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robihei日記(将棋とか、GOLFとか、徒然に)

将棋ファン暦30余年、10年程前のNスペ「対決」を観て将棋ファン熱が更に高じ、以来ずっと棋界ウォッチャーに

名人戦第五局

2009-06-04 09:59:39 | 将棋な私
秋田県で指された第五局、後手番4連勝だったのだが、超過激な序盤から大駒乱舞
の空中戦を制して先手番郷田挑戦者が不思議な中盤の超長い将棋を中押し勝ち的に
勝ちきってこれで●○●○○で挑戦者のリード、名人に王手。

うーむ、ちょっとコメント不能。
昨日の将棋は「羽生、不出来」の一言なんだろうか?

名人戦という場所で新しい手で遊んでいるということでもないだろうが、挑戦者の
意欲的なさし回しが目に付いた。

次、羽生先手で矢倉になる確率が高いのかな?羽生に対して後手番矢倉で勝った
事がないないという郷田、「名人奪取最終テスト」となるのかどうか・・・

次ぎ勝った方が名人戦の最終勝者と予想しておきます。

個人的には王位戦の挑戦者になれなかったのが羽生の落胆につながってなければ
いいんですが・・・・と下種な心配をしております。頑張れハブタン。

才能煌くダメ棋士の懺悔におもはず深く頷いた夜(笑)

2009-05-25 16:45:43 | 将棋な私
行方尚史という棋士がいる。昔から好きである。

どれくらい好きかっていうと、僕の次男は尚輝とつけたんだけど、心ひそかに尚は
彼から取って来た(妻には内緒)くらいに。リスクを感じてまんま尚史は避けたけど(爆)

ナニが好きかって言うと、
才能があるところと、それでいて人間的にややダメダメなところの両方が(笑)

酒好きでしょっちゅう二日酔いでグダグダになっているイメージで、
対局でも、自己責任とはいえ遅刻での持ち時間罰則(遅刻分×3倍)の常習犯。
それでいてストレートな語り口での棋界活性化の担い手だったりして、新人の
コメント第一声が、確かこんな感じ(もう15年ちょっと前なんだよね・・・(笑))

「将棋に勝っていい女を抱きたい、その為には羽生さんに勝たなくては」

とまあ、威勢がよいこと。勝負師ってのは口にあまり本音を出すのはそんな商売
ながら、行方くんは

でも、棋士仲間の評価は高い。

「同世代の修行時代の才能では彼が頭ひとつ抜けてた」

なんて評が同年のA級時代の仲間、鈴木大介八段から聞こえていたりする。

その彼が昨日の夜、大和証券杯インターネット将棋の対局だった。
同世代の随一の仲良しと表現してもいいぐらいの同世代TOP棋士、
「千駄ヶ谷の受け師」こと木村一基八段と対局。
しかしこれは何度目か忘れたけど受け師ってナニヨ?(笑)

150人からいる棋士のなかで、ランクや戦績の高い順に選ばれる16名しかでない
大和証券杯、その参加者なんだから行方君も大したものなのである。
昨日も中盤までは「だまされたように好調な」順で行方の攻め、木村の受けと
いう木村得意の展開から終盤入り口の好手見落とし、落手から一転受け潰され
残念ながら敗退。

このネット将棋は感想戦もチャット形式でリアルタイムで棋士の頭の中の一端や
好首尾/不首尾の内容を振り返っての本音の断片が確認できるのも大いなる将棋
ファンの楽しみを増やしている。

その感想戦のしめくくりの様子、立会人の島九段含めて軽やかに言葉が紡がれた。

島 >本局の感想をお願いします
木村>序盤はまずかったですけれど終盤はまずまずでした
行方>お粗末でした。雷にうたれてきます
島 >かしこまりました
木村>今度ビールおごるよ

なめチャン、

雷に打たれるなら死なない程度にね(笑)

女性ファンの多い独身貴族の行方八段、雷に打たれようとしたら避雷針になる
女性が両手ぐらいはいそう(笑)

