龍の声

龍の声は、天の声

「日本の歴史を歩く」

2011-12-11 22:18:14 | 日本
「日本の歴史を歩く」

岡島茂雄さんの著書「日本の歴史を歩く」を読んだ。
なかなか素晴らしい。
わが輩が特に気に入った所を4回にわたり掲載する。


①サムシンググレート

科学技術が発達し、様々な分野で今までわからなかったものが解明され、人類は大きな恩恵を受けている。
しかし全てが解明されているわけではない。

「古事記」に出てくる神様の働きを、それは科学的でないと言って拒否してしまっては大事なところが見えてこなくなる。現に科学を極めた学者でも、最終的には神の存在を認めなければならないと言ったりしている。

ある宇宙物理学者は「宇宙の誕生には偶然とか突然というものはない。神様の心の存在を認めないと、宇宙誕生の説明はつかない」と言っている。

それでもなお神様という言葉に違和感がある人は、あらゆる科学が最終的にたどりつくサムシンググレートで納得で生きるのではないのか。

目には見えないけれども何か大きな力がある。
科学でも明らかにできない大きな力があるということである。

「人の誕生」も「宇宙の誕生」も、人の知識を超えた神の業、宇宙意思の業なのである。



「橋下維新にみる反既成政党のうねり」

2011-12-11 09:55:31 | 日本
「橋下維新にみる反既成政党のうねり」


毎日新聞論説委員の小松浩さんは、先の大阪ダブル選挙の総括について、まとめている文章があった。
よく分析されている。
今後の参考になるため、以下要約する。


激戦と見られていた大阪市長選挙は、フタをあけてみれば橋下徹・前大阪府知事が現職の平松邦夫市長に20万票以上もの大差をつける圧勝劇を演じた。民主党、自民党から共産党まで、中央政界の既成政党が後ろ盾となった平松氏が、これほどまでの惨敗を喫したことは国政にも大きな波紋を広げている。

「有権者の既成政党離れ」「無党派の風」過去の数多くの選挙で指摘されてきた言葉である。それがまた起きたと言えばそれまでだが、今回はいささか様相が違う。既成政党不信の次元を超え、日本の政党政治自体の体力低下、地盤沈下を物語っているように見える。雇用不安、経済の低迷、福祉水準の低下。こうした将来への漠然とした不安は、大阪以外の都道府県にも共通する。大阪の閉塞感は日本全体の閉塞感なのだ。大阪の下した「既成政党ノー」は国民の「既成政党ノー」である。そう考えない限り、既成政党は有権者の警告を見誤るだろう。
既成政党と距離を置いた橋下氏の圧勝は、本人の個性や政策の是非だけでは説明できない。「支持政党なし」が40%を超える世論。かつてない反既成政党のうねりは選挙前から全国を覆っていた。この現象は、ここ十数年来、日本の政治が経験してこなかったほどの「反既成政党」のうねりだと言っていい。

民主党に政治を託せないなら代わって受け皿になるはずの自民党が、これまた有権者の期待を集められない。「与党がダメだから最大野党に」という2大政党制が機能していないのである。大阪の選挙の直前、国民新党の亀井静香代表が「オールジャパンで国力アップを」と新党結成を呼びかけたが、『毎日新聞』の世論調査で国民新党の支持率は0%~1%だ。とても求心力があるとは到底思えない。亀井新党構想は、古い政治家の離合集散にすぎないところに致命的な欠陥がある。

さて、橋下氏の圧勝で中央政界は浮足立っている。国政進出を狙う「橋下維新」に秋波を送り、またぞろ政局を仕掛けようとする勢力もある。だが、既成政党が、いったい「何のため」の政党なのかを見失い、国家の上に政党があるかのように勘違いして抗争に明け暮れているから、無党派層が増えていくのだ。

そこのところを、よくよく考えて、理解し、行動してもらいたいものである。