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robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

朝日OPEN:阿久津、捲土重来

2009-02-14 17:04:42 | 将棋な私
去年も4強まで残ったんだけど、そこでこけちゃって優勝できなかった阿久津主税六段が決勝で大劣勢の将棋を見事にひっくり返して優勝。

優勝賞金1000万円、持ち時間40分のネットライブが特徴のこの棋戦、ある意味時給MAXの勝利(笑)

しかし、久保が温泉気分の大優勢のはずがオオゴケという展開、将棋界は群雄の混沌時代になってしまったわけですね…

ともあれ阿久津君、おめでとう。君やハッシーが伸びてくれないと将棋業界の秩序が整わないからね、もりもり勝ってほしいねこれからも。

王将戦第三局

2009-02-13 15:39:38 | 将棋な私
大田原で火曜水曜で指された第三局。先手番深浦の勝ち。

なんなんだろう、中盤の捩り合いで何回も続けて力負けするなんて昔の羽生からは想像つかなかったけど…気のせい?

「ガンダムのパイロットはアムロと言ったな。どうする?あのニュータイプに打ち勝つ方法は。ララァ、教えてくれ。どうしたらいいのだ」

と、戸惑うシャアの姿をちょっとだけ想像してしまった。

ともあれ、深浦はどうやら本当に「羽生スイッチ」を見つけたようである。
しばらくの間に羽生が「深浦スイッチ」を見つけ返さないと、王将失冠だけではすまないかもしれない。以前の森内のようにしばらくやられ続けるリスクまで感じる。

羽生と戦うときには羽生より強い深浦、なんでそれがA級で自力残留できないところまで落ちるのかはよくわからん、うーむ将棋って不可思議。

棋王戦開幕:雑感、消耗するTOP棋士たち

2009-02-10 17:43:40 | 将棋な私
一昨日ですが、富山県で開幕しました。後手番久保が50手目で既に終盤という超急戦のゴキゲン中飛車の闘いを86手で制して先勝。

久保が強引に捌きに出るのはわかっちょる。佐藤が独創的な将棋を常に目指すというのも判る。うーん、でもなんだかなあという感じ。

全然脈絡無く聞こえるかもしれませんが、最近感じること

■大山十五世は終生A級在位のまま死去
 →次世代の中原・米長は50代でA級から降級の憂き目、やがて引退
 →次次代の谷川が齢46にして初めてA級降級の「首が掛かった」将棋を半月後に指す

■中原永世十段は、もともとは重厚な矢倉将棋を得意とする正統派だったのが、
 後年歳を重ねるごとに指し手が軽快且つ過激になり、40代後半からは人が変わった
 かのように玉の薄い将棋を好んで指した。
→ここ3年ぐらいの佐藤将棋の独創性(人によっては「変態将棋」とも(笑))と重なる。
 ちなみに佐藤、現在39歳。

世の中全体がそうであるように、将棋界も新しい戦型や構想が研究の対象となり消尽される速度が加速度的に高まっている。棋界の戦型の変遷そのものがドッグイヤー化しているのである。

次から次へと現れては消える未知の将棋を糧として進化しているのか、はたまたその洪水に自身の才能までもが消尽されるがごとく疲弊していっているのか・・・
どうにも最近それが後者に思えて仕方がないような状況が良くおきている。

これらを癒す別解は孤高の羽生の強さ、藤井の新たな独創、そして逆説的だが、その先端を担うべき若手群の出世の遅さ、、、、いやいや、若手はこれだけ出てきたたくさんのなかから2人や3人は羽生佐藤森内のように伸びて欲しいんだけどね。

なんか棋界全体が混沌化している感じがする。そういう意味では久保は初タイトルのチャンス、次勝った方が今期棋王になると予想しておきます。


A級順位戦八回戦一斉対局:やる藤井、やった(笑)

2009-02-05 13:13:46 | 将棋な私
昨日でた将棋世界最新号で梅田望夫氏も婉曲的に触れているぐらいだからもういいだろう(笑)
告白します。

robiheiは2chの将棋・チェス板の大ファン(ROM専ですがね)である。
スイマセン、これからするのは「便所の落書き好き」みたいな話です。

2chの盛り上がりを見るに、竜王戦も最後の方は凄かった(「凄まじい」の方が相応しい位かな?)けど、この1年かけてのA級の今期の盛り上がりも相当。
長く接しているとそういうのはスレッド消費ペースでわかる。いわば「社会の窓のバロメーター」の役割も果たしているんですよ、2ch。

