コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

気になるアクセント

2009-01-31 04:21:08 | 朗読あれこれ



明日から2月になりますね。

2月。

みなさん、これをどう発音していますか?

2,3年前から、レポーターやタレントなどの中で
アクセントに気を遣わない方々が、これを

に・がつ

と、「に」にアクセントをおいて云う人が続出、街でも耳につき
アタシはど~しても許せないのです!

2月は、アクセントでいうと尾高(おだか)に発音すべきもの、つまり

にがつ

って、、、あぁ、うまく表記出来ないのがもどかしいですが(^^;
「に」は低くでて、「がつ」のところが上がるのです。

これは4月も同じアクセントです。

歌は世につれ・・・と同じで、アクセントも時代とともに変化するケースも
確かにあるのですが、
そこには根付くための文化的理由が必要だと思います。
勝手に気分で変えられないはず。

いまの「2月」「4月」のアクセントの間違いは、
いい易いからそうなった・・・
流れでそうなった・・・という程度の理由にしかアタシには思えません。
んがぁーーーっ!

「正しい発音で」という云い方はアタシも嫌いなのですが、
この件は、オフィシャルでメディアにのる立場の人間には
不可欠な注意事項です。

雰囲気でモノを云わないで欲しい。
字面だけを追わないで欲しい。
調べることを厭わないで欲しい。

あぁ、この気持ち、分かっていただけます?




シルク・ドゥ・ソレイユ『ZED』を観た

2009-01-28 02:22:35 | はしやすめ



度肝を抜かれるってこのことでしょう。

至極のエンターテイメント集団、
“太陽のサーカス”シルク・ドゥ・ソレイユ。
その常設シアターが東京ディズニーリゾートにあり、
そこで上演される、世界でここでしか観られない
『ZED』を観たのです。
幸運にもかなりの至近距離で。

上下も奥行きも数十メートルの(...に思える)視界

人が天空から降ってくる

筋肉の波打つのがみえる

気がつくとアタシは
「ぬわぁ~」とか
「のえぇ~」などと
訳の分からない奇声を発しているのでした。

大掛かりなセットは常設施設だからこそできるものなのでしょう。

なぜ心を打つかって、やはり
アタシたちと同じ人間が
そのからだのもつ能力を大胆に
極限まで使いきってくるからかな。

目の前に起こっていることは
ファンタジーにあふれているのだけれど
リアリティそのものでもある。

ハイクオリティと集中力をエンタテイメントに変幻させる
シルク・ドゥ・ソレイユ。
噂に違わず魅せてくれました。

もちろん最後はスタンディングオベーションと感涙!
そんな大袈裟なぁと思うでしょ?
観ればきっとあなたも・・・(^^)

『ZED』の公式サイトはこちら

これ、読み易い?

2009-01-24 23:43:45 | はしやすめ


ある大学の正門を入ってすぐの通りに
こんな文字が書かれてありました。


いつも右側通行しましょう


いえ、最初は読めませんでした。
ひらがながまず目に入ってきて

もつい・・・!?

画面奥へ向かって歩いてゆくので
手前から順番に読んでってくださいって寸法なのでしょうが、
いやぁ、人はそうそう手前から文字は読まないと思うのですけど。
まるで字を下から上に読む感じですから。

ちなみに、同じものが
向こうから手前に向かって歩いてくる人用のも
書かれてあります。

かなりな不思議ゾーンですが、
大学生たちは慣れっこで、
気にも留めていませんでした。



『妙心寺』展

2009-01-21 01:22:14 | お知らせもの



映画でも「禅」が公開されていますが、
いま改めて禅の心をたずねてみたいーーー。

そう思われたなら、東京国立博物館で開催中(3月1日まで)の
『妙心寺』展がおすすめです。

禅といえば達磨。禅問答。
アタシもそんな知識で行きましたが
期待以上に楽しめました。

京都は花園の地に建つ大伽藍、妙法寺。

なんでも妙心寺の開山(初代の住持)として迎えられた
関山慧玄(かんざんえげん)という名僧の没後650年を記念した展覧会だそうで、
それだけ聞くと重々しい展覧会を想像するかもしれませんが、さにあらず、
妙心寺所蔵のゆかりの品々、
応仁の乱で打撃を受けた妙心寺の復興にたずさわった人々ゆかりの品々、
戦国時代江戸時代には時の武将らとも深い縁をもつことを示す品々などなど、
ことばは軽いかもしれませんが
“禅宗なる文化”を目で楽しめるラインナップです。

