ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

希望

2009-07-21 22:47:32 | Weblog
同じ年の友人がどつぼにはまっている。
6年前から離職と離婚を考えて悩んでいたが、去年はこのままでは彼女は気が狂ってしまうか、病気になってしまうかと感じた私はまず「仕事を辞めた方がいい」と助言した。私だけがそう思っていた訳ではなく、彼女の周辺の友人も同じ事を言っていた。
彼女は頑張り屋で、学生時代は某スポーツで世界選手権まで出場した実力の持ち主だ。
日本にいたら絶対会う事もなかった「種類」の女性だ。

なまじっか根性があるだけに、社会人になっても人一倍の仕事をこなした。役職はヒラだが、部長クラスの仕事をこなしていた。英語が出来ない駐在員が、すべて仕事を彼女に丸投げしていたため、負担は相当なものになっていた。
駐在員のほとんどの方々は優秀で、人格も素晴らしい方が多く、私は好きな人が多いのだけれど,彼女の会社の場合は例外的にちょっと悲劇的な状態であった。
そして数ヶ月後、心身の限界を感じた彼女は退職した。
少しずつ健康を取り戻し、離婚の話を進める元気も出て来た。
それも三歩進んで二歩下がる状態。

そして、ついに最悪な事が起こってしまった。
自宅に泥棒が入ったのだ。
貴金属類や子供のゲームが全て盗まれてしまった。

もう何もかも失ってしまった・・・・・

どうして私にだけこんなに不幸が襲うのだろう・・・・

と、彼女はもがいていた。

しかし、連絡をとった保険会社の人が口を揃えて言った。

「犯人とかち合わせなくてよかった。」

犯人と家の中で会ってしまうと、

 殺される。
 レイプされる。
 拳銃で撃たれて死ぬか、打ち所が悪くて障害者。

会ってなくても、

 うんこやおしっこをして靴で家中を歩き回り汚しまくる。
 あげくの果ては火をつけて逃走。

などなど悪行の限りをつくすことが多々あるそうだ。

だから本当に命があって良かったね、と励まし合った。
とりあえず一文無しでも生きていれば前進はできるもんね。
そう思わないとやってけないよね。

私にもいろいろあるけれど、こんなの大したことない。
とりあえず生きている。
仕事もある。
贅沢せずにこつこつ前進するのみだ。

それにしても泥棒の話はよく聞く。
うちもアラームをつけた。
去年だったか斜め前の家に強盗が入ったときの犯人は、よその家にも入り、そのとき射殺された。
容疑者で射殺だ。
正直、ほっとした。
悪い事した時のこの国の処罰は徹底している。
ポリスも体をはって仕事をしているので、怪しい奴は撃てという基本的な指導が徹底している。
他人のものを盗む危険を犯すくらいなら、黙って働けばいいのに・・・・



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2 コメント

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許せねえ (ひろりん)
2009-07-22 20:58:24
> そして、ついに最悪な事が起こってしまった。自宅に泥棒が入ったのだ。

人が大変な思いをしている時に盗人だと?許せない。しかし、日本でも海外でも仕事でボロボロな方達いらっしゃいますね。力を抜いて仕事をできる状態にないんですね。何とか楽な仕事に移るとか、できないんでしょうか。真面目にやっている人がどんどんどんどん大変になっちゃって、しまいには精神的にも参ってしまうって…(人事じゃないけど)。

時間がかかるかもしれませんが、早く立ち直られますように。離婚もね、離婚して元気になる方もいらっしゃるので、悪いことではありませんよ。

しかし、盗人ども、天罰が当たらないだろうか。
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そう、許せねえ (ぞな)
2009-07-22 23:15:00
こつこつ努力をしている子なのに、どうしてこうなってしまったのか、もう私にもわからないのです。
盗人には天罰を与えなければならない!!!
だけど彼女が言ったことに、この一連の事件で、人の優しさを知り、自分には励ましてくれる友達がいるということがわかったそうです。
良いように取るしかないよね。
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