里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

ノシラン

2008年09月03日 | 庭の山野草
庭のノシランが咲き始めた。
花の少ない時期に、長く咲き続けてくれるので重宝する花だ!

名前の由来については、
「花茎が平べったくて、火熨斗でアイロンをかけたように見える」という説がある
事は知っていたが、
「葉が“熨斗鮑”に似ているから」とか、
「昔“熨斗鮑”を紅白の紙に包んで祝儀の贈り物に添えた」という事については、
全く知らなかった。
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ノシラン、熨斗蘭(ユリ科、ジャノヒゲ属)
東海地方以西で海岸付近のやや湿った林の中で自生する多年草。
葉は、長さ30~80cmの線形で厚くて光沢があり、先端は垂れ下がる。
花期は7~9月で、長さ30~50cmの平べったい花茎の先に、白~淡紫色の小さな
花を多数つける。 花は合弁花に見えるが6弁花。
秋から冬にかけて藍色の実をつける。

(名前の由来)
“ラン”については細長い葉がランに似ている事から名づけられたが、
“ノシ”については、
 ・花茎が平べったくて、熨斗(火熨斗=昔のアイロン)で伸ばしたように見える
  から、という説や、
 ・葉の形が熨斗(※)に似ているから、という説などがある。

※この場合の“熨斗”は、アワビの肉を薄く
切った後に伸ばして干した物の事で、
“熨斗鮑”又は単に“熨斗”と呼んだ。
昔は、色紙を六角形に折りたたんだ中にそ
の細片を包んで祝儀の贈り物に添える風習
があったが、今では“熨斗鮑”の代わりに
紙を用いている。