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よみがえる自作朗読の世界

2007-07-11 23:59:31 | 朗読あれこれ
ここで「本人朗読」の話を書いたり書き込んでいただいたり
しておりましたら、ふと一枚のCDにひっかかりました。

7月3日の【朗読もの】
でご紹介した、与謝野晶子、斉藤茂吉の歌も収録されている
CD『よみがえる自作朗読の世界』です。

「昭和十二年から保存されていたSP原盤から再現した」
と書かれてあります。

やはりこうゆうのは出会いです。何かの縁です。
タワーレコードに行ったらバッチリありました。
即購入。
こうゆう巡り合わせは逃しちゃいかんのです、きっと。

さっそく聴いています。
最初はいわゆる“歌詞カード”を見ながら字を追いながら
きいていたのですが、何だか歌人詩人たちがうたう音楽のように
きこえてきて、あるときから耳に集中させました。
彼らはシンガーソングライターじゃないか、と思いながら(笑)。

クセがあるもの、
意志の感じられるもの、
おしなべてテンポがあって迷いのない読み。
そりゃそうですよね、自分の作品なんだから。

朗読者の息づかいや紙をめくる音が時折うっすら聞こえてきて
一瞬、彼らの亡霊が舞い降りたように感じるときもあります。

このCDは絶賛発売中(笑)なので、CDショップに行けば
必ず手に入ります。そこになくても注文すれば必ず。

参考に収録作品を記しておきますね。


北原白秋 思い出序詩・断章
     汐首岬・邪宗門秘曲
     トラピストの牛・渚
     鴨

坪内逍遙 ハムレット生死疑問独白の場
          (舞台台詞を朗読)

与謝野晶子 源氏物語(SE付きで朗読)
      歌13首

萩原朔太郎 乃木坂倶楽部・火・沼沢地方ーULAと呼べる女にー

室生犀星 こころ・足羽川・蝉頃・春の庭

川路柳虹 旅・建設ー新律格によるー・客人

斉藤茂吉 歌9首

釈 迢空 歌7首・長歌 干瀬の浪 並に短歌

土岐善麿 落花の雪(「太平記」より)

高浜虚子 俳句朗読・中辺路懐古・貴船奥の宮・桜島・八雲旧居を訪ふ

河井酔茗 塔影

堀口大學 秋の夕・気候・キュピドの矢

西條八十 寧楽の第一夜・母の部屋