違う妖精と、驚くほど似た妖精が一堂に大集合!」
なぜ……。下「」引用。
「妖精集めにはブリッグズ女史の『妖精事典』や井村君江先生の本を大いに参考にさせていただいた。はじめは、井村先生と、妖精と日本の妖怪との比較をろうと考えたが、なかなか年月がかかるのと、必ずしも一致しないものがあったし、『妖精画談』とした。
私がなぜ妖精にまで手を出すかというと、世界中の妖怪を集めて『世界妖怪総鑑』を作ろうと思っているからだ。
同時に「目に見えない知性体」をつきとめようと思っている。
世界中をまわってみて、私は強くそういうものの存在を感ずる。」
グレムリン。下「」引用。
「グレムリンという名は、アングロ・サクソン語の「嘆き悲しむ」という語から来たとか、勇者ベーオウルフに殺された怪物グレンデルに由来するとか諸説があるが、インド北西国境地方にあった爆撃基地の飛行中隊に由来するという説が有力だ。
それによれば、基地の兵士たちが唯一手にできた本が『グリム童話集』(グリムは人名だが、「陰鬱な」という意味もある)で、それに「ビール呑み」を意味するフレムリンを合成した名前だというのである。」
ハインツェルメルヘン。下「」引用。
「昔、ドイツのケルンの町に住んでいた小人のハインツェルメルヘンたちは、まじめな働き者だったので、この町では雇い人や召使いは必要なかった。パン屋で並べるパンも、彼らに頼めば一晩のうちに焼き上げてくれた。-略-そこで町の人々も、小人を捕らえようと罠をしかけた。
怒った小人たちはその町を見限って、音楽を奏でながら一団となって町を去って行ったという。町はすばらしい幸運を失ったのである。もちろんそれは、ある特別な人にしか見えなかった(いや、感ぜられなかった)が。」
ポーチュン……。下「」引用。
「ポーチュンという精霊は、農民が骨を折れる仕事をしていると、それを手伝って瞬く間に片付けてくれる。手伝いを好み、害はないが大のいたずら好きで、英国人が暗闇のなかで乗馬していると、ポーチュンたちはしばらく馬と並んで歩き、しまいには手綱を横取りしたかと思うと、馬を道の脇のぬかるみに向け、乗り手を振り落とし、その様を見て高笑いし、逃げるという。」
イット。下「」引用。
「スコットランドのシェトランド諸島には、不定形なイットというお化けが出る。イットは、日本語の「それ」と同じような言葉である。-略-
日本には残念ながらこのような妖怪はいない。私はいつもイットという言葉を聞くと感心してしまう。」
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あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 1113 天使のメガネinヒロシマ 日本は組織犯罪優遇国家か? ネウヨとお巡りさん! --今年もまた都合の悪いことは伝えないマスコミ……。 これも続きそうでござるなあー。 --テレビでは、日本の経済が悪くなるのは大きな病気があるからという。 それが老人だというでござるよ。 そういっている学者は、かなりの高齢者……。 やれやれ、こんなテレビ紙芝居学者が増えている……。 テレビで安直にかたる、テレビ紙芝居学者! 何様のつもりでござろうか? 学者様でござるね。 --お殿様のように、偉そうにしていられる……。 自分が何者かも、理解できていないバカ殿様……。 ♪カラスなぜなくの、カラスの勝手でしょ! --ウィキリークスは大きく評価が別れているという。 立場によって、意見が割れているようだ……。 つまり、政府は機密にしておきたい……。 嘘をつづけたい……。 そんな嘘でおおい、汚い欲望を充足させたい……。 何がそれでウィキリークスで平和が守れない! だ! --一般的良識もなく、気にいらなければ、刑務所や収容所に送れる……。 これでは、どんなに装ってもファシズム以外のものではない。 --それどころか、アメリカ政府は隠蔽政治をさらにすすめ……。 中国とどこも変わらない二重人格政策をほどこしていることがよく理解できるとヨネさん。 --ヨネさんから聞いた話しでござるが……。 ネット右翼! これは本当の右翼でござらぬ……。 ヨネさんによればそうらしい……。 ネットで書き込むだけではすまないようになり活動をはじめたそうでござる……。 ところが、オタクなもので、行動力がなく、もめごとも小学生とおかすという始末……。 そこに日本のお巡りさん……。 きちんと説教をしてかえすそうだ……。 「正義感はいいが、その考え方は正しいのか? 小学生と暴力沙汰をおかして正義か?」 と、諭すそうでこざるよ。 たしかに、正義感はいい……。 しかし、とても正義とは思えない……。まるでアメリカ政府のようでござるね。 だけど、日本には民主警察があり、説教……。 そして、奇妙な活動から脱皮していく人たちがいるそうでござる……。 --日本のお巡りさんは、すばらしいでござるね。 外交官とかわってもらってはいかがでござる? そして、アメリカ政府に教えてあげてほしいでござるよ。 アメリカは、ジキルとハイド氏の国……。 世界一のファシストの国……。 ヒトラーが憧れた国……。 --正義感はいいが、それで正義になっているのか? なっているわけがない。 中東で戦争が終わったら、次はアジアで大儲け……。 そんなふうにさせてはならないでござるよ。 --韓国にしても、大統領になるまえから、腐敗政治家といわれた政治家の正義など……。 ただ正義、正義とくりかえす、バカな行動を見たくはない。 そんな報道をうのみにする、テレビ右翼! テレウヨ! 活動はしないが、戦争が何かもわからず支持することでござろうとヨネさんは怒っているでござるよ。戦争責任も自己責任にしてもらいたいものだと、あきれるトラさん……。平和主義者のせいで戦争になるなどと、発狂した思想の人たたち。白も黒にできる魔法使いばかりでござるね。
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