細かい結果は連盟のHPでご覧頂くとして、昨日のラウンド終了して挑戦者も降級者も1名も決まらずに3月頭の「一番長い日」を迎えることになった。
昨日は応援している佐藤と藤井が勝って大満足のrobihei。今日はその藤井の話を少し。

2chで絶大な人気を誇る四間飛車藤井システムの老舗を称して「鰻屋」こと藤井猛九段。
「やる藤井」なんて眉間に鰻のマークの入ったキン肉マンみたいな擬似キャラのアスキーアートまで出てきていて、まあ2chではそれなりに祭りです(笑)

藤井の将棋は、法律の世界で言えば「通説判例」みたいな既成概念の常識に挑み続ける反骨家。
それが少し前までは一世を風靡した「藤井システム」であり、おかげで竜王にまで登り詰め羽生とも互角の指し分け状態が続き、一頃は今の深浦ぐらい羽生ファンから見て憎たらしい存在だった。

いまや藤井システムが若手棋士たちに病理解剖されるがごとく定跡化されたことで、新たな発明を要する状況になって近年指しているのが「矢倉早囲い新藤井システム」とでも言うべき代物。佐藤康光、森内俊之あたりが追っかけて採用するってことは、その先進性と合理性には折り紙が付く。

飄々とした語り口の中に、えもいわれぬシニカルな基調+コミカルなキャラクター的発言。序中盤巧者ながら、暫く前までの全盛期には「ガジガジ流」といわれた金銀のカナゴマを使って敵玉に喰らい付くような寄せを見せて終盤も巧者だったはずが歳を重ねて寄せをシクジリ逆転負けを食らうことも度々。「終盤のファンタジスタ」なんて有難くない肩書きまで付いていたりする。

ともかく、人間臭いのである。
キャラは微妙に違うが、藤井と同じく人間臭い行方尚史と仲良しってのもイケテル(笑)

ちなみに行方くん、酒飲みの遅刻魔というダメ人間臭を漂わせつつ、持っている将棋の才能の煌きと、さながらアムロレイのような「弱弱しい自分への叱咤の呟き」がrobiheiとしては大好きな棋士。
下の子に「尚」をつけてるんだけど、育ってきてるのを見るにイザというときちょっと頼りない似たような育ち方をしてるかも・・・(爆)

振り飛車党総裁とか言われるけど、最近は矢倉も多いから呼称も微妙(笑)でも昨日は同じ振り飛車党の鈴木大介を相振り飛車からねじり倒したから来期も総裁とよびますか・・・

ちなみに一番長い日で首が寒いのは厳しい順に深浦・鈴木/谷川・三浦の順。谷川十七世は、初めて首が掛かった順位戦の一番を指す事になる。
今を去ること20年ほど前、大山十五世が何度か首が掛かった順位戦最終局を迎えたときは将棋会館の解説会場が帰趨を気にするファンでパンクしたそうな。

時を経て今はネット時代&当時なかったBS2のリアルタイム中継、ほぼリアルタイムで更新されるサーバーが想定しうる限りの大容量を確保していることを願っております。

落ちんだなーたまにまだ、これが(笑)
将棋ファン、群がることイナゴの如しだから(爆)

ふぅ~んって話

2009-02-03 15:35:37 | 将棋な私
今年度末で制度そのものがなくなる女流棋士への登竜門である女流育成会リーグの勝ちあがり者が決定したという報道が昨日された。

渡邉竜王と同門らしく、女性に対し失礼な言い方だが「えらいトウが立った新女流やな」ぐらいしか思わなかったのだが、毎日新聞の記事を見てオヨヨ、と。

東大の経済ですか・・・一応robiheiも知らない世界ではないですが、珍しいね(笑)

でもね、学歴が通用しない世界で学歴がニュースになるのはまあ「要するにネタ」ってことね。東大法学部を出て男で棋士になった片上大輔君も、強くなりつつある若手だから注目されるけど、「東大でたから」はピザにかけるスパイス程度の効果しかない。そのピザも冷めたらだれも手にしないからね(笑)

