robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

ふぅ~んって話

2009-02-03 15:35:37 | 将棋な私
今年度末で制度そのものがなくなる女流棋士への登竜門である女流育成会リーグの勝ちあがり者が決定したという報道が昨日された。

渡邉竜王と同門らしく、女性に対し失礼な言い方だが「えらいトウが立った新女流やな」ぐらいしか思わなかったのだが、毎日新聞の記事を見てオヨヨ、と。

東大の経済ですか・・・一応robiheiも知らない世界ではないですが、珍しいね(笑)

でもね、学歴が通用しない世界で学歴がニュースになるのはまあ「要するにネタ」ってことね。東大法学部を出て男で棋士になった片上大輔君も、強くなりつつある若手だから注目されるけど、「東大でたから」はピザにかけるスパイス程度の効果しかない。そのピザも冷めたらだれも手にしないからね(笑)

29歳、男女通じてもっとも遅咲きの部類でのアマチュア卒業。残酷だがこの業界とプロゴルフ界はじめとするスポーツ界は「年齢は資源」である。
この女流が「女流初段」になれる確率はおそらく45%程度。
東大でてても将棋勝たないと上がれない稼げない、だからね。

女流2級なりたては、多分アマチュア将棋で3・4段程度。奨励会6級の試験を受けて通るかどうかギリギリぐらいかなって感じ。
奨励会は、このレベルに10-13歳ぐらいで到達してから月2回の例会という名の将棋界の虎の穴システムで鍛え抜かれて、勝ち上がるころには幾何級数的に棋力が伸び、三段リーグという超絶ラスボス級の難関を乗り越えて初めて辿り着けるのがプロ将棋界の入り口なのである。

16歳で女流タイトル冠者になった里見香奈ちゃん(奨励会初段クラスといわれる)とこの渡辺新女流は角落として指してもらってもまあ勝てない。羽生佐藤に「2枚落ち真剣で勝ったら100万円あげる」と提案しても羽生佐藤が手抜きしなければ絶対に100万円は払われない。

まあ、経済でてリーマンBrosとかはいって、「いきなり”もうこないでいいよ”っていわれちゃったー」みたいな友達が同窓生でいるかもしれないから、何がよかったのかは人生終局までいかないと分かりませんが、、、ね。

変な表現ですが将棋に全く必要ない学歴は高い「注目すべき底辺」として認知しました。

まあ、女流の将棋指しがどれだけ業界として存続するかって問題もあるしね。
船底のタコ部屋の新入りを気に掛けてるうちに船ごと沈んだりして(笑)