近所のアイルランド女性、エマさんが、帰国する際、俺にくれた自転車は……
何の変哲も無い、ただのママチャリである。
今日、近所のホームセンターに買い物に行く際、それ(エマ号)がある事を思い出して、
乗って行った。
ホームセンターに着くと、駐輪場じゃ誰も自転車に鍵をかけてない。
まあ、今時、自転車を盗むヤツもいないんだろうな。
てか、エマ号(仮称)は盗まれてもそれまでのモンだし、構わないか。
しかし……
店から出てきた俺は予想外の光景を目にした。
(あ、あれ?)
ど、どれが「エマ号」だったのか? もう、サッパリわからねえ。
結局、適当なのに乗って帰ってきた。