goo blog サービス終了のお知らせ 

robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

王位戦第3局:当面の格付終了

2009-07-31 18:00:57 | 将棋な私
深浦の先手番の角換わりから、先手後手同型に進むかという間際で木村が少し変化
して、中盤以降は捩じり合いの木村好みの展開から最後は順当に制勝。

これで木村3連勝。
今後も長くトップ棋士同士での対戦をする2人ではあろうが、ことこの王位戦に
関してはほぼ終了に見える。受け将棋の木村が「深浦さん、構想にムリありまっせ」
と言わんばかりにぽんぽんと歩の突き捨てから開戦。以後も総じて木村ペースで
終局まで・・・と見えた。

次の対局まで盆休みは挟むものの、深浦にしてみたら先手でも後手でも今の木村に
勝てる気がしないのでは・・・とさえ見える。

「今の私にはあのガンダムに勝つ力は無い、ララァ、どうすればいいんだ・・・」

と涙したシャア・アズナブルの心境に近いのではないか?かなり飛躍しましたが(爆)

次局は8/4から長崎で。遅くとも盆明けには新冠位者誕生ということになりそうです。





王座戦挑戦者決定

2009-07-28 10:35:13 | 将棋な私
武道を嗜む中川大輔七段の武骨な攻めを凌ぎ切ってプチ逆転勝ちの山崎七段が
初のタイトル戦挑戦。

羽生-山崎の番勝負は、準タイトル戦の朝日オープンで5・6年前に一度指されてる。
(今の形式のトーナメントの前身)
その時は初番勝負の過緊張から詰みを逃したりの大失態で、大ゴケにこけた山崎が
勝手に転んで3連敗した記憶がある。ちゃんと指せれば2-1ぐらいの勝負を
全部落とした山崎はその後プチスランプになったぐらいである。

さて、山崎がどれくらい成長したかの確認が今回の王座戦の裏テーマになる。
「1番入る」35%「フルセットまで行く」4%、「間違って勝っちゃう」1%
ま、こんなところですかね。油断は禁物ですが。

しかし、最近久保・木村・山崎と棋界勢力図がちょっと入れ替わってきてる感のある
近年の挑戦者模様。やっと将棋界も代替わりの時期が到来するということらしい。

王位戦第2局

2009-07-24 13:01:15 | 将棋な私
北海道で指された第2局、先手番木村が木村にしては珍しい割と派手目の斬り合い
を制して連勝。これでこの5年にわたり、木村は対深浦5連勝。

うーむ、通算だと木村の6-4なんだけど、なんというか、ちょっと差がついた?
トッププロ同士ながら、「読み筋がかみ合い、なおかつちょっと木村が厚い」
という展開での僅差勝ちが続いている。深浦スイッチを持ってるようである。

序盤1-2から3連勝で木村奪取の予想でしたが、ちょっと上方修正かな?
次に木村勝ちなら4番棒で、負けたとしても4-1で木村奪取という予想に替えます。

それより昨日は、、、
豊島特急の停車(竜王戦で松尾負け)に順位戦の藤井転落(終盤の大逆転負け)・・・
そっちの方がはるかに将棋ファンrobiheiとしては関心度、特大でしたのにぃ!

好きで応援してる5人の棋士のうち2人が痛すぎる負け、ちょっと立ち直るのに
時間が掛かりそう・・・とほほ。

棋聖戦決着

2009-07-21 11:01:40 | 将棋な私
3連休前の金曜日、道後温泉でゆったりと勝利の湯に浸れたのは結局羽生だった。
○●●○○で逆転フルセット防衛。

これで、王将戦・名人戦に続いて角番から2つ勝ってうっちゃり勝ちが3連続。
次は王座戦だが、これだけは羽生の一番守りたい奥座敷のタイトルだから、どうかな?

