其処ハカとない日報

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Toyo tokiの

2024-01-27 18:41:01 | レトロ、アンティーク

立水栓を検証するリンキチです。

立水栓と書くと水栓柱、コン柱水栓
と思われるかもしれませんが今回は
TOTOの立水栓型蛇口のこと。

以前の東洋陶器の小型手洗器ネタと
同じく、旧ロゴ「Toyotoki」刻印の
蛇口をゲッツしたので紹介します。

その前に以前と同じですが東洋陶器
TOTOの説明くだりを。

TOTOはトイレや洗面器などの衛生陶器、
キッチンや浴室の水栓金物などを扱う
大手メーカーで皆さんご存じのとおり。

東洋陶器(株)の創業は大正時代。当初は
衛生陶器だけでなく、食器事業も展開して
いたようです。
その後、昭和44年に食器生産を終了し、
衛生陶器、水栓を中心に事業展開、
その頃に社名が東陶機器(株)に変更、
略称「TOTO」がロゴとなりました。
昭和44年以前は「Toyotoki」でした。

そして商号自体がTOTO(株)に変更した
のは90周年を迎えた平成19年のこと。
結構最近?


立水栓こんなやつ。古い家屋の
洗面台に付いていたよくある
昭和の一般的な形状の昔の蛇口。
例によって薄汚いソレである。


立水栓こんな感じで使われてます。
どこかの学校?だったかな。
昭和感垂れ流し状態?ですが
この手の洗面器に直接装着する
シンプル、オーソドックスな
ハンドルタイプの蛇口。


もしくはこんな感じ。
買い物時のスーパーの店内にて。
現在でも普通に見かける。


しかーし、入手した薄汚いソレ
の背面には「Toyotoki」の刻印。
コレはお宝でしょう!と思い、
廃棄予定だった薄汚いソレを
譲ってもらった次第です。

この立水栓は東洋陶器株式会社
1962年の衛生陶器付属金具型録
掲載の「T205」という品番の
商品と思われます。


左「T205」と右、TOTO現行品。
現在ではこの右側の「T205UNR」
という品番の蛇口が後継機種?
もっとも近い形状だと思われます。
現行品はあとから比較の為に入手。


お宝の薄汚いソレ、あんまり
コ汚いので分解して清掃、
磨いてみます。


水栓コマはそこそこ新しいもの
が入っていました。
この手のハンドルタイプの蛇口は
機能的には水栓コマと上部ナット
のパッキンを交換すればずっと
使えるものなので。


汚れを落とし、磨いた元薄汚い
ソレの図。
古い真鍮製とはいえメッキ仕上げ
なので磨けばそこそこピカピカの
状態にはなるのでやれ感、古さは
感じさせません。


あらためてToyotokiの刻印ロゴは
商標変更後の1962年以降のロゴ。
〇Kマークが付いているのは普及品
タイプ。なので品番がT205でなくて
K205となるようです。


あとこの部分、取付部当たり面に
JISマークの刻印があったりする。


再度、左「K205」と右「T205UNR」
を比較。ほぼ同形状ながら取付部
当たり面の大きさは元薄汚いソレ
のほうがが大きいのだ。


ハンドルのネジは水、Coolの意
のCマーク。現行品がお湯ネジ
赤なのはたまたまの寄せ集め品
だったので。

見た目はほとんど変わらないけど
地味に刻印一つで古さの証しが
変わってくるという一品、逸品
の蛇口でした。

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