入り口を入ってすぐの関山慧玄の坐像を一目見て、アタシなんか
「OK!来た甲斐があった」
と思ったもんです。すばらしく迫力満点なんですもん。

無数のガラス玉で作られた天蓋(てんがい)は惚れ惚れします。

意外と派手で美しい文様の入った袈裟をまじまじと見たのは初めてです。

飛鳥時代に作られたという日本最古の鐘、妙心寺の梵鐘が展示されているのですが
あぁ、その理想とされる鐘の音を聴いてみたい・・・と思ったり。

そして屏風や襖絵は圧巻。
云うまでもないことなのですが、屏風や襖絵は
世界に誇れる日本の絵画だと
ひれ伏す思いです。

さぁて、『妙心寺』展の面白さが少しでも伝わったでしょうか。
ちなみに今回、久しぶりに音声ガイドを道先案内人に使ったのですが
やっぱり良いですね。目と耳で集中できます。

この『妙心寺』展、3月24日から京都国立博物館に移りますので
関西の方はこちらでどうぞ。

『妙心寺』展のサイトはこちらです。




DVD「せんぷりせんじが笑った」

2009-01-19 00:32:51 | 朗読あれこれ


炭坑で働く男、
いつもあの苦いせんぷりをしこたま飲んだような顔をしている
せんじ。

口数少なくニコリともせず
ただ黙々と厳しい環境の炭坑で働いていたせんじに
ある日、事件が起こりますーーー。


このDVD、知人から借りて観た20分足らずのものでしたが
感動しました。
筑豊を舞台とした作家・上野英信の作品です。
もとは、50年ほど前に人形劇を幻灯フイルムに焼いて上映したもののようで、
当時お話は弁士が語っていたとか。
そのフイルムが見つかって、ナレーションを入れDVD化したそうです。

お話の中の雇用、労使の問題は、いま見ても全く色褪せていません。
というか、昔から体質は何にも変わらないのではないかと暗澹たる気持ちになります。

ただラストのせんじ一家の様子が
何ともあたたかく描かれていて救われるのです。


この「せんぷりせんじが笑った」は、どうしたら皆さんに観てもらえるのか
調べたら、ありました!
こちらのブログを読んでいただき、
電話かFAXかメールで問い合わせ取り寄せできるようです。

アタシは、子どもたちにも観て欲しいと思います。




永六輔さんのことば

2009-01-15 23:13:48 | 朗読あれこれ


とある番組の収録で
永六輔さんが
舟和の芋ようかんを手土産に持参してきたそうです。

「こうゆうのを“みちわすれ”っていうのよね」
とおっしゃりながら。

タイムキーパーの女性が感激しながら
そんなエピソードを話してくれました。

道忘れ。

帰りの道中、心寂しくないようにとの主人の心遣いともとれるし、
一方もらった人にとっても、お土産に少々心浮き立って
帰り道を外してしまいそうになる(笑)ともとれるし、
ともかく、日本語ならではの粋なことばだなぁと
アタシも感動しました。

「はい、これ。道忘れ」
なぁんて云ってみたいもんです。




森光子さんのことば

2009-01-12 23:04:20 | 朗読あれこれ
                              asahi.comより


今夜のNHK「ニュースウォッチ9」の特集で、
今年の誕生日(5月9日)で89歳になり
その日『放浪記』2000回目の上演を迎える
女優の森光子さんのインタビューがオンエアされました。

お話は、森さんが『放浪記』にいかにこだわってきたかについてが中心でしたが、
途中、きょう成人の日を迎えた二十歳の若者にメッセージを、との注文に
こたえた森さんのことばを聞いてアタシは震えました。

「いまあるこの平和をどうしても放さないで欲しい」

このようなニュアンスのことをおっしゃったのです、カメラ目線で。
平和を「守って」とは云わずに「放さないで」という
私たちの意思に訴えてきたのです。
(オンエアで1回みた限りなので少々云い方は違うかもしれませんが)