弘前出身の女性にモテル才能あふれる文学音楽好きの青年・・・うーむ。
同郷の大先輩、太宰治のように入水だけはしないようにしていただきたい。

数年に1度、その才能の煌きを見せてくれる準一流の棋士、羽生さんみたいに
毎度とは言わないから、年に1度くらいその煌きを見せてくれるよう、よろしく。

名人戦第四局

2009-05-22 09:49:15 | 将棋な私
高野山の決戦、平成版として金剛峯寺で指された第四局。
後手番郷田が難しい将棋を踏み切りよくまとめて快勝。

これで名人から見て○●○●で2-2。後手番4連勝、どこまで続く?(笑)

郷田が名人を獲ることでなく、「力を出し切る」というスタンスに徹して指している。
僕が勝手にそう見て取っているだけだが、このモードの相手は手ごわい。

まあでも、これぐらいの相手に対してギリギリだろうが勝ち切れなければ大名人とはいえない。

次局は10日ほどでやってくる。
勝てばタイトルに王手だが、その結果がさほど大きいとも思えない。

今期名人戦は一局ずつがギリギリの印象、そういう意味では終わって振り返ると、
実は第三局の郷田の着地ミスが・・・響くなんてことなのかもしれない。

今はまだ未知数ですが。


編入棋士瀬川晶司:本当の春が来た

2009-05-15 14:02:18 | 将棋な私
ちょっとややこしいので説明しだすとキリがないのだが、
今日の対局に勝って順位戦参加棋士に晴れて昇格した瀬川四段。

この記事読んでもチンプンカンプンかもしれませんが、勝ち星が今後もうまく集まって
上がれないと、あと6年ぐらいでトーナメントプロとしてプロ棋戦で将棋が指せない引退棋士
に追い込まれることになる運命だったという境遇でしたのよ(って判り難い(笑))、瀬川氏は。

その人が、晴れて順位戦に参加できることになり、棋士としての寿命が大幅に伸びました・・・
めでたしめでたしというお話。

いつものrobihei流の表現で言うと、「半開きだった地獄の門が全開した」ってことかな。

瀬川氏はいろいろなところでそのキャリアについてはコメントされている人ですが、

奨励会→年齢制限退会→リーマンのアマ棋士に→活躍してプロを連破→
編入試験を特設してもらって合格→フリークラスでプロ棋士編入→
今回基準クリアで順位戦棋士に※今ここ

という状況というか運命を辿ってここまで来ている人です。
ちなみに元所属企業の親会社であるNECが彼のスポンサーについているという。
まあ、ゴルフの福島晃子(NEC)みたいな表記の所属プロ、将棋版ってことです。

ちなみに、この人が名人になろうとすると、来年からの年度毎の順位戦で

C2(来年の開始地点)→概ね45人中上位3名入りで昇級→C1
C1→2/25→B2
B2→2/20→B1
B1→2/13→A級
A級→1/10→名人挑戦者
名人戦七番勝負→時の名人に挑戦手合いで勝てれば名人に

ということです(笑)
ロト6とTOTOBIGを両方かって続けてあたるぐらい難しい(涙)
要はその領域まで到達は瀬川氏といえども事実上不可能
ここまで来たプロ棋士でも、それぐらい困難、というか選ばれた才能のある強い
奴らしか名人戦の挑戦者争いには加われないという意味ですが。

来年には40になる瀬川氏。正直棋士の旬の時期は30代中盤までというのが定説だが、
遅咲き棋士は遅咲きなりの中高年の在り様を見せてもらえると、息長く応援もできるってものである。

この先、変な表現だが風呂の栓が抜けたように一気に勝ちが集まるような展開を強く期待。
鬼勝負をクリアしたあとのハイ状況を上手に活用希望、とにかく瀬川君オメ!!

