一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
安全水域
高校の同窓会の案内が届きました。
何もいいことがなかった、よく高校時代をそう妻には話します。
何故なら思い通りにならないことばかりだったからかもしれません。
勉強を頑張りたくても身が入らない。部活も途中で止めてバイトばかり。友達関係も上手くいかず。
でもよく思い出してみると中には良いこともあったのも事実です。なんだか上手くいかないなりに必死で気がついていたらどうにかなっていた。
高校三年の秋に私は仏教に出会います。ちょうど寒くなるそんな時期に生きる希望みたいなものを手に入れることが出来たのです。
信仰は強制されるものではありません。
私には仏教が何よりも心の癒やしになったのを思い出します。
眠れるようになり、食べることが出来るようになった。
当たり前が出来なくなっていたのです。
心のSOSはなかなか気付かないし、認めることが難しいです。
もし、何気ない景色が愛おしく感じられれば安全水域になった証しだと思います。
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