家庭菜園の虫対策を調べていたら、「ニーム」というものがすごいと聞いたので、いろいろ調べてみた。
アフリカのスーダンで、イナゴの大群が大襲来し、ありとあらゆる木の葉や野菜類を瞬く間に食べ尽くされたことがあった。しかし、荒涼とした景色の中に、緑々と残る木(ニーム)をドイツの昆虫学者が目撃したことがきっかけで研究されることとなった。その後、インドで「村の薬局」と言われていたニームが、欧米でも注目を集めるようになった。
ニームの木は高さ15~20mにも達する無毛の常緑高木である。
インドでは「ミラクルニーム」と呼ばれるこの木は、万病に効く、白蟻などのいかなる害虫も寄せ付けない木、として有機肥料や紙、衣類などの保存用等に広く利用されている。
家畜の餌やお茶として飲まれていることからも判るように、人間には非常に安全で有効性が高く、害虫には大敵だ。
効用としては、害虫に対する忌避(退去)、摂食障害、脱皮阻害があり、アブラムシ・ハダニ・スリップス・オンシツコナジラミをはじめ250種類以上の病害虫に効果があると報告されている。