名人戦第三局

2009-05-11 13:35:26 | 将棋な私
広島は福山のお城の近くの会場で指された第三局、後手番羽生が”逆転勝ち”らしい。

らしい、というのは終盤郷田の錯覚がなくて、正確にさせれば郷田が勝ちらしい局面が
あったところから郷田の落手で一転決着、ということだったらしいけど・・・

本当にそうかな?昔の大棋士、升田幸三曰く

「将棋は、優勢だった時間が長いほうが勝つ」

という格言があり、それに近いものを今回は感じました。

名所旧跡シリーズが続きますが、椿山荘→熊本城→福山城ときて次は高野山!
「錯覚イケナイ、良く見るヨロシ」という名言を頓死の敗者升田が残した場所。
平成の「高野山の決戦」(昭和の決戦は昭和23年!大山-升田)はどうでしょうか?

後手番3連勝ってのも気になってます。そろそろ先手でしょ?根拠レスですが。

先手羽生が勝って、防衛に王手に5000カノッサぐらいかな?

棋聖戦挑戦者決定

2009-05-07 19:39:45 | 将棋な私
関西の若手、稲葉陽四段の挑戦なるかと注目されましたが、「千駄ヶ谷の受け師」が勝って挑戦者決定。

しかし、受け師ってなによ?(笑)木村八段、1年弱ぶりのタイトル戦登場。

少し前に「挑戦者決定戦で負けるぐらいの棋士」と失礼な称号で説明した木村くん。
正直言って「羽生にやられるためにここまで上がってきた」という表現が頭に浮かぶ。

名人戦の3局が指されている傍らでの棋聖戦挑戦者決定。忙しい方が将棋が冴えると
もっぱら言われる羽生だが、掛け持ちはさすがにきついっしょ!

一応6月からスタートの棋戦ではありますけどね、、、
木村が久保に次いでタイトルに触れる棋士になっているかどうか、今回はちょっと楽しみ。

名人戦第二局

2009-04-23 12:47:02 | 将棋な私
熊本城なんてところで昨日一昨日と指された第二局、またしても150手超で後手番が勝ちで郷田初勝利。

このまんま矢倉シリーズでとったりとられたりで行くのか、この先差がついていくのか…はてさて。

個人的にはこっから差がつく可能性が大きいと見てます。○○○か、○○●○って感じ。

そういう意味ではGW明けの次局、相当大事な気がしてます。

羽生の調子がいいのか悪いのかは不明。まあ不調であれ充分強いですが。
郷田が相当身体を絞っている印象なのが意外ですが、何かあるのかな?

次勝った方が4-1でシリーズ制覇と予想しておきます。

名人戦開幕

2009-04-13 10:19:09 | 将棋な私
先週末に2日掛けて開幕局が指された名人戦。
最近は目白の椿山荘がスタート会場として定着している感があります。

2年前の開幕局では森内名人に初挑戦した郷田の扇子の音が五月蠅いと対局を中断
しての協議となり、立会人が話を聞きに行ったら興奮した名人に鼻血を出された(笑)
という冗談のようなホントの話を今回エピソードで披露されてました。

今回も「サインおねだり事件」なんてのも起きて・・・(笑)
椿山荘だけに椿事がおきやすいの?って駄洒落ぐらいしか想起しませんが・・・

東公平記者(朝日)はベテランの将棋観戦記者で、なんつうか馴れ合いの果ての
愚行としかいいようがありませんが・・・
まあ、「悪い人でも悪気があってのことでもない」とぐらいは擁護しておきましょうか。

昔の将棋界は勝負どころの手前なら雑談有、居眠り有みたいな牧歌的な様相だった
(要は、2日制タイトル戦なら大げさに言うと2日目夕方以降以外は)という今昔の
歴史観の違いが端無くも出ただけなんですけどね。まあ全て中継+yuotubeなんかで
すかさず再現されちゃったりするってのが最近イタイ事件に育つ遠因ですか。
今は亡き加古記者(毎日)といい、夜郎自大がベテラン将棋観戦記者のキーワード
という感じはします。

将棋は羽生がやんわりと郷田の攻めを往なす感じで勝ち。
まあ、まだまだ先は長いですからこの勝ちだけではなんとも言えませんね。

次は熊本城、第四局は高野山で指されるという名所旧跡ツアーのような今期名人戦。
ちなみに、高野山は木村義雄阪田三吉の因縁の対決「南禅寺の決戦」と並ぶ
大山升田の「高野山の決戦」として有名な場所。

