goo blog サービス終了のお知らせ 

コエトオトからはじまる

コエトオトが発信する、発見と創造のブログですコエトオトのパフォーマンスをお見逃しなく!

本人朗読

2007-07-02 23:43:20 | 朗読あれこれ
朗読は朗読でも、
書いた作家本人が朗読するケース。

詩人、あるいは歌人が
自分の作品を自ら朗読する(読みあげる)ことは
よくありますよね。
以前、与謝野晶子と斉藤茂吉だったでしょうか、
自作の句をよむ本人の声が残っていて驚きました。
現代では、谷川俊太郎さんの
「ことばあそびうた」や「みみをすます」の朗読が
印象に残っています。

ところで日本の小説や物語を自ら朗読する作家は
いたのでしょうか?
私はすべて網羅していないのでいるのかもしれません。

カミュは「異邦人」を朗読している音源があって、
フランスではCD化しているとききました。
もちろんフランス語での朗読なので(^^;
私なんぞ残念ながらその朗読を堪能することが
できないワケですが、
どんな作品でも、本人の朗読というのは
あればやはりきいてみたいです。

語りの技術は問題ではなく、
作品を生みだした人が朗読するわけですから
まず説得力があります。

「そんなところで息を切っちゃうんだ」
「そこにプロミネンスをおくのか」
のような驚きと発見が多くあるような気がします。
もしかしたら、作家の読み方によって
その文章を書いた意図がうっすらと見えてくるかも
しれないじゃないですか!

あ、もしかしたら、そんなこんなが見え隠れするのが嫌で
自作を朗読しない作家もいるかもしれませんね。
すべては読者に委ねて。

そうは云ってもなかなかそんな音源はない(出会ってない)。
でも、クラシックの楽譜のように作者の指示が
表記されていない文章を
意図を探りながら
自分で咀嚼して表現していくのが
朗読の面白さのひとつだったりします。
当たりだったりハズレだったりしながら。