コエトオトからはじまる

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よいお年を

2009-12-31 14:58:09 | 朗読あれこれ


今ごろ、みなさん、大掃除の最終段階か
おせち料理の仕込みをしていらっしゃるでしょうか。

アタシはお飾りだけは遅れてはならじと28日に飾りつけ、
そのあと安心して何もせず今日に至る・・・です。

さきほど慌てて掃除をやれるところはやり、
やれないところは目をつぶって、
このあと風呂にはいって体を清め
夜にはライヴに出かけます。

問題はどこで年越し蕎麦を食べるか、です。
縁起ものは外せません。


そういえば、田舎にいたころは、大晦日、
銭湯に行って、「一年の垢落とし」なぁんて名目でお湯に浸かりました。
アタシの家では日常も銭湯だったので
わざわざそんな理由付けは要らず普通にお風呂に入ればいいわけなのですが、
なんとなく大晦日の銭湯は気分が違いました。
忙しなさと新年を迎える畏まった気持ちが
子どもなりにあったような気がします。

それが今は、大晦日の過ごし方は人それぞれ。
アタシなんかライヴに行っちゃたりするわけです。たまたまですけれど。

あす元日はお雑煮を作り、お屠蘇をのんで
年賀状を眺めながらサッカー天皇杯のテレビ中継でも観て
近くの神社に初詣に参る、という
由緒正しい(?)新年の迎え方をするつもりです。


今年も一年、【朗読もの】をご贔屓くださりありがとうございました。

どちらさまも良いお年をお迎えくださいませ。




「手前味噌」ですが・・・

2009-12-29 20:21:21 | 朗読あれこれ


ビッグコミックに連載中の漫画
「築地魚河岸三代目」

読んだことあります?

食いしん坊にはたまらんものがありますが、
食について勉強になることもたくさんあったりしまして
侮れず興味深いのです。


たとえば味噌の話ーーー。

「手前味噌」とは、辞書をひくと

自分のことをほめること。自慢。

などと書かれています。

この“手前味噌”、「築地魚河岸三代目」では、
アラ汁の味噌の味が原因でケンカをしてしまった結婚間近のカップルにアドバイスする
こんなシーンででてきます。



二人で「手前味噌」を作る。
そいつが答えじゃねえかな。

手前味噌?

自画自賛の意味で使うっス。

昔は各家庭で味噌を作っていて、
どこの味噌よりも
自分の家で作った味噌が一番旨い
というところからきた言葉だね。

なにも、麹や大豆を使って家で作れってんじゃねぇ、
市販の味噌でいいんだ。
互いの好みの味噌と
互いの気持ちを合わせて、
二人だけの合わせ味噌を作れば、
それが「手前味噌」だ!



う~ん、すてき。
あったかぁい味噌汁が飲みたくなりますわ。

ちなみに、いまウチの“手前味噌”は秋田味噌なのでした。




日本酒「住吉」といえば・・・

2009-12-19 02:29:01 | 朗読あれこれ


こんな立派なものをいただきました。


純米大吟醸 住吉


寒仕込みで限定3000本とあります。ほぉ~っ。

どこかで「住吉」の名前をきいたことがあると思い探れば
わかりました!
井上ひさし作「会食」のなかに出てくる酒でございます。


あらすじはーーー

“わたし”は、知り合いの青年から、付き合っている彼女に結婚を承諾してもらうための
仲介役を頼まれます。
3人で会うためフランス料理屋に一席を設けたまではよかったのですが、
その日彼女は父親と一緒にやってきたのです。
古い造り酒屋の昔気質な主人と一人娘。
どうみても気まずい雰囲気の中、4人の会食ははじまるのです。


で、「住吉」の登場するシーンですがーーー

「浅倉だが・・・」
むにゃむにゃと容子さんの父親は曖昧模糊とした挨拶でわたしをむかえた。
「このたびは・・・」
むにゃむにゃとわたしの方も漠々たる挨拶をもって答えながら、北沢くんを容子さんの前に座らせ、
わたしは浅倉さんと向き合った。
給仕がきた。北沢くんが容子さんの顔色を窺いながら「ロゼワイン」と告げた。
容子さんは下を向いてナプキンを雑巾のようにしぼっている。
なにもかも父に打ち明けました。父は許してはくれませんでした。わたしにも家に対する
責任がありますし、諦めるほかないのかもしれません。
容子さんはからだ全体でそんなことを語っているようだった。
「日本酒はあるかね」
「住吉がございます」
「山形の酒だな。口惜しいが、いい酒だ。そいつをもらおうか」
「オンザロックにいたしましょうね」
「ひやでもってきてくれ」
浅倉さんはテーブルを叩いた。
「日本酒に氷は邪道です」
給仕は人影に怯えたメダカのように素速くまっすぐに厨房へ去った。
「酒というのは文化的な飲物です。文化的とはなにか。・・・・・・・」

と、頑固一徹の浅倉氏の講釈がはじまってしまいます。
そんななか、思いも寄らぬ“珍客”が4人の会食の中に入ってきて
若いふたりの運命が変わるのです・・・

講談社文庫「ナイン」のなかに収められた短~いお話ですから
読んでみてくださいませ。



さぁて、この「住吉」、
やっぱり開封は正月でしょうかねぇ。
たのしみたのしみ。




根津美術館に行く

2009-12-11 02:26:30 | はしやすめ


根津美術館で現在開催されている
『根津青山の茶の湯』
やっとこさ行ってきました。

「時鳥」という銘の茶杓、
「九重」という銘の彫三島茶碗、
へうげもの・古田織部作の茶杓、
「柴田」という銘の青井戸茶碗、
などなどにみとれたのはいいのですが、
行った時間が遅くて、別室の展示を見られなかったお粗末ぶり。

あぁ。

外のお庭もみたかったし、茶室もあるのになぁ。
大失敗。

近々、も一度行こうと誓ったのでしたーーー。


それにしても新しくなった根津美術館、広々として気持ちのいい空間でした。
あんまり混んでないときがいいですね。やっぱり(^^)




映画『葦牙(あしかび)』続々上映中

2009-12-01 00:55:11 | 朗読あれこれ

9月20日の【朗読もの】でご紹介した
映画『葦牙(あしかび)』が、
全国で続々上映されています。

東京では「ポレポレ東中野」で毎日12:50~、
大阪では「第七藝術劇場」で12月5日~、
名古屋では名演小劇場で年明け2月6日~、
などなど、機会が増えていますよ~。

上映情報をご覧いただくなど
会場のホームページで上映の日時をチェックして観に行ってくださいませ。
たとえば大阪「第七藝術劇場」は、年明けの上映も決まっているようですから。