椿山荘も続けていると「伝説の対局会場」になるかも・・・
山縣有朋も草葉の陰で喜ぶかな?(笑)




棋王戦決着:棋界年度総括

2009-03-31 09:02:10 | 将棋な私
千駄ヶ谷で将棋年度の晦日に指された佐藤-久保の棋王戦最終第五局。

後手番久保がゴキゲン中飛車の闘いを制して○○●●○でタイトル奪取。
ちなみに、初タイトルである。今までは羽生相手のタイトル戦ばかりだった
久保が、初めて羽生以外を相手にタイトル戦を戦い。見事勝利。

この結果、将棋界の序列的にはちょっと不思議な現象が。

名人:名人含む四冠 羽生

A級:10名 タイトル保持者なし
B1:13名 うちタイトル保持者3名(渡邉竜王・深浦王位・久保棋王)

A級10名は九段7名八段3名という「高段者お達者クラブ」状態に(笑)
とはいえ、B1の方がAより強いということでもない。

個人的な印象としてはやはり3強は羽生佐藤森内、このうち2名が無冠。

次ぐのが渡邉深浦久保郷田木村あたりか?ここから先は谷川藤井三浦とか
含めて相当混沌としている感じではある。これらに阿久津橋本宮田あたりが
勝っても、「ふーん、勝ったか」ぐらいなので馬群の密度は濃い感じ。

Aに冠位者がいなくなるのは羽生七冠時代以来であるが、あのときはB1以下
はもっと薄かった。今回のこの状況に至って、世相は変わりつつある。

羽生世代が層としてちょっと薄くなって、次なる渡邉世代もさほどの
盛り上がりがない。
タイトル数で圧倒はしていないものの、ここへ来て相対的に羽生の地位が
数年前から比べて安泰になった気がする。

もはや気の早い将棋ファンの関心は「次の次の世代」である。豊島糸谷天彦
あたりがスクスクそだたないようなら、今現在は奨励会にいる佐々木くんとか
永瀬くんとかに先物買いが入るという構図である。

羽生が38歳、次代のエース候補佐々木勇気君14歳。
この「24歳差」ってのがいいんですよね(笑)
大山-中原、中原-羽生と24歳差。

さあ、来上期は三段リーグに注目です(笑)
総括もそこそこに来週からは名人戦開幕。

ただしばらくはマスターズ優先MODEのrobiheiです。

王将戦決着:羽生、スイッチ入手

2009-03-26 19:30:03 | 将棋な私
前局のコメントのときに、羽生が深浦スイッチを入手したような予感がすると書きましたが、予言的中。

天童最終局決戦はレトロ(10年で!)とも言うべき△8五飛から、
封じ手前後の中盤の優勢状況を活かし、羽生が悠々と逃げ切ってこれで4-3で防衛。

うーん、単に勝ち負けってことでなくて、本当に「スイッチ」手に入れた感じがする。
どうっすか、mig教授??

僕はプロでもアマチュア高段でもないただのヘボ初段ぐらいの将棋指しですが、
こと羽生将棋の鑑賞歴は割と自慢できるぐらい長い。

なんつうか、この2局、羽生さんが深浦に

「殴りかかるタイミングと殴り方」

という観点で違って見えた。
月並みな表現だけど「間合いが見切れた」って感じかな?

前回も書いたけど、藤井竜王及び藤井システムを克服するに掛かった時間と
大体ニアイコールな印象。森内の克服に掛かった時間に比べれば相当短いけど、
それにしても羽生さんの棋歴で見ても3大苦手フェーズといっても良い感じ。

さて、次に羽生が苦手意識を持つのは渡邉か、久保か、
あるいは佐藤康光(対羽生覚醒モード!が必要だが)なのか・・・

深浦スイッチの証明はあと4ヶ月後、王位戦で出来ることでしょう。
4-0か4-1で奪取して、「ね?、スイッチ!」って8月頃に嬉々として
blogを上げる自分自身が見えるようです。

さて、将棋年度もあと数日。
3/30の佐藤久保の棋王戦決着局でオワリ、次はすぐに名人戦の春来るですがね。