コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

気になるCM

2007-10-29 23:59:49 | はしやすめ
記憶に残るCMがたまにあります。

そこで語られるコメントだったり
映像だったり
出演者だったり
残るものはさまざまです。

最近わたしの目と耳に引っかかったのは
東京ガスのコマーシャル。
歴史上の有名人たちがタイムスリップしてきて
妻夫木聡さんの家に無理矢理押し入り
世話を焼きまとわりつく、というアレです。

その中でピエール瀧さんが織田信長を演じている
シリーズがあるのですが、
最近その最終編でしょうか、
織田信長が妻夫木さんに別れを告げるバージョンが
放映中。これが切なくて・・・つい見てしまいます。

だって織田信長さんたら
「本能寺へ戻る」なんていうんですもの!
そこで思わず妻夫木さんが
「そんな、戻らないほうが・・・」
と云うのも我々視聴者の気持ちと合致。

しかもピエール瀧織田信長は、振り向きざまに
何ともいえない笑顔で妻夫木さんに
「達者でな」
というんです。
このひと言、この笑顔に胸がキュンとしてしまいます。
本能寺に戻る織田信長が「達者」でいられるわけがない
ことが私たちには分かっているから。

ガスで、
パッと明るく、
チョッといい未来。

こんなナレーションで締めくくるんですが
えぇ~!?織田信長の未来は!?(笑)。

こんなにこのCMが気になるのはやはり
戦国武将・織田信長の一生があまりに有名であまりに劇的で
日本人の歴史認識の中にかなりインパクトをもって
刻み込まれているからなのでしょう。

とにかくあのコマーシャルでは
ピエール瀧織田信長の笑顔と「達者でな」がすべてです。
商品が何だったか忘れるほど(^^;

このCM、見たことにない方に
ネットで見られますのでここからどうぞ。

ハシケン

2007-10-26 23:59:54 | 朗読あれこれ


気になっていたシンガーのライヴに行くため
雨の下北沢に向かいました。

シンガーソングライターのハシケンさんの
ライヴです。

他のミュージシャンとのセッションでは、その歌声やベースを
聴いたことがありましたが、
ハシケンさん自身のワンマンライヴは初めて。

数年に1回くらい、「この人を聴くべし」という直感が
私の場合はたらくのです(笑)。

失礼な話でしょうが、1曲も彼のオリジナルを知らないまま
ライヴに行ったことを白状します。
しかしライヴは、そんなことは全く気にさせないものでした。
初めて耳に入ってくるハシケンさんの歌で充分でした。

イェイ!

『扉』という曲で始まったこの夜。
まさにハシケンワールドの扉を開いたかしら!?
とても好きな感じの曲でした。

包み込むような優しいメロディや歌詞もハシケンさんの真骨頂のようですが、
私は、聴衆をぐいぐい引っ張っていく力のある
骨太で、かつ哀愁ただよう彼の曲が好きです。

・・・しかし、どう書いても
曲を聴かないとイメージがわかないですよね。
興味をもった人は聴いてみてください、ハシケン。




乾燥の季節

2007-10-25 18:34:37 | はしやすめ


今週のあたまくらいからキマシタ!

かいかい、ひりひり。

お肌のことです。
毎年、秋冬の空気の乾燥する時期には
私、ひどい乾燥肌に悩まされているのです。

肌は敏感に湿度の低さを察知し、ちょうど天気予報で
「空気が乾燥しています、ご注意ください」
とコメントするかしないかに合わせてピッタリと
かいかい、ひりひりはやって来るのです(^^;

いろんな薬を試してみましたがコレ!という特効薬には出会えなかった
私ですが、、数年前、知人が自宅で簡単に作れる潤い水を教えてくれて
試してみると・・・これが効果テキメン!
これさえあれば秋冬の乾燥は乗り越えられるようになりました。