自分が若いころ経験したあの思いはもう、これからの人にしてほしくない。
そのようなこともおっしゃいました。

『放浪記』に関するインタビューのなかで、それは唐突にも思えましたが、
平和があるからこそ、大好きな芝居を続けることができたんだーーー。
そんな思いが過ったのかもしれません。
再び激化しているイスラエルとハマスの戦火をテレビで見たのかもしれません。

アタシがぐっと引き込まれたのは、森さんのあまりに真剣な表情の故です。
戦中、そして戦後、人々がどんなに辛く大変だったかを
アタシは想像するしかないのですが、
ひとつの役を誰にも渡さず48年も演じつづけるその執念は
いのち、平和への執念とかけ離れたものではないんだと、
そんな風に伝わってきたのでした。

あぁ、生き様を突きつけられました。



ホームのアナウンス

2009-01-11 09:43:09 | はしやすめ
ラッシュ時の電車。
一刻も早く乗りたいのだけれど
その尋常でない混み具合に
後ずさりしてしまいます。

都心の駅のホームで帰宅ラッシュの中
電車を待っていると、
やってきた電車は案の定ぎゅうぎゅう。
それ以上乗れないだろうと思うところからさらに
客がぐりぐりとねじ込むように乗るものですから
すっかりアタシは萎えてしまい、
次の電車にすることにしました。

膨れあがった電車がゆっくりと走り出し
最後尾がホームから消えたか消えないか・・・そのとき、
ホームにこんなアナウンスが。


「ただ今、電車を見送ってくださったお客様、
 ありがとうございました」


ええぇ~!?
アタシはひとりだったので声も出せず
笑いをかみ殺しました。

お礼を云われるようなことではないし、
先に乗り込んだお客さんがまるで
自己中心的で恥知らずみたいな・・・風に
聞こえなくもない。


このように、たまに電車や駅のアナウンスに
驚かされることがあります。

いつだったか、やはり満員電車の中で

「ドア付近のお客様、
 お荷物を力の限りお引きください」

などと云ってみたり。
失笑もんです。

こうしていろんなことをいろんな云い方でアナウンスしないと
運行がスムースに行かない都会の交通機関って
やっぱりいかがなものかと思います。
もちろん乗客側の傍若無人ぶりも含めて。

あぁ、反省反省。


初釜

2009-01-07 21:54:15 | はしやすめ



今週は着物姿の女性を多く見かけます。
お年賀の挨拶まわりもあるのでしょうが、
初釜を迎えている方々もあるのでは?
それらしい人はなんとなく風情でわかるのです(^^)

かく云うアタシも6日が初釜でした。
茶席のオープニングセレモニー、初炭点前を任され
大緊張。
だって、お客様は60代以上が半数。
若輩者のアタシは、気持ちをフラットにして
そのままの自分を曝け出すことでしか
おもてなしできないことは明白です。
またひとつ、貴重な経験をさせていただきましたーーー。


写真のお床のみどころはいろいろありますが、
長く流れる柳の枝もそのひとつ。
よく見ていただくと、柳の枝が結ばれているのに気づかれるかと思います。

これは「結び柳」というもの。

裏千家の十一世玄々斎が正月に宮中に上がり柳を賜って持ち帰る時に
地にさわらぬように結んだことが始まりと伝えられています。

めでたいのう。


すばらしき年賀状

2009-01-06 00:07:43 | はしやすめ



このお正月、みなさんにもたくさんの年賀状が届いたことでしょう。

アタシには、愛する“我らが画伯”から年賀状が届きました。
小学校2年生の画伯は、とにかく和のものが好みで、
和の美、意匠に対してとても敏感です。

浅草で般若心経が書かれた本の装丁に惹かれたり、
ねぶた祭りの山車を見つけて走り寄ったり、
蕎麦や抹茶が好きだったり、
津軽海峡冬景色を歌ったり、etc.

画伯と一緒に話しているだけで心が和んできます。
何だか自分がすごく平凡に思えてきたりすることも(^^;
でもでも画伯の発想と作品に出会えるのが楽しみ。
エナジーをもらえますもん!

画伯、今年もよろしくお願いします。