里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

芦田川見る視る館(2)

2008年09月16日 | その他
この施設の本来の役目は芦田川の浄化だ。

何しろ芦田川の水質は、中国地方一級河川13水系の中で33年間も連続ワースト1な
のだそうで、その浄化の一環としてリンの負荷量が最も高い支川の高屋川のリンを
除去する事を目的に造られたという。

(浄化施設の建屋→施設の配置)
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とは言っても高屋川の水を全量処理するのではなく、人口密集地を流れて来る汚染
のキツイ支川の吉野川・新川・井溝川の浄化をしているとの事だ。

高屋川へ行って見ると、浄化にまわされる3支川の流量は、本流の流量に比べて随
分少ないが、それでもかなりリンの負荷量を減らす事が出来るらしい。
処理前後の水質も覗いて見たが、見た目にも相当綺麗になっていた。

とは言っても、芦田川の支川(高屋川)の支川を浄化しただけで、芦田川全体から
見るとほんの僅か浄化しているに過ぎない。
芦田川は大小82もの川があわさって流れているというのに、汚くて泳ぐ事も出来
ないようでは情けない! 早く下水道整備が進む事を切望している!

(取水口付近の水と、排水口付近の水)




孫、帰る…!

2008年09月15日 | 家族・友人
孫達がやって来てあっという間に6日が過ぎ、
「爺ちゃんまた来るからネ!」と言い残し、帰ってしまった。

折りしも、カメラのオートフォーカスも壊れてしまい、ピント合わせも儘ならない。
爺チャンは二重にガックリだ!



稲刈り初体験

2008年09月14日 | 家族・友人
今日は、娘の一家と一緒に舅の家の稲刈りを手伝いに行った。

婿は、日ごろはPCを扱うだけの仕事をしており、今迄全く百姓をした事が無いのに
今年は田植えに続いて稲刈りも気持ちよく手伝ってくれた。 ありがたい事だ!
しかも、流石に若いだけあって少し説明を聞いただけで、田植え機も稲刈り機も乗
りこなす。 私と違って器用なものだ。

孫も父親の応援をしてくれたし、偶然妹婿もやって来て手伝ったので、稲刈り機2
台であっという間に済んでしまった。

限界集落には珍しい光景で、舅もスッカリご満悦だった! この分だとコシヒカリ
の新米が届くのが早くなりそうだ。

(稲刈り初体験の娘婿とお手伝いする孫)



芦田川見る視る館

2008年09月13日 | 動 物
今日は、娘の友人宅へ娘と孫を送り届けた後で、予てから気にかかっていた
芦田川見る視る館”へ行って来た。
場所は、大渡橋東詰めを少し南に行った、“高屋川河川浄化施設”の一角だ。

中に入ると、デンと芦田川水系の模型が置かれている。
芦田川は、三原市大和町蔵宗に端を発し、世羅盆地を流れ大小82の川を合わせ
ながら、府中・新市・福山の平地を流れ瀬戸内海に注ぐ、本流86km・流域の面積
860k㎡にも及ぶと言う。 意外にも想像以上に大きな川だ! 

(芦田川水系の模型→地図)※以下、全て“見る見る館”の資料から引用
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壁際には沢山の水槽が整然と並べられ、芦田川の上流域から下流域に向かって、ど
んな魚や両生類などが住んでいるかパネルなどで説明してあり、
2階に上がると、図書室や100インチ大型ビジョンで映像を見る事が出来る見学
説明室もあって、小さいながらもかなり立派な内容だった。

何でも、淡水魚の展示についてはマニアの世界ではかなり有名なのだそうで、近隣
の学校からの見学者も多いそうだ。 孫が大きくなったら是非連れて行くとしよう!



