コエトオトからはじまる

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神田まつや

2008-05-31 18:43:22 | 朗読あれこれ



蕎麦は好きでよくいただきます。
贅沢だと云われても、蕎麦は家でゆでるのではなく
蕎麦屋さんへ行っていただくのが常です。
蕎麦屋さんでいただくのが好きなのです。

その店の蕎麦、つゆ、店内の雰囲気、店員さんの応対。
それらを楽しみ感じながら蕎麦をいただくから良いのです。


「神田まつや」に行ってきました。
東京・神田須田町にある老舗です。
老舗ですが全くお客を気負わせるところがなく、
店員さんの
「いやっしゃいぃぃ」と
「い」を伸ばす声が店内に気持ちよく響きます。
ふと見ると小学生くらいの男の子がうれしそうにおしながきをみて
何を食べようかわくわくしてます。
常連さんもいる。一見さんだって心地よく居られる。
そんな蕎麦屋さんです。


“杉浦日向子とソ連”という名義で書かれた本、
『もっとソバ屋で憩う -きっと満足123店-』(新潮文庫)には
こうあります。

~~~~~~~

水切れの良いソバを一つまみとる。つゆは辛甘口なので、ソバの端にちょっとだけ
ひっかけるようにして、浸す(ここが大事)。それを口の中に運びこむと、まず、
ソバの香りがわき立つように口の中に広がる。幸せ!
その強烈なソバの香りを優雅に楽しむ間もなく、次にまつや独特のストレートパンチが
飛んでくる。
それは、ソバの角である。これがまったくもって、まつやのソバの魅力なのであるが、
ソバの角がとんがっているのである。といっても、ナイフのように鋭利なわけではない。
舌の上を軽く叩き、口内のあっちをチョコン、こっちをチョコンと刺激する穏やかな角
なのである。ここで「まつや」に来た、という嬉しさにうち震えることになる。そして、
その芳香に誘われながら、ズズズっとソバを啜ると口の両脇から空気が混じり、同時に
つゆの味が飛び込んでくる。ソバの香り、角の触感と見事にマッチして一つの口中世界
を形づくる、これが、まつやのソバの醍醐味である。

~~~~~~

ど~ですか?神田まつやの蕎麦が口の中に浮かんできました?(^^)

屋台からはじまった蕎麦屋です。
庶民に愛され庶民でにぎわうのが蕎麦屋本来の姿かもしれませんね。

ちなみに私は大もりで「まつやのソバの角」を堪能しました。


途中から相席で座ったお兄ちゃん。
ビールと焼き鳥とそばがきを注文。
神田まつやのそばがきを一目見たかったのですが
待っているうちに私はそば湯まで飲み干し立ち上がらざるをえなくなって残念。
次回はお酒をやりながらそばがきにいってみたいと誓うのでした。



こんなこと、あるのねぇ

2008-05-28 23:06:33 | 朗読あれこれ



世間を騒がせている原油高。

その話の流れから、アメリカはテキサスのイージーオイル(穴を掘れば吹き出す油)をきっかけに
新しい時代、新しいビジネスへと移り変わってゆく1920年代~50年代のアメリカの様子を
象徴的に描いた映画『ジャイアンツ』を改めて観たいと思ったのです。

某大手レンタル屋さんに行ってDVDを借りて、さぁ始まりました、
ジェームス・ディーン、ロック・ハドソン、エリザベス・テイラーと
大物揃いの大作が感動的な音楽とともに幕をあけました。

広大な大地、まぶしい太陽、逞しい馬や牛、金を持つもの持たないもの、人種差別、、、

あっという間に2時間足らずが経って、ジェームス・ディーン扮するジェットが勝ち誇ったように
イージーオイルを探り当てたことをベネディクト家に知らせに来たシーンが終わり、
さぁ、ここからが立場逆転、時代は移りゆく・・・
なぁんて前のめりになっていたら

プッ

とDVDは、終わってしまったのでした。

ええっ!?何これ!?

盤面をみると、借りたDVDにはdisc oneと書かれていたーーー。
つまりdisc twoがあると判明したのですが
いやいやいやいや、お店には『ジャイアンツ』はこれ1枚しか置いてなかったぞ!

