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湯川秀樹博士のことば

2007-07-06 22:59:22 | 朗読あれこれ
去る7月1日にBS-iで放送された「荻野アカデミア」、
“湯川博士の遺したもの”。

核兵器の全廃を訴えつづけた
ノーベル賞物理学者・湯川秀樹氏が語る
世界全体の未来を見据えたことばが
心に響いたのでここに記します。


「全面完全軍縮といわれておるものをですね、これを実現する。
 また、わたくしはそれだけでは止まらなくてですね、
 やはりそうゆう各国の軍備というものはですね、無くなっても
 しかし各国の人たちが心配しないでもすむような
 組織というものを・・・
 まぁ簡単に『世界連邦』といわれておるようなものをですね、
 だんだんと実現してゆくという方向へですね、
 進んでいかなきゃならない。
 道はまぁ非常に遠いわけですけどね。」


一点を見つめて静かに語る博士の姿。
“夢のような”構想を、偉大なる科学者・湯川秀樹が堂々と
述べてくれている事実に感激しました。


原子力には、絶望と希望が「影と形の如く連れ立っている」
という湯川氏。

人間自らの努力によって
遠ざかり得る所の絶望であり
近づき得る所の希望である

と、著書「二十世紀の不安」に書いているその場所から
いま世界は、希望に近づいているのでしょうか?