有名な潤い水なので御存知の方も多いでしょうが、
改めて潤い水の作り方を記しますとーーー


水(水道水でも構いません)200ミリリットルに
尿素50グラムを溶かします。
ゆっくり混ぜているときれいに溶けてしまいます。

そこにグリセリンを5ミリリットルたらしてかき混ぜます。

これでOK!
潤い水の原液ができました。

あとは皆さんのお肌に合わせて、3倍~5倍くらいに水でうすめて
お風呂あがりなどにパシャパシャと乾燥部分につけてください。

尿素とグリセリンを買えばいいだけで、それもふたつで2000円も
しなかったと思います。しかも一度買えば何年ももつので経済的。

高いものでないので惜しみなくパシャパシャと使えるのもGOOD.
物ぐさな友人は自分で作らず私に発注してきますが、
それも苦にならないほど簡単にお安く作れます。

個人差はあるでしょうが、私にとってはこの潤い水なくして
秋冬は越せなくなってしまいました。

これからの季節、喉もお肌も乾燥と戦いますから
みなさん、大事にいたわりましょうね。




野村万作氏のことば

2007-10-24 23:59:02 | 朗読あれこれ


人間国宝の狂言師・野村万作氏のことばが
印象に残ったのでここに記します。

「力いっぱい声を外へ出して言うことが
 劇的に役を演じていると思いがち。
 柔らかく言って、力強くないといけない。
 経験を積みながら分かっていくことではありますが」

          10月21日付 日本経済新聞27面より

全く朗読にも同じことがいえると思います。
声の出し方、
からだのもっていき方、
ともに開放し、かつ集中力が必要ーーー。

氏のおっしゃるように、ただひたすら
経験を積むしかないのでしょう。
その経験も“考えつつ”積まねばならんでしょうし。

いえいえ、万作氏の域に達しようなんぞ思ってはいけません。

“自分がそこに居る朗読”

あくまで自分のままで良いと思うのです。
準備段階ではどこまでも悪あがき、でも
本番では堂々と、ね。


万作氏の舞台は、萬斎氏が演出した
中島敦の『山月記』での主演を観てよりご無沙汰しております。
万作氏の狂言を、また観たいです。
(チケットがなかなかとれないんですよね~、人気があって)


十三夜

2007-10-23 23:59:12 | はしやすめ


見上げてみましたか?今宵の月。

十三夜の月です。

今は満月に向けてふくらみつつあるときです。

十三夜は晴れるといいますが
やっぱりいいお天気でしたねぇ。
月がくっきりと見えます。

今年も各地で作物の収穫が多いことを祈ります。

余談、その参

2007-10-22 23:59:28 | はしやすめ


とにかく気になるのは味!ですよね。

大きそうに写ってますが
たて4センチよこ6センチくらい。

割ってみるとなかなか美味しそうなホワイトチョコ風。

食べてみると・・・

しばらくはチョコの味・・・

そのうちキムチの風味が鼻に抜けてきて・・・

か、辛い。
辛味が甘味を打ち消します。

珈琲には合いません。かといってお茶でもなく・・・

奇食でした。


明後日は十三夜

2007-10-21 13:31:39 | 朗読あれこれ


先月25日の【朗読もの】にも書きましたが、
その日、十五夜を愛でたみなさん、
あさって10月23日は十三夜ですからお忘れなく。
片月見は良くないとされますからね。

十五夜にくらべて晴れる確率が圧倒的に高いという
十三夜。
楽しみです。

十三夜といえば思い出すのが
樋口一葉の『十三夜』。
十三夜の晩に、阿関(おせき)は両親に胸の内の思いーーー
「鬼のやうな我良人」との離縁を申し出ます。
母親はやはり女同士、娘の心を慮って
相手の男の言動に烈火のごとく憤ります。
しかし父親は、

「愁(つ)らからうとも一つは親の為弟の為、太郎という子もあるものを
 今日までの辛棒がなるほどならば、是れから後とて出来ぬ事はあるまじ、
 離縁を取つて出たが宜いか、太郎は原田(阿関の嫁ぎ先)のもの
 其方は斉藤の娘、一度縁が切れては二度と顔見にゆく事もなるまじ、
 同じく不運に泣くほどならば原田の妻で大泣きに泣け、
 なあ関さうでは無いか、合点がいつたら何事も胸に納めて
 知らぬ顔に今夜は帰って、今まで通りつゝしんで世を送つて呉れ、
 お前が口に出さんとても親も察しる弟も察しる、
 涙は各自(てんで)に分て泣かうぞ」

           岩波文庫『大つごもり・十三夜』より

と云って阿関を説き伏せ、阿関も我が子太郎を思って
また両親に詫び、何とか離縁を思い留まります。

あぁ、何とききわけがいいんでしょう。
現代では考えられない我慢強さ。
ただ親の論理はいつの世も普遍なのかしら・・・。

しかも物語はこのあと何とも切ない場面を迎えるのです。
阿関が帰り道にひろった車夫は、幼なじみの録之助でしたーーー。
ここからは、どうぞみなさん『十三夜』を
お読みください。
できれば十三夜の月夜に。