まず「中津工業・東」について。この学校は2009年に中津工業と中津商業が合併して中津東高校になっている。そのため、今大会の2・3年生は中津工業高校の所属、1年生は中津東高校の所属、という形になっているそうだ(エルゴラ・プリンチペ高校サッカー名鑑、より)。
今回の登録メンバーは1年生は1名だけだが、恐らく来年もこの校名で県大会等には出場することになるのだろうと推測。
今回、私がこの会場を選んだのは第2試合で北海道代表「旭川実業」を応援するため。ところが、第1試合に千葉県代表の「八千代高校」が出場するとあって、地元のお客さんが結構見に来ている。開催県ならでは、ということなのだろうか。
では観戦記に行きましょうか。県予選の厳しさでは有名な千葉県。(155校が1校の出場枠を争う。学校数だけで言えば、北海道・大阪府・神奈川県・愛知県・埼玉県・兵庫県に次ぐ厳しさか。東京都が298校で2枠だからほぼ同じ?)その千葉県代表、ということはそれ相応の強さは必要な訳で。
(地元勢とあって、この写真以上にぎっしりと八千代の応援・観戦に来た方でスタンドは溢れていた。)
(中津側のスタンド。全員のダンマクに思いを込めて。)
2009年12月31日(木)12:05キックオフ 第88回全国高校サッカー選手権大会 1回戦 千葉県立八千代高校対大分県立中津工業・中津東高校 フクダ電子アリーナ 観衆:8,658名 主審:山際将史 副審:山本雄大 清水友 4審:加藤寛之 公式記録
【八千代】GK17永村 DF13中谷 3山本(75分5渡辺) 4青木 2宇田川 MF18斉藤 6黒氏 7長澤 9伊藤(66分16高橋) FW10石川 15大和久(58分11磯部) 控え:GK23小林 DF12岡本 20松田 21大森 MF8朝木 FW14佐川
【中津工・東】GK1秋吉 DF3木下 10西野 4松浦 MF24関(58分2高倉) 6邑本(77分25山口) 15福永(31分7塩田) 14丸山 8鬼田 FW13増谷 11藤永 控え:GK16津留 DF12高橋 MF5木下 9梶谷 17依田 23厨
いきなり4分、八千代10石川が中津CBの10西野からのクリアボールを、中津ゴール前で争い、そのこぼれ玉をシュートして先制点を挙げてしまう。この積極性が石川の優れたところではないか。
(チームの仲間が喜んでいるというのもいい絵だ)
序盤は中津もボールを持つシーンがあった。だがシュートに至らない。試合を通して結局22本対8本では劣勢も明らか。中津右クロスから13増谷のヘッドも有ったが八千代GK17永村が好セーブで凌ぐ。
18分には八千代FKのこぼれ玉を3山本がヘディングシュート。これがポストに当たって戻るところを今度は6黒氏がシュート。またポストを叩くも今度はゴールイン。2-0と突き放す。
(この位置だったはず。)
八千代が主導権を握っているのだが、あからさまに八千代ペースと言うわけでもなさそう。ポゼッションしている感じが余り無いのだ。しかし、八千代は自分達優位のサッカーを続けている。淡々と。
21分には八千代15大和久のドリブルからの突破。最後はGKをもかわしてゴール、かと思いきや中津DFが1枚戻ってきてクリア。ノーゴール。
26分にも八千代攻撃陣が、ミドルシュートで点を奪いに行くも中津GK1秋吉に阻まれ得点できない。ただ、試合自体は八千代のペースであることは間違いない。2点の余裕からか、両サイドを高く上げて攻撃を鋭くする八千代と押され気味の中津、という構図か。前半は2-0で折り返す。
(しかし、40分ハーフというのは見ていても中途半端だ)
後半に入っても八千代の猛攻は変らず。44分、13中谷がドリブルで中津陣内に侵入。一旦はDFに阻まれるも15大和久が再度持ち込んでシュート。これが決まって3-0とする。
さらに、46分にも中央の混戦から10石川が決めて4-0とリードを広げる。
(4点目、のはず。)
(八千代7長澤のFK)
こうなると八千代のゲーム。中津も2高倉を入れ、10西野をFWに上げる作戦で1点を返しに行くが前にボールが入らない。結局70分にも八千代10石川に決められ、5-0とされてしまう。
(5点目を決めて、大声援に応える10石川)
試合は八千代が危なげなく5-0で勝利。中津工・東は早くに心折られてしまった印象があった。とにかく全体的に八千代が洗練されていて、一つ一つの判断が速く、きっちり動く感じがある。決して中津が悪いチームなのではないが、相手が悪かったというのが一番的確なのかと思う。
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