りきる徒然草。

のんびり。ゆっくり。
「なるようになるさ」で生きてる男の徒然日記。

寸評。

2010-07-06 | Weblog
今年の3月に、応募した短編小説で佳作を受賞した「ふくやま文学選奨」。
http://blog.goo.ne.jp/riki1969/e/8ce32b2571dcc2794487b4c96b882c35

その総評が掲載された今年の作品集が、自宅に届いた(写真参照)
作品自体が掲載されるのは、最優秀作品のみ。
それ以外は、佳作と言えども寸評のみの掲載。
それでも、落選するよりはマシか・・・。

ページをめくる。
僕の作品のタイトルは「エミリー」。
さっそく、寸評に目を通す。
以下、その寸評をそのまま記載します。


深夜のコンビニという濃密な異空間をうまく捉えたドラマである。
週に一度、午前3時に現れる異国の娘は、いつも決まってスナック、
缶ジュース、生活雑貨コーナー(雑貨の中身を書くことが肝心)と
めぐり、レジの僕の前に立つ。ある時、売れ残りのアンマンをサービス
したことから親しくなり、娘の名をエミリーと知る。片言の会話だけが
友情のすべての中で、或る日、娘が避妊具を買いに来て・・・やがて
別れの日がくる。1989年の夏から冬、深夜のコンビニで密度を分け合った
僕とエミリーの淡いラブストーリーを、巧みなメタファーで読ませる。
惜しいのは、ラストが安易なことだ。20年の歳月がかつてのコンビニを
消したまではよいが、そこでエミリーとおぼしい女性と出会うのでは、
作為が透ける。


・・・・まぁ、こんな寸評だった。
嬉しいような、恥ずかしいような・・・・(^_^;)

ひとつだけハッキリ分かったのは、自分で執筆していて、表現や構成に
いまひとつ自信がなかった部分は、やっぱり見事に見抜かれていたな・・・と。
そして、そこが致命傷になったんだなぁ(苦笑)

まぁ、これでまたひとつ自分の弱点が分かったんだから、それで良しとするか♪
それに、ずっと暗闇の中に閉じ込められたままだったエミリーを、
どんなカタチであれ、光あふれる世界に連れ出せたことが、何よりも
僕は嬉しかった。

エミリー、これでやっと僕の役目は終わったよ。
色々あったけど、今まで楽しかった。ありがとう。
元気で。いつまでも、元気で・・・。
コメント (2)
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