今、父が入居している老健施設から4月半ばに
退所するよう言われ、いろいろ検討した結果、
父には実家から近い有料老人介護ホームに転居
してもらうことにした。
その検討の過程で、母が抵抗を示していた
リバースモーゲージについても再度話し合いを
進めることとし、父が入居している老健施設に
金融機関と信託会社の担当者に来てもらい、
両親、弟2号、私を交えて説明してもらった。
母には、リバースモーゲージを導入したら、
今までと変わらずに実家に住めること、毎月
決まった金額を借入から生活費と父の老人
ホームの利用料として振り込むことを説明した。
母は父が亡くなった後に、実家から出て行く
羽目になるのは嫌だ、自宅の片付けをしたりする
面倒は嫌と言った。
そのようなことはありません、と金融機関の
担当者は何度も説明していた。
母は私と弟2号に本当にそれで良いの?と
確認した。
私も弟2号も実家はいらない、両親が生きている
うちに好きなようにお金を使える仕組みの方が
良いと伝えた。
多分、母はまだ納得していない。
肝心の父は、一通り説明を聞き、私が資産の
審査を頼んで良いか?と聞いたら、頷いて、
書類にガタガタの字で署名をした。
その後、母に電話をしたら母は自分は遺産は
もらえないのね、と言った。
父が亡くなったら、今度は母がリバース
モーゲージから貸し付けという形で生活費を
受け取ることになる。
その時に残っているかもしれない父の預金と、
不動産から生み出されるお金の関係性がまだ
理解できていないようだ。
どうしたらわかってもらえるのか。
ケース1
リバースモーゲージを利用しない場合
年金をもらいながら、不足分を父と母の預金から
補填。3年程で預金はなくなる。多分、3年の
うちには要介護度5の父は特養ホームに入居
できる。ホームの利用料は有料老人介護ホーム
よりは安価。実家は残るものの、生活費の不足は
私と弟が面倒を見る。
もしくは実家を売却し、両親はともに施設へ。
ケース2
リバースモーゲージを利用した場合
年金をもらいながら、不足分を借入から補填。
預金に手をつけるかどうかは借入額次第。
両親が亡くなるまで実家はそのまま。
無駄遣いしなければ、少なくとも両親が90歳
までは大丈夫。その頃、私は58歳、弟2号は
56歳。
母は父が先に亡くなる前提でいろいろ話す。
家族の誰が先に逝くのかなんてわからない。
収支のシミュレーションは池上彰さん並に
上手く説明しないとダメだ。
かなりハードルが高い。気が重い。