磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ボクのピースラン-核廃絶を胸に7500キロ-

2009年07月30日 | 読書日記など
『ボクのピースラン-核廃絶を胸に7500キロ-』
   馬籠正雄・著/光陽出版社2002年

図書館の説明文。下「」引用。

「毎夏1000キロのピースランを重ねて8年。人間の未来を幸せにしたくて走る、光のランナーの足跡をたどる。戦後50年の節目の年の東京~広島、基地撤去の悲願を抱いての長崎~沖縄など、日本列島を縦横に走った記録。」



「はじめに」で書かれてあります。下「」引用。

「-略-二一世紀を迎えた今こそ、人間同士が殺し合うことのないようにしたいと思いました。まさに民族間の殺戮と戦争に明け暮れた二○世紀だったからです。日本では急速に排気ガスやダイオキシンなど、公害問題は止まるところをしりません。
 私の力では外国まで走ることはできませんが、せめて日本の国内だけでも毎年夏は、「核廃絶」を訴えて走ってみたいと思っています。「緑豊かな二一世紀を」は、これからもテーマです。」

原発にも反対……。下「」引用。

「二○世紀最後に走った日本海沿岸、原発の安全操業を訴えて原発各地を走ったのですが、原発予定地にのはまだ豊かな自然が残っていましたし、福井県のある原発では、海にまで立入禁止の看板があったのには驚きました。まるで、自然までも我が物顔に占有してはばからないのです。害がなくなるまで数万年もかかる「プルサーマル」は、人類の歴史よりも長いといわれています。世界に逆行している日本の原発依存を一日も早く止めさせなければ、大変なことになると思いました。」

リハビリ(頸肩腕症)で走り出して、ハマったそうです。
「核廃絶」の署名活動もしているそうです。

六ケ所村でも、ラン! 下「」引用。

「六ケ所村は何もない原野だったが、原燃ができてから一気に高層建築が建ち、社宅もできて様相が一変した。-略-」

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一番霊山寺の「原爆の火」……。下「」引用。

「福岡県の山本達雄さんが肉親の形見として灯しつづけている火である。「徳島県民の願をこめて核廃絶の日まで燃やしつづけます」と傍の碑に刻まれています。-略-」

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「柏崎原発事務所に抗議文を渡す」
「敦賀核燃料事務所」「もんじゅ原発」「高浜原発」に原発反対の要請文を渡す写真が掲載されていた。

「毒ガスの島・大久野島」でも、ラン!

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実録噺「東京大空襲夜話」

2009年07月30日 | 読書日記など
『実録噺「東京大空襲夜話」』
   柳家さん八・著/新日本出版社2009年

芸術には、「麻薬系」と「覚せい剤系」があると思う。
--痛みや苦しみを忘れさせてくれる「麻薬系」
現実をはっきり理解させるための「覚せい剤系」……。
消費者をだます世の中は「麻薬系」ばかりがはやる……。
そして、現実を見つめることもできず、痛みばかりが増えていく……。



「小さんが語る南方での悲惨な思い出」 下「」引用。

「師匠はこんなことを言ってくれましたよ。ベトナム侵攻したときに、もう食べ物もない、ねえ、食料は、とにかく、あのー、届かないんですね。援軍が来ると食料を投下する、落下傘でね。
 それで、ぼーんときたっていうと、「あ、やっぱり本当だ」「援軍が来たよ。食料落してくれるんだ」と、みんな塹壕から出て、手をこう、だあーっとこう降るんですね。で、だあーっと手を振ろうとしてはっと見たら、翼には星のマークがついている。ねえ、アメリカの飛行機だ。みんな「よせ」と手を引っ込めた。
「もし、そこで、手を振っていたら、いいか、おれは今ここにいねえよ」って。」

「▽東京は一○○回以上の空襲をうける」 下「」引用。

「東京は一九四四(昭和一九)年末から一○○回以上の空襲をうけていますが、東京大空襲と言うとり、とくに規模が大きかった一九四五(昭和二○)年三月一○日の空襲を呼んでいる場合が多い。そのあとでも、四月一三日(主として豊島、渋谷、向島、深川など城北地域。死者二四○○人以上、焼失家屋二○万戸以上)、四月一五日-略-などの空襲があり、多くの人々の命が奪われ、文字通り、東京は焼け野原になってしまいました。
 記録が不十分で、実際の被害数字はもっと大きいかもしれません。」

「■千島沖で戦死したさん八さんの叔父」 下「」引用。

「いま、靖国神社に祀られているんですが、うちの親父、つまり叔父さんの兄になるんですが、「勝手に靖国神社に祀りやがって、それも戦犯と合祀なんて、弟がかわいそうだ」と怒っていましたね。戦犯を拝むことになっちゃうんだから、親父の言うとおりだと思いますね。」

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きびしい小さん師匠……。下「」引用。

「さん八 小さん師匠は、「料簡がでるから、心の悪い奴は芸もだめだ」、代々の小さんが「心卑しきもの、噺家になるべからず」と言っていました。なぜかというと、心が曲っていれば、芸もいいものができない、人間が出るということなんですね。」

新内でも、反戦をしているという……。下「」引用。

「新内の岡本宮之助も、先ほど初回した「河童の道行」以外にも、岡本文弥の反戦三部作といわれる「西部戦線異状なし」(-略-)、「ぶんやアリラン」(従軍慰安婦問題を扱った新内)、「ノーモア・ヒロシマ(人間をかえせ)」(原爆をテーマにした新内)などを演じています。」