孫(2)

2008年09月12日 | 家族・友人
今日は、神辺町の堂々川公園に連れて行った。

堂々川は勾配がキツイ為か江戸時代から幾つもの石組みの砂留が造られていて、

現在はその一部に公園も造られ、広場ではグランドゴルフ、小川では水遊びが出来
るように整備してあり、訪れる人も多い。

孫もおもちゃを流しては拾いに行く遊びに夢中で、大喜びしながら飽きる事を知ら
ない! お爺ちゃんもそれを眺めて一日を楽しんだ。

飛び入りで毒蛇のヤマカガシもやって来たが、こんな物騒な奴はお断りだ!



2008年09月11日 | 家族・友人
昨日、ようやく取れた夏休みを利用して、東京から娘一家がやって来た。 
そこで、孫が未だ海へ行った事が無いというので、仙酔島へ連れて行った。

先ず鞆の町で、いろは丸展示館(上段の画像)と太田家住宅(下段の画像、鞆七卿
落遺跡)を見学。
“いろは丸”は、嘗て坂本竜馬が伊予大洲藩から借りていた船が、紀州藩の船と鞆
沖で衝突して沈没した際、竜馬は大藩を相手に難癖をつけて7万両もせしめたのだ
そうだ。 幕府の威信も落ちていたのだろうが、竜馬も流石に凄い! 

次は、船で仙酔島に渡る。

初めて見る海におっかなびっくりだった孫も直ぐ慣れて、カニやヤドカリに大喜び
で、帰る頃にはスッカリご機嫌だった! お爺ちゃんも楽しい一日だった!



限界集落のかかし祭り

2008年09月09日 | 政 治
姑の体調が悪いというので病院へ連れて行って検査して貰ったが、幸いにも異常は
無く胸を撫で下ろした。
何しろお年寄りの一人世帯が多く、もう数年もすると耕作放棄地も増え集落の維持
も難しくなりそうな限界集落で、診療所も週に2回午前中だけしか診て貰えない有
様で心許ない限りだ。

集落も今はかろうじて稲作を続けながら、健気にも四季折々に様々な行事を行って
活気付けようとしているが、残念だが跡継ぎは町に出ていて帰って来そうには無い!

過密の都市から地方の中核となる町へ企業を分散させ、そこへその地方出身の労働
者を転勤させれば、都市の過密と地方の過疎の両方の問題が片付くと思うのだが、
何とかならないものだろうか?
<限界集落のかかし祭り
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ザクロ

2008年09月05日 | 花 木
散歩していたらご近所の庭で、ザクロの鮮やかな朱赤色の花が咲いていた。

このザクロの果実、
子供の頃、近所の庭で稔った実を見上げては「美味しそうだなあ」と思ったものだ
が、貰っていざ食べてみると甘酸っぱくて結構美味しいものの、果肉が余りにも薄
くて辟易した記憶がある!

又、むかし子供をさらっては食べていた鬼子母神を教え諭した釈迦が、
「人肉が欲しくなったら替わりに食べよ」と言ったといい、人肉の味がするとも言
うそうだ。
人肉は、果たして甘酸っぱい味がするのだろうか? 興味深いが、こればかりは確
かめるわけにはいかない!

〔花(→横顔)と実〕
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ザクロ(ザクロ科、ザクロ属)
西アジア原産の落葉小高木で、日本へは平安時代に中国経由で渡来した。
樹高は5m程度で、若い枝には稜があり、短枝の先は棘となる。
葉は、2~5cmほどの長楕円形で鋸歯はない。
花期は6月で、花弁6枚の朱赤色の花をつけ、8~9月になると果実(球形)が熟
して割れ、中から種子を包む紫紅色の果肉が見える。
果肉は薄いが、甘酸っぱくて老化や更年期障害に効果があると言われている。

(名前の由来)
安石国(ペルシャ北方)から中国に伝わり、実が瘤(こぶ)に似ている事から、
“安石瘤”略して“石瘤”と呼ばれていたが、後に“石榴”とした。
日本では、“石榴”の音読みで“ザクロ”と呼ばれている。

