デジブック 『生きるということ』

デジブック 『生きるということ』


震災から，３年目の桜が咲いた。
町並みは全く変わったけれども，若者達が元気でいてくれる。

桜は生き残った者達の，日々をじっと見ているよう。

何事かを成さんとすれば，権力を持たねばならない。

２００５年に作られた，大災害時に，お薬手帳があれば，医師の処方箋が無くとも薬が薬局でもらえるという事案を，各薬局の手帳に記入してもらおうと一人奮闘しているが，なかなか広まらない。真剣に相手してくれたのは，震災に遭った地方の薬局だった。次回薬手帳を発行するとき，これを印刷してくれると言ってくださった。あとは，震災であまり被害を受けなかった薬局などは，薬手帳の重要性を訴えているんですけれどもね・・・。と言って，次の行動になかなか出ようとしてくれない。

これは，やはり個人の力では限界だと思い，知り合いの議員さんに相談した。議員さん自身もそのような法律があったことを知らなかった，という返事。
県議会で取り上げたいと話してくださった。できれば，県政便りに載せ，県民の意識を喚起したいという話を頂いた。

実現すれば，大きな前進だ。国政の場でも，何故こんな大事な法案が国民に知らされていなかったのか，政府の詰めの甘さを追求したいと話しておられた。
あの震災の時，３月１２日には，この法案は発令されていたのに。国民の何割がそれを知っていたのか。民主党の詰めの甘さをまたもや思い知った。

しかし，何かをしようと思えば，権力が無いとこんなにも事は進まないのかと，思い知った。だから，権力を持とうと政治家や官僚を目指すのね。

東北以外は桜もそろそろ終わり，夏になろうかとしているが，こちらは，遅々として進まない復興と同じで，やっと梅の花がちらほら。それでも，少しずつ春がやってきてはいる。私の一人の叫びも，友人，知り合いをとおし，少しずつではあるが全国に広がろうとしている。災害がいつおこるともしれない今，危機意識の高い人，情報をたくさん持っている人が，生き残るのは確かです。震災で生き残った人達は皆，そんな人達です。

　雨が上がった翌日二輪咲いていた。
　陽があたる公園の椿
　桜の花芽はまだ固い


我が家の水仙
　５センチしか伸びずに，花が咲いた。へんなの?
　クロッカスの方が大きいよ。