菅家一比古さんから、「言霊の華」が届いた。実にいいねー!
以下、要約し記す。
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現在、巷(ちまた)では大物かつ超有名なテレビ司会者であるM氏の子息の犯罪で、M氏の話題が多くマスメディアを賑わせている。
これまでも過去に有名女優、有名俳優、タレントの子女の覚醒剤事件、詐欺事件、暴力事件等々が報じられてきた。その度に親は記者会見で親の教育に問題があったと謝罪している。そういう親たちは芸能界、マスメディアの華であり寵児であった。しかしそれはあくまでも「虚」の世界であり「実」の世界ではない。
華やいだ世界に身を置き「私」の世界、プライベートの世界までも「虚」で彩(いろど)り、作り上げてしまったのである。それがもろに子供に影響をもたらし、子どもまでが虚の世界が当たり前のように思ってしまい、実(真実、実在、実相)の世界を知らないまま、「虚」の世界のままで生きて行くことになる。
生活すること、お小遣いを得ること、自由を味わうこと等々は、額に汗し、時に我慢、忍耐し継続的に努力した結果もたらされ、得られるものと言う実感を克ち取らなければいけない。
その時、虚の世界を突き破り実在感、実存感を得られる。それが魂の充足となる。
名優、渥美清は「男はつらいよ」の「フーテンの寅さん」は、あくまでも虚の世界であることを熟知しており、それ以外は常に「実」の世界に身を置き、プライベートは絶対に他人に見せることはなかった。だから奥さんの顔も子どもの顔もついぞ見たことがない。きっとプライベートでは普通の地味な夫であり父親だったのだと思う。彼は虚と実をよく知っていたのだろう。
私たちの人生も常に虚の世界の限界を見極め、常に実在、実存、実相である魂の喜ぶ世界を選択し生きなければならない。