百物語より・・・（笑ひはんにゃ」

葛飾北斎の百物語の５枚の絵の中に「笑ひはんにゃ」があります。

鬼子母神のように赤子を持つ鬼女は外面菩薩、内面夜叉のように外の優しさに夜叉の怖さを秘めた女性です。

豊島区雑司ケ谷・台東区入谷・葛飾区柴又帝釈天等に鬼子母神は奉られています。

雑司ケ谷の草団子等が有名です。また雑司ケ谷の鬼子母神は落語の「腕食い」の舞台です。

落語のネタ・・・「腕食い」「骨違い」「舟弁慶」「豊志賀」優しい女性がある一瞬、一言で鬼に変わる様

これで葛飾北斎の５枚の絵による百物語は終わり・・夏の夜　今も昔も人々は妖怪・幽霊に恐れながらも見えない世界に思いを巡らせます。

幽霊は人の魂・妖怪は物の精・化け物は狐、狸の化けた物に分かれます。落語のネタもこの分類でご紹介します。

幽霊の噺・・・「三年目」「牡丹灯篭」「真景累ヶ淵」「幽霊使い」「乳房榎」「悋気の火の玉」「もう半分」

妖怪の噺・・・「ろくろっ首」「のっぺらぼう」「茄子娘」「天狗裁き」「田能久」「五光」

化け物の噺・・・「化け物使い」「狸化け寺」「豆狸」「狸賽」「七度狐」「稲荷俥」「王子の稲荷」