29歳、男女通じてもっとも遅咲きの部類でのアマチュア卒業。残酷だがこの業界とプロゴルフ界はじめとするスポーツ界は「年齢は資源」である。
この女流が「女流初段」になれる確率はおそらく45%程度。
東大でてても将棋勝たないと上がれない稼げない、だからね。

女流2級なりたては、多分アマチュア将棋で3・4段程度。奨励会6級の試験を受けて通るかどうかギリギリぐらいかなって感じ。
奨励会は、このレベルに10-13歳ぐらいで到達してから月2回の例会という名の将棋界の虎の穴システムで鍛え抜かれて、勝ち上がるころには幾何級数的に棋力が伸び、三段リーグという超絶ラスボス級の難関を乗り越えて初めて辿り着けるのがプロ将棋界の入り口なのである。

16歳で女流タイトル冠者になった里見香奈ちゃん(奨励会初段クラスといわれる)とこの渡辺新女流は角落として指してもらってもまあ勝てない。羽生佐藤に「2枚落ち真剣で勝ったら100万円あげる」と提案しても羽生佐藤が手抜きしなければ絶対に100万円は払われない。

まあ、経済でてリーマンBrosとかはいって、「いきなり”もうこないでいいよ”っていわれちゃったー」みたいな友達が同窓生でいるかもしれないから、何がよかったのかは人生終局までいかないと分かりませんが、、、ね。

変な表現ですが将棋に全く必要ない学歴は高い「注目すべき底辺」として認知しました。

まあ、女流の将棋指しがどれだけ業界として存続するかって問題もあるしね。
船底のタコ部屋の新入りを気に掛けてるうちに船ごと沈んだりして(笑)

王将戦第二局

2009-01-30 10:42:05 | 将棋な私
南紀白浜で指された第二局。なんつうか羽生の見落としなの?って感じの中盤大差でそのまま押し切られて負け。

うーむ、失冠しそうだな。羽生ファンだけどなんかいやな予感。
デキの悪い将棋(しかも、そのままひっくり返せずに負ける将棋)が多すぎる。

次から3連勝できなかったら失冠すると予想しておきます。
粘りあいに勝てる流れが作れないんじゃないか、と。イマの羽生さんには。

で、2冠になるのにB1に降級する深浦、と(笑)なんか捩れてんなー、将棋界。

A級戦国時代2:いよいよ4角勝負

2009-01-22 14:26:24 | 将棋な私
早いもので、2ヶ月前に、この話をしてから昨日まででA級6・7回戦が終了した。

で、結果がこの状況。2戦を○○が2名(郷田木村)●●が2名(三浦丸山)、のこりは1-1という状況。是非、この混戦振りを「成績順に並べ替え」ボタンを押してご鑑賞ください。

ここからの残2ラウンドは一斉対局で指される。2週間後に8回戦、3月頭に最終戦という予定。誰がどう勝とうが負けようが名人挑戦者も降級者も最終局まで決まらない星勘定に。

次の8回戦だが、3-4同士の戦いが2局、まさしく4角から直線入り際の勝負さながら。
個人的には藤井・谷川・佐藤・木村あたりを応援しているものの、それらの全てが幸せな結末を迎えることは相当厳しい状況、というかゼロサムの勝負の世界で言えば無理な注文でもある。

さーて。名人戦の60日会員になる時期がやってきた。
ここから2ヶ月で1,000円ポッキリは安いでっせ、お客さん(笑)

王将戦開幕

2009-01-19 17:16:04 | 将棋な私
徳島の大塚美術館のフレスコ画の前で公開対局+現地と東京の毎日ホールでの2元ネット接続でのシンクロ解説会と新鮮味のある企画満載で指された開幕局。

フリゴマで後手番になった羽生王将が終盤ひやりとしつつも中盤のビシバシの勢いでつけた差を生かして先勝。

この棋戦、個人的には羽生善治という棋士が「今までの羽生」でいられるか「普通のとても強い棋士」になるかの分かれ道という気がしています。個人的には前者で末永くいて欲しいし、そうであるのが棋界の理というものとは確信しているものの。最近不確実性が世の中同様将棋界も高まっていて・・・ちょっと不透明。

