旦那は、子供の頃からちょいとひねくれもの。
算数・数学で、公式を教わっても、「だから、なんでこうなるんだ?」と、そこに至る過程が理解できないためか、その公式を使おうとしない。
結局、その公式を使えば解ける問題も、放棄することが多いのですが…。
この前、「タモリのジャポニカロゴス」という番組で、
『目の前に三つの扉があります。一つ目は100万ボルトの電流が流れている電流地獄、二つ目は3年間何も食べていないライオンがいる猛獣地獄、三つ目は無数の針が突き出ている針山地獄。さて、三つのうち、一番安全な扉を開けて中に入ってください』
──という問題が出ました。
旦那は考えます。
旦那 「一つ目」
私 「なんで?」
旦那 「1万ボルトくらいなら、何とか耐えられる」
問題をハッキリ覚えてなくて、最初に「1万ボルトの電流地獄」と言ってしまったので。それにしても…耐えられるのか?
私 「…………ムリだって」
旦那 「じゃぁ…三つ目」
私 「何で?」
旦那 「──っていうか、針ってどのくらいの太さで、どれくらいの長さで、どれぐらいの密集
率で突き出てんの?」
私 「…………いや、そういう問題じゃないから…」
旦那 「そうか? その状態によって違ってくるだろ?」
私 「だから、そういう問題じゃないって…」
現実過ぎるのか何なのか…問題を素直に捉えないこの旦那の性格。
高校通信教育のレポートを解いているときにも、こういう問題の捉え方をして間違う事がある。
そういう旦那を見るたび、子供が生まれて、こんな子供だったら嫌だ…と今から本気で悩んでます。
お願いです、どうか…どうか、私に似てください(笑)
あ、ちなみに答えは二つ目の扉です。
3年間何も食べていなかったら、ライオンは餓死しているからです。
──とこんな事もありながら、思わぬ答えを出す時もあります。
葬儀会館のCMで、
「お母さんは誰から生まれたの? おばあさんは誰から生まれたの?」
──と、子供が歌っているアニメがありました。
私 「お母さんはおばあさんから生まれて、おばあさんは、またそのおかあさん(ひいおばあ
さん)から生まれて……なんて言ってたら、キリないよね…」
子供には、色んな事を質問される。その時にどう答えたらいいか…とマジメに考えている私とは正反対に、旦那が答える。
旦那 「人間」
私 「……………」
確かに…。
それ以上の質問を許さない答えだね…。
いいのかぁ~、それで