鬼子母神(きしもじん、きしぼじん)
元はインドの神様で、500人もの子供を生みながら、常に他人の子供をさらって来
ては食べていた。
それを知った釈迦が鬼神が最も愛していた末子を隠し、うろたえる鬼神に対して子
を失う親の苦しみを悟らせて仏教に帰依させ、以来、仏教と子供の守護神となった
という。 現在では、子宝・安産や盗難除けのご利益があるとして信仰されている。

又、ザクロとの関係については、
・釈迦が、人肉に似た味がするので「人肉が欲しくなったら替わりに食べよ」と諭
 したと言う説があるが、
・ザクロは、果実の中に小さな実をたくさん持っている事から、鬼子母神像は子孫
 繁栄を願って、懐に子供を抱き、片手にザクロの枝(又は果実)を持っていると
 されている。


ジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)

2008年09月04日 | 動 物
昨年の7月に近くの側溝の擁壁で、ジャンボタニシのピンク色の気持ち悪い卵塊を
ひとつ見かけたので、その後どんな状況になっているか見回った。

すると、昨年同様に、側溝の擁壁に気持ち悪い奴が1個だけくっついており、傍の
水田の稲の株元にも1個だけくっついていた。
良く見ると、水田の中には4~5cmくらいのジャンボなタニシが歩き回っている
し、その周辺にはたくさんの稚貝(→)もいた!
卵塊は未だ気をつけて見なければ見つからないほどなのに、実際にはたくさんの
ジャンボ達がいるようだ。

このギャング達は、水稲やレンコンなどの農作物を食い荒らす悪者で、繁殖力は旺
盛で1年間に2000~8000個もの卵を産むといい、やがて農家が困る事にな
りそうだ。
安易に外国の生物を導入するとこのような事態を引き起こす事になる訳だが、打つ
手が無いらしいのでより深刻だ!

(稲に産み付けられた卵とジャンボタニシ)
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スクミリンゴガイ(リンゴガイ科)
南米原産の淡水に住む大型巻貝で殻の大きさが7cmにもなる為にジャンボタニシ
と呼ばれている。
1980年代始めに多くの業者が輸入し食用として養殖をしたが、思ったほど売れ
ない為に廃棄されたものが野生化した。

繁殖力が旺盛で、8~9月に水面から少し高い所へ数日間隔で、ピンク色で直径
2mmの卵を数百個も塊状に産むので、1年間では2000~8000個にも達する。
その為に、九州を中心に今や関東地方の太平洋岸まで広がり、水稲やレンコンなど
の農作物が食害されて困っていると言う。

ノシラン

2008年09月03日 | 庭の山野草
庭のノシランが咲き始めた。
花の少ない時期に、長く咲き続けてくれるので重宝する花だ!

名前の由来については、
「花茎が平べったくて、火熨斗でアイロンをかけたように見える」という説がある
事は知っていたが、
「葉が“熨斗鮑”に似ているから」とか、
「昔“熨斗鮑”を紅白の紙に包んで祝儀の贈り物に添えた」という事については、
全く知らなかった。
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ノシラン、熨斗蘭(ユリ科、ジャノヒゲ属)
東海地方以西で海岸付近のやや湿った林の中で自生する多年草。
葉は、長さ30~80cmの線形で厚くて光沢があり、先端は垂れ下がる。
花期は7~9月で、長さ30~50cmの平べったい花茎の先に、白~淡紫色の小さな
花を多数つける。 花は合弁花に見えるが6弁花。
秋から冬にかけて藍色の実をつける。

(名前の由来)
“ラン”については細長い葉がランに似ている事から名づけられたが、
“ノシ”については、
 ・花茎が平べったくて、熨斗(火熨斗=昔のアイロン)で伸ばしたように見える
  から、という説や、
 ・葉の形が熨斗(※)に似ているから、という説などがある。

※この場合の“熨斗”は、アワビの肉を薄く
切った後に伸ばして干した物の事で、
“熨斗鮑”又は単に“熨斗”と呼んだ。
昔は、色紙を六角形に折りたたんだ中にそ
の細片を包んで祝儀の贈り物に添える風習
があったが、今では“熨斗鮑”の代わりに
紙を用いている。