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お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

不動産物件 受付・案内の仕事53(がつんと麻布編)

2005年10月26日 10時42分26秒 | 仕事あれこれ
更地の日陰部分のじめじめしたところの草をむしったところ、
小さなカエルが2匹跳びだしてきた。生きたカエルを見るのは
久しぶりだ。

近所の誰も居ない公園で、お弁当を食べ、気晴らしにブランコに
乗ってみた。座面は低く、自分はもうすっかり大人だという
ことを改めて実感した。この仕事で、行く先々の物件の近くには、
ひっそりとした児童公園があるが、そこにあるブランコの座面下の
地面には、プラスチックか何かでできた板が地面にはめ込まれ、
足で擦って地面がくぼまないようになっている。

水たまりをよけながら、ブランコをこいだ日が懐かしい。

午後になっても、相変わらずお客さんは来ない。
結構な量の草を片づけたところに、近所のおばあさんに「ご精が
出ますね」と声をかけられ、しばらく世間話をする。

バブルの頃に比べれば、地価は下がったとはいえ、この辺りの
土地を持っていると、いろいろ税金や相続に関して大変だと
おばあさんはこぼしていた。
「持つ者」の悩みは「持たざる者」である私には、遠い世界の話に
聞こえた。

結局、その日はお客さんは一人も来ないで、営業マンの顔を
見ることもなかった。事務所までバスで戻ったが、街角では
秋のお祭りが催され、多くの御神輿が夕暮れの町に繰り出していた。

自分が懐かしいと思うものや、縁がないと思うものが、1日の時間の
中に散りばめられ、私は軽い疲労と疎外感を感じた。

事務所に戻って、営業状況を聞かれ、全くお客さんが来なかった
ことを伝えると、「あそこはがつんとしたものがないんですよね」と
担当者がこぼした。

「がつんとした物件」って何だ。(笑)
私はいつかそんな物件に出会いたいものだと思いつつ、事務所を
後にした。
コメント (2)
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不動産物件 受付・案内の仕事52(がつんと麻布編)

2005年10月25日 09時37分19秒 | 仕事あれこれ
現場の隣の家には、大きな番犬がいて、私が生け垣の
中に視線を落としただけで、すぐにうなり声をあげた。

私は犬が苦手だ。正直なところ、怖い。
猫なら扱いも多少は慣れているが、以前、中型犬に手を噛まれた
ことがあり、どうも腰が引ける。コロコロした子犬などはとても
可愛いと思うが・・・。

現場の近くには、イスラム系国家の大使館があり、スカーフを
被った外国人の少女が、現場の脇の児童公園でブランコに乗って
遊んでいる。ボール遊びをしている小学生の男の子は、腕に
ホワイトバンド」をはめていた。
男の子は自ら進んでそれを購入したのだろうか?

自分の家の近所とは全く違う付近の佇まいに、私は新鮮な気持ちに
なると同時に、自分が「よそ者」であることを感じずにはいられない。

ふと足下をみると、誰かがやりかけの草むしりの痕跡があった。
こういう売り地の草むしりは誰がやるのだろう。
売り主か?不動産屋の営業マンか?それともアルバイトを頼むのか?
17坪とはいえ、伸びきった草を取るのは結構大変そうだ。

私には、目の前の雑草が自分の心に中にはびこっている「仕事」への
「イライラ感」の化身のように見えた。

お客さんは全く来る気配がない。営業マンも来ない。
私は、湿った草の匂いを嗅ぎながら、雑草を抜き始めた。これは、
私にとって「人を待つ」という職務の放棄だ。

自分の力加減一つで草が抜けるように、「メインの仕事」への
思いがすっぱりと片づいたら、どんなに気分が良いだろう。
私は大きく育った草も、地面を這うものも抜いて、強い日差しの
下に広げ、時折足で踏みつけ、しんなりさせた。

草むしりは、むしった後の草の処理が大変だ。少しでも早く土に還れ。
その後、また雑草はどんどん生えるだろうが。

私はこの更地で、自分のストレスを解消しながら、CO2の固定化を
促進しているのだ。ははは。
私の頭は暑さで一層おかしくなり、職務放棄をしばらく続けた。
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不動産物件 受付・案内の仕事51(がつんと麻布編)

2005年10月24日 10時10分47秒 | 仕事あれこれ
不動産物件の受付・案内の仕事をやるのは6月以来だ。
まだまだ残暑の厳しい都内で、屋外でお客さんを待つ、と
いう仕事をするのはどうかとも思ったが、とにかく働いて
少しでも稼ごう。

久しぶりに事務所に行って、女性社員から「エロ親父」呼ばわり
されていた担当者から物件の資料をもらう。

担当する物件は港区麻布の、くねくねとした路地の奥の更地だ。
17坪で9000万円。いきなり今までで最高価格の物件だ。
現場は、夏草がぼうぼうに生い茂る土地だった。前の日に
雨が降ったせいか、雑草はいきいきしているようにも見える。