あまりにいいところで途切れたから、これは行くしかないと
すぐ某レンタル屋さんに駆け込んで事情を説明しました。

すると、なんと!もともとそのお店にはdisc twoを置いてなかったという
仕入れミスが判明したのです。
オーマイガ~ッ!

2枚目を搬入するにはもしかしたら1ヶ月くらいかかるかもしれない、というので
何だか調子狂ったアタシは、お店の提案どおり、レンタル代を返金してもらって
ひとまず退散することに。

というわけで、アメリカのスペクタクル時代劇は
私の中で消化不良のままです。(^^;
あらすじは知っているけれど、世界中でエネルギー&食料争奪戦となっている
今と比べる気持ちでもう一度観たかったですから。

ま、仕切り直しで、また後日チャレンジしますわ。



花日より

2008-05-27 03:53:27 | はしやすめ


とある祝い事があって、知人からお花をいただきました。

薄桃色の花。
鉢におさまりきらないような活き活きとした葉。

見た瞬間、ハッピーで元気になれる花だなと思いました!


大事にお部屋に置いたのですが・・・

花の名前が・・・

正確に思い出せなくて・・・


あぁ、名も知らぬ花よ。
こんな私だけれど、笑い飛ばしていておくれ。




半衿を替える

2008-05-25 09:38:06 | はしやすめ


“きものの美しさは「えり」にあります”


購入した「えり芯」の袋にこんなことが書かれていました。

なぁ~るほど。
云われてみると確かに、と
空耳アワーのように納得した私です。


というわけで「はじめてのえり芯付け&半衿替え」を決行しました!

きものに馴染みがない方に簡単に説明いたしますと、
きものの衿の内側にもうひとつ、衿がちらと見えてますよね。
あれはきものの下に着ている長襦袢の衿が見えているのです。
そこには半衿という生地を縫い付けてあります。

あの“ちらえり”は、きものと首まわりを引き立たせる重要な箇所。
フォーマルだと白が良いのですが、普段着やおしゃれ着できものを着る場合
あそこに色ものや刺繍ものの半衿をつけて楽しむんです。

長襦袢の衿にそのまま半衿を縫い付けてもいいのですが
それだけでは衿がしゃきっとしてくれない。
そのため今の長襦袢には、プラスチックの芯を差し込んで衿を立たせるものが
あったりします。とても便利です。
ただ生地とプラスチックは馴染みが今いちで
衿にしわが寄りやすい欠点があるのです。

そこでポリエステル&綿でできた「えり芯」を長襦袢に縫い付けて
それを土台にして半衿を縫い付けてゆく・・・ことにしました。

「芯」というくらいですから少々固めの生地を縫いつけるので
裁縫が不得意な私は、指を何度も針で突き刺しながらの奮闘(^^;
首の後ろの衿ぐり、カーブする辺りをうまく立体的にするのがコツです。

土台ができたら半衿付け。
よれないようにプチプチ縫いました。

・・・どのくらい時間がかかったでしょうか。(^o^;
「きものの美しさはえりにある」ことを証明できたかどうか・・・


写真左の長襦袢に縫いつけた半衿が今回の完成品。
その隣のふたつは、ピンクが絞り、そして蝶々の刺繍柄の半衿です。

裁縫は相変わらず下手くそな私ですが、
ちょっとだけ手間をかけて着るきものは
それはそれで愛着がまたわくというもの。
気長にきものと付き合えそうです。


しかし、指が・・・イテテ・・・


ミヤコワスレ

2008-05-23 01:22:14 | はしやすめ


“都忘れ”

なんて、いかにもそそられる名前じゃありませんか!