もし王座戦を3-0で防衛するようなら、
「王座戦以外は、ちょっといろいろ試して遊んでるのかも・・・」と思われるかも(笑)

とはいえ、トーナメントの巡り会わせで王座戦の挑戦者は中川か山崎という、
どちらも七大タイトル戦は初挑戦となる2人での挑戦者決定戦となる。
次が十八連覇をかける羽生とは経験実績とも大きく隔たるので、まあ3-1ぐらい
までで決着つく可能性が高いとはいえるが・・・

このあとは羽生の居ない王位戦と並行して竜王戦の本戦トーナメントが夏の主役に。
多分、豊島旋風を誰が止めるかという騒動が秋口に掛けて起きるような気がする。
珍しく将棋世界誌のインタビューコメントで

「去年しくじったので、今年はきちんとする(=挑戦者になって竜王を獲る)」

と宣言している羽生。その意味では王位戦休めたことを奇貨とする意欲満々である。

豊島君がやって来た

2009-07-15 18:18:10 | 将棋な私
王位戦開幕で、2日目朝一番で千日手成立で指し直しで木村快勝、なーんて話より
棋界に新星勃興中という話。

豊島将之くん、19歳。関大に今春入学したばかりのフレッシュマン。
棋士になって丸2年ちょっと。「将来の名人の器」という評判もありつつ、
ここまで勝率は高いものの中々活躍の場をファンとして得る機会がなく、やっと
今回竜王戦本戦で5組優勝者から2連勝してベスト16まで来た

この先松尾七段(16強)久保棋王(8強)深浦王位(4強)と脂っこいところを
勝ち抜かないと行けないのだが、これが楽しみで・・・(笑)

そこまで勝ち上がるときっと反対の山からは羽生名人が上がってくる。
ちなみに羽生、初タイトルが19歳の竜王戦。
将来の名人の栴檀双葉より・・・という観点で見ると、符号としてはあうよー、あう(笑)

ちなみに豊島君が竜王戦に出て竜王なんてとっちまった日にゃー、羽生善治の
永世七冠(竜王あと1期のみ)の確率もぐっと下がってしまう。

羽生ファンとしては微妙ながら、ヒリヒリとするような闘いを挑戦者決定戦の
3番勝負で見たいという想いもしきり・・・

豊島将之、今から覚えておいて損はしない名前です。

棋聖戦第4局:温泉マニア?(笑)

2009-07-10 10:47:30 | 将棋な私
若槻礼次郎ゆかりの伊東わかつき別邸で指された第4局、○●●で角番だった
羽生棋聖が、終盤ギリギリの戦いを制して勝ち、これで何度か続けてのフルセットへ。

ちょっと調べてみた。昨年度以来の羽生のタイトル戦戦績一覧

名人戦 4-2○ 対森内
棋聖戦 3-2○ 対佐藤
王位戦 3-4● 対深浦
王座戦 3-0○ 対木村
竜王戦 3-4● 対渡邉
王将戦 4-3○ 対深浦
棋王戦 出場なし

名人戦 4-3○ 対郷田
棋聖戦 2-2? 対木村

得意の庭の王座戦以外はほぼフルセット、全国各地の温泉宿を隈なく周遊しよう
という強い意欲さえ感じる(笑)  

体力気力の維持が相当厳しいと思われるこの生活だが、20そこそこから、かれこれ
20年近くこのペースが常態という羽生善治、ペース配分もお化けである。

最終局は松山。最後に道後の湯に破顔で浸ることができるのは果たしてどっちか?

木村ワールド全開?棋聖戦第3局

2009-06-29 11:11:57 | 将棋な私
名人防衛の地、豊田のホテルで3日後にまた指された棋聖戦。両方の連荘だった
羽生さんは連泊でそのまま滞在してたそうな。初めてのことらしい。

将棋は先手番木村が中盤からの優勢をきっちり守って勝利。土曜日豊田で勝ち、
戻って東京で日曜夜には大和証券ネット将棋杯の準決勝で森内に勝って決勝進出。
ここ一連の活躍が棋士木村一基にとって「人生の朱夏」というべきひとつのピーク
であることは間違いない。

次、羽生に対し後手番というのも受け将棋の木村にとっては逆に有利かと思う。
ただし、角番になった羽生は強いからね、気をつけてキムタン(笑)

名人防衛を成した今となっては、棋聖のひとつぐらい・・・と思わぬでもない。
ただ、棋聖の次の王位のタイトル戦対局も挑戦者となった木村。初タイトルは
そっちで深浦からもらってはどうか・・・と思わぬでもない。もちろん二冠に一気
に駆け上る可能性も十二分にありえる。

独特の将棋観で9割方のプロが非勢と感じるような手順にも厭わず飛び込み、
あらゆる種類の忍従に耐え、いわゆる顔面受けもやすやすとこなすような受け将棋
の木村。世の中猛暑日が続く中、景気は厳寒というこのご時勢にマッチする棋風
なのかもしれない。