となりの土地には、建築中の家があり、若い大工さんが
釘打ち機でバスン、バスンと部材を打ち付けている。
それ以外はいたって静かな高級住宅街なのであった。

電柱に案内看板はくくりつけてあるものの、ここはきっと
営業マンも来ない僻地だなという感じがした。路地は狭く、
大工さんが乗ってきたシーマが入ってくるのがやっとだった。
更地に打ち込んである立て看板も傾いている。

これで9000万円だもんな、としばし感慨にふけり、この
土地に一万円札を敷き詰めたらどうなるか、というようなことを
考える。セロテープで貼り合わせた一万円札が何枚も敷地に
被せられる様子を想像しながら、近所のおばあさんと立ち話を
して過ごす。
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夏が過ぎて・・・

2005年10月23日 10時00分29秒 | 仕事あれこれ
夏の「クイズラリー+ガラポン抽選会」の仕事と同時並行で、
私は映画試写会や、都内のOLさん向けおシャレ系イベント、
「お役人様」と都心のビジネスパーソンが集う情報交換会の
準備などの仕事をしていた。

今年の夏、「クールビズ」が世の中を席巻したが、それに
関連して、都内ビジネス街の一流企業の一部に、環境に
配慮したオフィスのあり方について、積極的に情報交換し、
取り組もうじゃないか、という動きがあり、「お役人様」を
巻き込んでの情報交換のコーディネートをした訳だ。

今回参加してくださった「一流」と呼ばれる企業にお勤めして
いる皆さんは、背負っている「ブランド」の重みに負けない、
それはそれはご立派な方々だった。

メトロセクシャル(Metrosexuals)」という形容詞が
ぴったりのおしゃれな人も多いし、頭の良さが嫌みのない
マシンガントークとなって、私を気持ちよくノックアウト
する人もいた。

複数の企業の、現役バリバリの実務者が集まっての会議は、
まるで「すばらしい会議運営」の見本のようで、また、内容も
実のあるものだったので、同席したポカリ課長や同僚も感心
しきりだった。

「ちゃんとした人」が真っ当に仕事をしているのを見るのは
気持ちの良いものだ。この場合の「ちゃんとした人」は
一流企業の人、と言う意味ではない。

振り返ってみて自分はどうか?

どうも自分は「虚」の商売している気がしてならないのだ。
夏の間、このもやもやした気分が私を支配していた。
どうしたものか、と考えていたところに、派遣会社C社の
担当者から電話がかかってきた。

「夏もそろそろ終わりですが、9月のご予定はいかがですか?
もし、良かったら、また不動産物件の受付の仕事がありますが・・・」

良かった。悩んだときは別の仕事をするに限る。
こういうのは「仕事から逃げている」状態か?
いや、「仕事に逃げている」のか・・・。

ともかく、8月を過ぎたら、メインの職場では、また週に2、3回の
勤務になるし、経済的な面からは願ったり叶ったりだ。

私は9月にまた、不動産物件の受付・案内の仕事を週末にする
ことに決めた。
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コゲちゃん、尿石症で通院の巻1

2005年10月22日 10時12分47秒 | 猫のいる生活
わが家の飼い猫、コゲちゃん(オス・去勢済)が軽い尿石症に
かかり、4日連続で通院している。

トイレで、妙な踏ん張り姿勢でオシッコをしようとするのだが
勢いよく出ない。何度もトイレに出たり入ったりするので、
おかしいと思い、家族に動物病院に連れて行ってもらった
ところ、体内に結晶(結石)ができてオシッコが出にくくなる
病気と言われた。

猫には珍しくない病気だそうだ。去勢した猫、オス猫、室内飼いの
猫がかかりやすいそうだが、コゲちゃんはどれにもあてはまる。
涼しく(寒く)なって水分をとらなくなると発症しやすいとも聞いた。

人間の場合、結石はとても痛い病気だそうだが、猫も辛いのだろうか?

動物病院で尿検査をし、オシッコを出しやすくするために生理食塩水を
点滴され、薬をもらって診察費と3日分の薬代で1日目7,749円也。
2,3日目は診察費と天敵でそれぞれ2,415円、今日は点滴と
5日分の薬代で5,460円。
猫には国民健康保険がきかないものなぁ・・・。

コゲちゃんは病院に行くのが嫌いなので、キャリーバッグを
見ただけで部屋の隅に逃げてしまう。無理矢理つかまえてバッグに
入れた。

病院から帰ってくると、家族に近づかず遠巻きに見ている。
夜は布団にオシッコを漏らしていた。普段はそんなことしないのに。
ちょっと元気がなくて気の毒な感じだ。

明日も通院だ。
早く良くなっておくれ。
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