里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

大鬼谷の雌滝・雄滝

2008年09月21日 | 神 仏

大鬼谷オートキャンプ場を上流へ遡って行くと二つの滝があった。

下流の雌滝は落差15mで、昔この滝から“謄視正衣冠尊”の6文字が書かれた鏡が
見つかり、鶴岡八幡神社の社宝とされているという。
鶴岡八幡神社といえば源氏の氏神とされているそうだ。 或いは嘗てこの地を源氏
の領主が支配していた(?)事から奉納されたのであろうか?

上流の雄滝は落差21mで、滝壺には龍が棲んでいるというが、水量が少ない為に
滝壺といわれるほどの深みは無かった?

その上には高龗神社の小さな祠(→)があった。
祭神は、高龗神(たかおかみのかみ)で、伊邪那岐神が迦具土神を斬り殺した際
に生まれた神とされている。“高”は山の上を意味し、“龗”は龍を意味しており、
山にあって龍(神)が水や雨を司り、穀物を豊かに稔らせてくれるとして信仰され
ているという。
雨の少ない瀬戸内海地方では、神頼みしなければならないほど旱魃で苦しんだとい
う名残りであろう。
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引き返す途中で、赤褐色の小さな蛇が死んでいた。
まさか雄滝に住む龍でもあるまいが、“ヒバカリ”で猛毒という声も聞かれた。

帰って調べて見ると、
赤褐色の蛇はシマヘビの幼蛇で、成蛇には黒化型もいて“カラスヘビ”と呼ぶらしい。
どちらも初めて知った!

(左:シマヘビの幼蛇、右:シマヘビの成蛇)