武田城下町ぶらり歴史探訪を開催しました。

2023-10-08 14:37:26 | イベント
本日、山梨県立大学国際コミュニケーション学科 吉田教授とそのゼミの学生さんと
一緒に武田氏館跡とその周辺をめぐる歴史探訪を開催しました。
甲府市広報を通じて募集いたしましたが、特に居住制限もありませんでしたので、
こちらでも募集告知をしても良かった、と受付時に気づいたところでした。
集合場所の信玄ミュージアム前に開館前から受付を設けて参加者をお待ちしました。
その間、旧堀田古城園を一回りすると、静かな中庭の椅子を独占する姫ニャン発見。
お客様をお迎えする前に身だしなみを整える毛づくろいを入念にして、こちらも開館準備中。

三連休の真ん中で朝から武田神社へ参拝される七五三のご家族もあり、早い時間から
参拝客で賑わっていました。


散策会は9時スタートで、ミュージアム広場で前説を行い、現地へ移動しました。
学生さんを含めて40名以上になりましたが、
西曲輪南枡形虎口から主郭へと進み、
県自然保護教育振興会会員でもあります五味先生の館跡内の植物に関する講義などをお聞きしました。
主郭では、エノキ天神として祀られている御神木のエノキ周辺で、大学生による司会進行によって
五味先生が解説しながらパフォーマンスも行われ、参加者の方も一緒に参拝のマナー
なども習っていました。
その後、再び西曲輪へと移動し、緑豊かな鎮守の森となっている館跡兼神社境内を解説付きで散策しました。
小学校低学年くらいのお子様も多数ご参加いただいていましたので、
西曲輪北枡形虎口で参加者の方も一緒になって再現した戦国時代の戦いの様子は楽しんでいただけたようです。
もれなくこの催しで使用したおもちゃの弓矢セットをもらって大満足のお子様たちでした。

そのまま西曲輪を出て、北に広がる曲輪群を散策いただきましたが、ただいま発掘途中で、
現在までにわかった調査成果の説明や今後の史跡整備についてもお話させていただきました。
また、発掘調査の成果などが出ましたら、現地見学会などもお知らせしますので、
その際はぜひご参加くださいませ。
ここでさらに館跡をぐるっとひと回りで大手方面まで歩く方と、解散でミュージアムまで
引き返す方に分かれてそれぞれ解散となりました。
何とかお天気も曇り空のまま推移して、気温も上がらず絶好の散策日和でした。
ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。
そして、山梨県立大学の皆様、準備から実施まで本当にお疲れ様でした。
学生さんならではの発想と行動力で、いつもと違うとても印象的な散策会となりました。
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下諏訪町から諏訪法性兜も到着です。

2023-10-05 17:37:55 | イベント
昨日は雨でお天気が崩れましたが、明けて本日、富士山を見ると山頂部は白くなっていました。
今年の初冠雪かな?
この姿をみると、あっという間に冬が来るんだな、と思ってしまいます。

さて、企画展資料紹介の続きです。
以前より告知をしてまいりましたが、下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館様のご協力により
本物の諏訪法性兜をお借りすることができました。
つい先日まで静岡方面に行っていましたので、
戻ってすぐの甲府での展示となり、ご配慮に心より感謝いたします。

借用にあたり、諏訪大社と関わりの深い資料ですので、お近くの諏訪大社秋宮にご報告をして
企画展の成功をお祈りしてきました。

3日の日は、ギリギリお天気も晴れましたので、諏訪湖も穏やかな表情でした。
その湖畔に佇むデザインが目を引く建物が下諏訪町立諏訪湖博物館・赤彦記念館です。
とても素敵な建築物です。
唯一無二の兜ですので、取り扱いも慎重になります。
特に兜の装飾は細かく繊細ですので、輸送用の梱包も入念に行いました。
信玄ミュージアムに到着し、早速大型ケースに展示いたしましたが、
今回は、絵画資料でも諏訪法性兜を被った信玄公の画像も展示しています。
展示期間は、11月20日(月)までありますので、10月28日(土)の信玄公祭り武者行列を観覧前に
ぜひ、本物の諏訪法性兜をご覧ください。
より一層祭りに浸れると思います。
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昨日、甲斐善光寺から陣太鼓到着

2023-10-04 18:40:13 | イベント
昨日は、何とか天候にも恵まれ、
無事に企画展後期展示の資料の一つ、
川中島の戦いで武田軍が用いたと伝わる
陣太鼓を甲府の善光寺様から借用してまいりました。
本日4日は、山梨・長野は雨が降ったので、運搬予定が今日じゃなくてラッキーでした。
お天気が崩れたらどうしようかと思ってましたが、日頃から善行を積んでいたおかげか、
善光寺如来のご加護か、貴重な資料の運搬日和でした。
陣太鼓は、普段から本堂(金堂)の内陣に展示してありまして、拝観ルートの入口にあります。
今回の展示期間中にご覧いただけない方は、甲斐善光寺にお越しになった際に
ぜひ、ご覧ください。
建物内の空間が広く、皆さんの視線が内陣奥の如来様のいらっしゃる正面や、
天井画の鳴き龍に目線が行きがちなので、見逃されている方も多いようです。