床の間に飾られた薄紫の小さな花をながめながら
ドラマティックな名前とのギャップを感じる私です。

承久の乱の末、佐渡に流された順徳天皇が,庭に咲くこの花をみて,
「今日からはこの花によって都のことを忘れることができる」
と言ったのに由来するそうです。

それほど心を慰めるような花だということでしょうか。

「忘れることができる」ということは、
そこには「忘れようとする自分」がいるわけで、
それをみると「思い出してしまう」という危険と隣り合わせなのです。

あぁ、演歌になりそうですね。



縁起いいこと

2008-05-20 21:29:48 | はしやすめ


居酒屋さんに入ると箸置きを出してくれて
ふとその貝殻の箸置きを見てみると、写真のような模様が!

ご覧ください、何にみえますか?

そうですよね、これはどうみても
白いへびですよねっ!
口を開いていて目もはっきりあります。
活き活きとしています。

なんて縁起がよいのでしょう。
夢に白いへびがでてくるととても縁起がよいという言い伝えがありますよね?
食事をいただく箸置きに白いへびはやってきてくれました。

私はこうゆうことをとても大事にします。
何かのお告げだと思うのです。

信じることが大切です。
有り難いと思うことがしあわせです。
感謝してかみしめます。

みなさんにも縁起の良いことがありますように。



映画『フランドル』を観る

2008-05-19 18:46:22 | 朗読あれこれ



これは心に突き刺さる反戦映画だ。

私はそう思いました。

戦争映画にありがちな大掛かりな撮影によってではなく、
登場する人々の行動と風景を静かに描くことによって
だんだん自分の心を見透かされていくような気がしてきて、
恐怖と悲しみが押し迫ってくるのです。

この映画と私たちのいる世界が、どれほど違うというんだろうーーー。
そんな気にさせられました。

あらゆる意味の“暴力”は、私たちの心の中に潜んでいる。きっと。
でもその暴力をふるっても、悲しみしか残らない。きっと。
それに早く気がつけばいいけれど、
傷つき傷つけられたあと悲しみは襲ってくる。

あ、これも私の感想ですが、ラストシーンには少し救われました。
監督が私たちに、人間が本来もつあたたかさを示してくれて
光を照らしてくれた、思いです。

どうかこの映画を、戦争を挟んで起こった「若者たちの悲喜こもごも」に
とどめないでください。



着物舞

2008-05-18 10:22:08 | はしやすめ


私の知り合いの着付けの先生は
『装賀きもの学院』の先生なのですが、
いわく、先日創立30周年の記念行事があったそうです。

私も昔一度、某きもの学校のイベントに呼ばれたことがあり
きものショーや帯の形を競うコンテストなどを初めて拝見し
圧倒された記憶があります。


先生から『装賀きもの学院』のイベントの模様を伺っていると

“きものまい”

という言葉が飛び出し、気になってたずねますと、それは

“着物舞”

といって、ステージに50人ほどの女性が白の長襦袢姿で登場し
曲に合わせて全員シンクロしながら留袖を着てゆく・・・
というパフォーマンスのことでした。

今回は「さくらさくら」の曲にのって着付けていったそうですが、
フォーマルな留袖ですから、ステージ上は白と黒のコントラストが映えて、
また50人が動きをピタリと合わせて着物をはおったり紐を締めたり
するのですから、そりゃあもう、その華やかさは想像できます。

今はいろんな学校でこうした着物舞を行うそうですが
『装賀きもの学院』はそれを取り入れるのが早かったそうです。

へぇ~、そんな世界があるんだと
しきりに感心した私。
是非次回は誘ってくださいと先生にお願いしました。

ちなみに先生の教えてくださる着付けはとてもシンプルで、
道具をほぼ使わず自分の体のかたちを活かした着付けだなぁと思います。
畏まらず普段から着物に馴染ませてくれるような教えです。
シンプルですからポイントを押さえてテンポ良く着ないと
うまく着られないのですが、

「完璧な仕上がりなんて、私もそうないのよ」

などと先生は私たちの気持ちを楽にしようと(笑)仰います。
なかなかうまく着られず、でも自分が心地よい着方を探って
今度はここをこうしようあそこをああしようと
あれこれ考えながら着物に触れるのが良いようです。

そういえばウチのおばあちゃんの着物の着方って
程良く“ゆるみ”があって、一方でからだに馴染んでいて
しかもかっこよかった!
学ぶところ多し、です。