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また、講談でも……。下「」引用。

「講談では、神田香織が原爆をテーマにした中沢啓治の漫画「はだしのゲン」が原作の「講談はだしのゲン」や「チェルノブイリの祈り」を語っています。」

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さねとうあきら創作民話集 被差別部落1 猪の宮参り

2009年07月30日 | 読書日記など
『さねとうあきら創作民話集 被差別1 猪の宮参り』
   さねとうあきら・著/
     小林敏也、貝原浩・絵/明石書店1988年

どうも、理解できないことがいっぱいって感じである……。
しかし、差別などというのは、理解できないからといって、ほうっておけることではない……。



■目 次■
序章 生命の樹  6
第一話 猪の宮参り  16
第二話 鬼を飼う娘  26
第三話 拝領犬始末記  36
第四話 雪比丘尼  46
第五話 福餅鬼餅  56
第六話 天狗風  66
第七話 狐火街道  84
第八話 宇助河童  94
終章 ムラの石神縁起  104
あとがき  118

「生命の樹」……。下「」引用。

「十八歳になった勝治は、瀬戸内海の小島で敗戦の日を迎えた。
 人間魚雷の搭乗員となり、あと数日も戦争が長びけば出撃する身だった。」

原爆が登場する……。下「」引用。

「八月六日、洋上はるかに大閃光が走り、日ならずして勝治たちの訓練基地にもおびただしい死体が流れついた。もはや人の形をしておらんむごたらしい死者の群れだった。
 それから三日たって、勝治の郷里にも「特殊爆弾」が投ぜられたことが報じられた。多分、祖父も母も弟も妹たちも、死者の群れに加わったのではないかと想像できた。-略-」

「あとがき」が長い……。

『よき日えの軌跡』・磯本恒信・著について。下「」引用。

「磯本氏は解放同盟長崎県連の委員長である。『よき日えの軌跡』は彼の生い立ちを叙述すると同時に、キリシタン弾圧や原爆など長崎独自の問題と被差別との関わりを追及し、全体として極めて人間くさい差別糾弾の書になっている。
 原爆の爆心地に近い浦上に磯本氏が生まれた被差別があり、核攻撃の洗礼をまともに受けたのだが、焼け出され、身ひとつで難を免れた人々を待ち受けていたのは、外の地主たちによって張りめぐらされた鉄条網と「立入禁止」の立札だった。娘を遊廓に売らなければならぬほどに追いつめられた極貧の中で、ずっと以前に土地は人手に渡ってしまったのだが、傷心の極に陥った人々に臆面もなく冷酷な事実゛がつきつけられ、「原爆流民」となって四散していく運命を担わされたのだ。」

おそらく、この本をヒントにして、書かれた創作民話なのだろう……。

この本自体を読みたい気がした……。







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てんとう虫ブックス3 ジャンボコッコの伝記

2009年07月30日 | 読書日記など
『てんとう虫ブックス3 ジャンボコッコの伝記』
   さねとうあきら・作/小学館1987年

にわとりの名前が「ジャンボコッコ」のようです……。
--コッコという部分がそういう感じですね……。



童話を趣味でしか書けない身にとっては夢のような話ですね。下「」引用。

「「出版記念会」なんて、めったにやったことのないわたしが、たった一回だけ開いてもらったことがあります。『ジャンボコッコの伝記』を出版したとき、このモデルになった東久留米市七小の子どもたちが計画してくれたもので、こんな思い出に残る出版記念会はそうざらにあるまいと、いまだに自慢しているくらいです。
『ジャボコッコの伝記』を出版したのは、一九七九年二月のことでした。東久留米七小に出かけていって、当時六年生だった子どもたちにジャンボコッコの話をきかせてもらったのは、その前々年(一九七七年)の十二月でしたが、その取材をもとに作品ができあがったと知って、すでに中学生になっていた子どもたちは、母校の教室を借りてわたしのために出版記念会パーティを開いてくれることになったのです。」

ろくでもない本を書いている、たとえば原発が安全でクリーンとして書いているような作家のは、うらやましくはないけど……。

ウソでかためた、まさに虚栄など興味はないけど……。

これは実に、うらやましいなあー。








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理論社名作の愛蔵版 地べたっこさま

2009年07月30日 | 読書日記など
『理論社名作の愛蔵版 地べたっこさま』
   さねとうあきら・作/井上洋介・絵/理論社1978年

この本も図書館で借りたのですが……。
こんな注意書きが貼られてあった。下「」引用。

「作品中に差別表現(p22等)があります。この作品は1972年のもので、当時はあまりそのように思われてなかったようです。作品全体としては、読みつがれたいので図書館の書架におきます。
     平成14年図書館」



書き出しはこうである……。下「」引用。

「これは みんな 地べたっこさまの おはなしだ
人が死ねば 地べったこさまになる
とりも 花も 虫も 木も けだものも
みんな 死ねば 地べたっこさまになる」

はたして、そうなんだろうか?
肉体はそうなるだろうけど……。

生きていても、地べたっこさまになっていく部分もある……。
そして、地べたっこさまからの作物を食べている……。

本当は、生きていても、地べたっこさまではないだろうか?


■目 次■
はじめに  1
第一話 かっぱのめだま  5
第二話 おこんじょうるり  21
第三話 ぐひなしほていどん  45
第四話 かためじぞう  71
第五話 ふたりのデェデラ坊  97
第六話 なんばんきつねつき  119
第七話 赤ガラス大明神  153
おわりに ツノウシ山







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