前者なら4-0もしくは4-1で防衛。内容的にも「あまりマワシに手が掛かった感じがしなかった」ぐらい深浦に思わせたい。

フルセットとか失冠なんてことになると、棋界地図混沌化に拍車掛かります。
でも最近の順位戦の混戦模様とか見ると、ネットでの知の共有化は全体のレベルアップと場の混沌化を副作用としてもたらしているのかも・・・と多少感じるところもあります。

次は月末近く。スタートから3番棒で勝つとこの棋戦は「指し込み」という形になります。でもこないだ3連勝4連敗やったばかりだからなあとはファンとしてもいいたくない思いたくないから、○○●○○ぐらいで防衛がいいのかも(笑)

星勘定もだが、内容重視で圧倒して欲しい。

将棋界、いや将棋ファン界かな?を象徴するようなおはなし

2009-01-16 10:36:12 | 将棋な私
いや別にコメントするような話でもないんですがね、昨日日本将棋連盟のHPに出た「お知らせ」の内容があまりに秀逸なもんで・・・(笑)

将棋界の総本山である将棋連盟の記録履歴、その累積が通算成績である。今羽生が1050勝ちょっと、谷川は1160勝ちょっと。棋界歴代最高は大名人大山十五世の1433勝。こういうのがスラスラ出てきて、また細かい数字のマチガイとかいちいち鬼の首を取ったように指摘しあうのが将棋ファンってモノである(笑)

で、その中の熱心な方が遡っての記録の整理かなんかされたんでしょうね、「連盟さん、間違ってませんか?」って指摘して、連盟も調べたらあれれホントですねって話。いやなんつうか凄いよね(笑)

NHK杯の予選とか、HPが無い時代はおろかHPできたての昔は結果非公開というか開示対象外だったりしたから、多分将棋年鑑とかそういうのを丹念に全部個人別に付け直すとかしないと修整作業というか誤謬の発見はできないはず、それをやるのは将棋記録マニアの隠居老人(多分、ITリテラシー高い(笑))ってところですかね。

あなた、こういう人たちとお友達になりたいですか?(笑)あ、いや仕事とか趣味の将棋以外では普通に温厚だったりするんですけどね、理屈とか数字とか記録の記憶とか・・・そういうのになるといきなりスイッチが入ったりするんですね、これが。

博覧強記の成れの果て、っていっちまったら身もフタもないんだけど、久しぶりに小ネタながら将棋連盟HP見てニヤニヤしてしまったrobiheiです。

順位戦の冬きたる2

2009-01-14 14:38:36 | 将棋な私
年明けてA級の7ラウンド目が既に開始、昨日はC2の一斉対局。

う"ー・・・・ 応援している天彦くんが負けた。相手の村中君も若手の好漢の強豪だからそういうこともあるんだけど・・・

10代での新人王獲得=将来のA級棋士候補という構図からすると、天彦(2期目:現在6-2、8番手に後退)・糸谷(3期目:5-3、14番手)はとっとと上に上がってもらわないと!とファンとしては気ばかり急いてしまう状況。これにもう一人現在最年少棋士の豊島君(2期目:5-3、12番手)ももう一年C2抜けに掛かりそうな状況。ふーむ。

そうこうしている内に下の三段リーグから次の中学生棋士(候補:佐々木勇気三段)が上がってきかねない勢い。

「若手といわれる旬の時期」は呆れるほど短い。命短し勝ちまくれよ若手棋士たち、である。

これから丸々2ヶ月、将棋ファンにとってはやきもきと大変な時期がやってきました。

とりあえず明日のA級で鰻屋藤井が勝つことを念ずるばかりである。ちなみに藤井、最近本業の鰻(四間飛車)を扱わずに最近の朝日の観戦記の表現を借りると傘張りの内職(早囲い矢倉)をセッセと続けているとのこと。矢倉でも角換わりでもゴキ中(藤井はしないけど)でもいいからともかく勝ってくれ、というのがファン心理。

将棋(中身)でなく勝負(結果)にヒタスラ気がいってしまう今日この頃、である。