棋聖戦第4局は10日後。直後には王位戦も開幕する。次で戴冠できないと、
「二兎を追うものは・・・」になりかねない気もする木村。

一応棋聖は羽生逆転防衛、王位は頭3局1-2の劣勢から3連勝で木村奪取と
両棋戦の帰趨、予測して置きます。


名人戦決着

2009-06-25 09:31:21 | 将棋な私
最終局、豊田のホテルで一昨日昨日と指され、既報の通り羽生が勝って防衛。
いわゆるフルセットを○●○●●○○という星並びで角番を返した。

ちょっと調べてみたら、2日制タイトル戦に限っても羽生は今回で16度目の
フルセット最終局の対戦。「ここ一番」には無類の強さを発揮するといわれて
久しかった羽生だが、意外にも今回の勝利で7番勝負最終局の勝敗は○10-6●

昨年度なぞ名人戦含め2日制タイトル戦4つに皆勤して名人戦以外全部フルセット!
そんなに全国の温泉宿を回りたいのか(笑)と半畳をいれたくなるような状況。

昨年度最後の王将戦で最終局に勝つまで7番最終局に三連敗していたというのも
すこし吃驚。相手が深浦深浦渡邉って思い出すとああそうねって感じですが。

ちなみにフルセットで負けた相手はあとは谷川藤井森内の3人の計5人。
佐藤郷田とも結構第七局指してるんだけど負けてない。お客さん?(笑)

今回の対局に関して一言だけ言えば、矢倉をきちんと受けなかった時点で郷田の
気合負け。名人になる覚悟が不足していたと周囲に思われちゃったんじゃないかな?

まあ、将来どうなるかわからない、昔も米長や加藤一二三が
「こんな将棋を指しているようじゃ未来永劫名人になんかなれない」
と酷評されていたかもしれないしね。今回に関してはその謗りを免れないような
将棋ぶりだった。

これで名人6期の羽生、通算10期がある意味永世名人の中でも抜きん出る大名人の
基準に思える。そこまで一直線で辿り付いてもらいたいものである。

名人戦第六局

2009-06-17 11:08:37 | 将棋な私
京都は東本願寺で指された第六局、○●○●●で角番となっていた羽生名人が
初日のリードを多少もたつきながらキープして逃げ切り、これで3-3で次回
オーラス、豊田市で対局が来週またやってくる。

最後、また振りゴマだからなんとなるかは判らない。ただ、今回の陽動振り飛車
という先方選択に郷田の、、、、なんつうか、、、、

「ニセモノ感」

を感じてしまった。

矢倉で堂々と勝ちに行くのでなければ、名人になってイケナイということではない
んだけど、前の森内との名人戦でも連勝後の3局目に変な振り飛車を指して負け、
結局名人位に届かなかった郷田。

将棋の神に愛されないような道をワザワザ辿ろうとしている郷田。
先手でも後手でも、最終局は矢倉を目指してもらいたいものである。

棋聖戦開幕

2009-06-10 10:24:00 | 将棋な私
新潟は岩室温泉で開幕した棋聖戦。

名人戦角番の羽生だが、ここんところのやや不調の将棋の調子に対してある種の
モードチェンジをもひとつのタイトル戦を兼け持つことでやるというのが達人の技

後手番羽生が結局やや劣勢の将棋をうまくひっくり返す快調な攻めを見せて先勝。
ここんところ4連敗ぐらいしていたので、それをとめて、来週の名人戦も見通しを
明るくしなおした感がある。

木村八段はある意味今一番旬な膂力のある将棋指し。
王位戦もあと1つで挑戦者になるところまで来ていて、羽生と2人が今一番棋界で
忙しく充実している棋士である事は論を待たない状態。

その木村に対しては羽生はなぜか「木村スイッチ」のようなものを持っている風。
肝心な将棋ではまったくといっていいほど負けてない。例外は少し前の王位リーグ
での敗戦か。結果的にあれで15年あまり続けていた王位戦皆勤賞が今期途切れる
ことになったわけだが、棋聖戦ではそう続けてのパンチは入れさせないということ?

次から羽生が勝つ前提で考えると名人棋聖名人と3局続けて来週から10日間で
3局指すことになる。場所も京都淡路愛知といったりきたり。

体力さえ持てば、この3つスイープできる気がしてきた。
そういう意味では昨日ごほごほ咳き込んでいた木村の風邪を羽生がもらって
ないか、その1点のみ心配。