美術専門の運搬をお願いしましたので、
力自慢のスタッフ4人でヨイショと持ち上げ、
専用車両に固定して信玄ミュージアムまで運びました。

設置も高く持ち上げて、位置を微調整するのに苦労しましたが、何とか落ち着きました。

陣太鼓は、特別展示室に入って受付正面に露出展示しています。
鼓面サイズは、歪みもあって場所によって異なりますが、
概ね89〜92cm前後と約1m近い大きな太鼓です。
胴も一木を刳り貫いたものと思われ、厚さもあるのか、とにかく重い。
戦場にこんな重いものを持ち運んだのかと思うと、武田軍の兵士の苦労が偲ばれます。

ちなみに音はよく通るので、広大な戦場全体に響き渡り、武田軍の進軍や退却を知らせ、
またあるときは、戦場の兵士たちを鼓舞し、士気を高めたのだと思います。
『甲陽軍鑑』にも武田軍がどのように陣太鼓を用いたのか記述もされていますので、
大変興味深い資料です。

さらにブログをご覧いただいている方にお得情報です。
今回の展示にあたり、甲斐善光寺様から陣太鼓の打音を聞いていただいても良いです、
と、特別にご許可をいただきました。
ブログ見ました、と言う必要はありませんが、受付のスタッフに叩いても良いか、
許可を受けてから手で叩いてみてください。
古い太鼓ですので、その際はくれぐれもご注意をお願いします。
手で軽く叩いても十分音色がわかりますので、大丈夫です。
信玄公も戦場で聞いたかもしれない打音をお楽しみください。
いたずらや悪意を持って強く叩かれると破損の恐れもありますので、
そのような方がいましたら、申し訳ありませんが、この音出しは中止させていただきます。

来館者がいる中での展示作業が難しかったため、火曜の休館日で設置となりました。
そんなわけで、静かな館内を巡回したところ、くつろいでいる姫ニャン発見。
休館日は誰も来ないので、のんびりとお休みモードの姫ニャン。
静かにまったりしていたのに、何しに来たの?みたいな雰囲気で塩対応でした。


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企画展テーマ2後期展示始まります。

2023-10-03 23:25:27 | イベント
明日から始まります企画展テーマ2の後期展準備とともに、活動を再開しました
ボランティアガイドの依頼対応などで急に繁忙期を迎え、バタバタとしていました。
個人・団体を問わず、ボランティアガイドの派遣を受け付けております。
ガイドの方々とのご予定が合えば、ご希望に応じた時間とコース、見どころなどを考え、
ただ観光に来ただけでは知ることができない歴史情報などもご提供いたします。
甲府市教育委員会歴史文化財課、あるいは信玄ミュージアムに直接お問い合わせください。

さて、仕事に追われる毎日で、そんなこんなでブログ更新が遅れに遅れ、申し訳ありませんでした。
最後に更新したのはいつだったかな?
と思い出せないくらい間が開きました。
ようやく本日、後期展示の準備が終わり、明日からの企画展情報をお知らせします。
信玄公没後450年節目の企画内容で構成しています今年の展示ですが、信玄公を語る上で
欠くことのできない川中島の戦いをテーマにした企画展となっています。
前期展では、ライバル上杉謙信ゆかりの資料も展示しつつ、ご紹介してきましたが、
10月4日(水)から信玄公中心の資料紹介です。

見どころになるのは、信玄公といえばこの兜、と皆さんが連想する「諏訪法性兜」。
もちろん、下諏訪町の諏訪湖博物館様のご厚意とご協力により、本物展示です。
実は、2年前に信玄公生誕500年の節目で、その目玉展示として借用させていただき、
展示もしていたのですが、その頃はコロナ感染拡大で大騒ぎの時期でしたので、
ご覧いただけなかった方も大勢いたと思います。
今回は、そうした規制もありませんので、この機会に間近でご覧ください。

そして、甲斐善光寺様のご協力を賜り、川中島の戦いで武田軍が用いたとされる「陣太鼓」も堂々展示しています。
本日、大人4人掛かりで運び出し、設置しました。
もちろん、ミュージアムのケースには納まりきれない大きさで、露出展示でございます。実は、善光寺様の本堂(金堂)内にいつもそっと展示してあるのですが、とにかく建物が大きいので、
大きな陣太鼓も目立たない、ということで気付かなかった方も多いはず。
今回は展示室のど真ん中に据えられて、皆様のご観覧をお待ちしています。
また、春の企画展で木造武田信玄公像をお借りした時と同様に、相互割引を行います。
甲府を訪れた際は、ぜひ2カ所をご観覧下さい。

本日は、借用から展示の入れ替えと、遅い時間まで作業していましたので、
借用先情報も含め、資料の個別ご紹介は次の更新でご紹介します。
ご容赦くださいませ。




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