ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

中華人民共和国秘話

2008年04月29日 22時49分09秒 | 音楽
もう忘れ去られているかも知れないが。

つい、40年ほど前まで、
中華人民共和国という国はこの世に存在しなかった。

というか……
アメリカ、日本などの西側資本主義陣営の国家にとっては、
「共産党によって不法占拠された地域」
と呼ばれており、
「中華人民共和国」は
「国家」として承認していなかったのである。

しかし、冷戦に終止符を打ちたかったニクソン大統領(アメリカ)は
”ソ連と対立し始めて独自路線を歩み始めた中華人民共和国”
の毛沢東に擦り寄った。

「何が何でもベトナム戦争を終結させる」
と公約したニクソンは
「手段を選ばず、その場しのぎの御都合主義的な解決手段」
を採り、
「今後、我々は癌と戦う!」
などと意味不明の言い訳に終始するようになった。(ウソだけど)

さて。時は流れ、1987年。
ジョン・アダムスによって、オペラ(歌劇)史上
「最も新しい時代を扱った作品」が完成した。

その名も……

ニクソン・イン・チャイナ

「これは断じて『お笑い』ではない!」

と叫んでいたジョン・アダムスが言うとおり、
グラミー賞現代音楽部門最優秀作品に輝き、クラッシック音楽の1ページを刻んでいる。

「私は中国に反目していた~♪」
ポク、ポク、(木魚風の音)
「ずっと、ずっと~♪」
チーン、ポクポク、
「でも、それは間違いだった~♪」
Nixon In China (Opera): Act I Scene 1 - News

……この超際物作品がYoutubeで見られるとは思わなかった。

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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんなオペラ (mamaさん)
2008-04-30 00:10:26
見たい人居るのぉ~~?
てか、なんでこんなの知ってるのよ?
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こんにちは! (おたま)
2008-04-30 17:35:31
(-ω-;)ウーン・・

おたま・・歴史は学校で教わらなかったから。
ゴルァゴルァゴルァ!!(゜Д゜)。_。)゜Д゜)。_。)゜Д゜)。_。)゜Д゜)

覚えなかっただけなんですけど・・

ちゃんと、勉強してたら楽しめたかもと思いました。
( *´艸`)
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この作曲家 (○○○○)
2008-04-30 21:41:10
現代アメリカの作曲家としてだけじゃなく、二十世紀後半のアンチモダーンの代表格として偉大な存在なんだけどねぇ。9・11テロの追悼に作曲したのも有名なんだが、やっぱり代表作はこれか!
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Only in Englisn (Lady E)
2008-04-30 22:26:22
I know this opera - they showed this on TV many times - very boring, I think!

I am writing at the gym - thanks for Virgin media not doing their job properly I come to the Virgin Active (gym) every day, not to do the work out but checking email!!!

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mamaさん (RESANDO)
2008-04-30 23:11:22
一応、芸術作品なので需要は考えないでしょうねえ。

これがいつの日にか、
「歴史的一場面を描いた古典」
に見える日が来る……かもしれない。

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おたま様 (RESANDO)
2008-04-30 23:14:06
この辺は今日でも評価の分かれる所なので、
学校じゃサラっと流すだけだろうなあ。
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○○○○ (RESANDO)
2008-04-30 23:17:50
ポストモダンならわかるが、
アンチモダンって概念はわからん。
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LE様 (RESANDO)
2008-04-30 23:38:02
Is it notorious in England ?

By the way...
I'm afraid that my blog readers are wondering what VIRGIN-ACTIVE is.

It should be very strange if they translate the passage word for word.

http://www.virginactive.co.uk/VA/Content.aspx
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凄い! (mamaさん)
2008-05-01 00:19:16
LEの英語のコメントに英語で返事できるなんて!
LEさん、うちには来ないでね?
日本語を話せるようになったら、歓迎よ?
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やっぱり、言うと思った! (○○○○)
2008-05-01 00:22:12
一般的にポストモダーンという言葉で括っているが、これはむしろ現代構造主義(クセナキス、ブーレーズ等)に対する偶然性音楽(ジョン・ケージ等)の概念と言える。訳が解らんのは両方同じなんだが。さらに、懐古的な新古典主義とも一線を画す彼らの作風に対して、誰ぞが「モダーン(訳が解らん音楽全般)に対するアンチテーゼ」の意味で使っていた。造語だろうな。
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