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お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

ゲキジョー型転職 その35 退職日

2007年09月15日 11時28分37秒 | 転職活動
私は勤めていたPR会社を退職した。在籍期間は1年1ヶ月。
勤め始めた頃はこんなに早く自分が退職するとはもちろん
思わず、転職を決意してからも、意外に早く物事が進んだ
ので不思議なくらいだ。

オフィスの机周りを片付けて、同僚に資料を引き継いで、
他部署に挨拶に回った。皆の共通認識として、結構長く
居たように思われていたようなのだが実際はそうではない。

最後に社長に挨拶に行って、妙にしんみりした顔の社長の
顔を見て、私は本当にこの職場を去るんだな、と思った。

「もう少し長く居てくれると思ったのにとてもザンネン」

実は、私と上司のアントワネット様のほかに、他部署でも
2人辞め、あわせて4名が9月末付けで退職する。

このことはかなり社長にはショックなようだ、と秘書から
聞いた。

いつものアグレッシブな社長とは違う様子に、私もなんだが
声が湿ってしまい、今までの感謝の気持ちとこれからも
頑張りますと言って私から社長に握手を求めた。

退社後、私は同僚がアレンジしてくれた送別会に出席して、
同僚がお酒を飲んでぎゃんぎゃん騒ぐのを見ていた。
来週にはもう私はこの人たちと一緒に働くことはないのだ。

何回もそういう思いを経験してきたのに、少し感傷的に
なる。やがて他部署のイベント部門から大きな花束が
贈られて、夜遅くまでイベントの受付の手伝いで大変な
目に遭ったことを思い出して、ちょっと笑ってしまった。

「いつでも戻ってきて」

同僚たちにそう言われたけれど、ご免蒙る。(笑)
さて、気持ちを切り替えて10月からは新しい職場へ行こう。
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ゲキジョー型転職 その34 ギフト

2007年09月14日 09時22分35秒 | 転職活動
転職ばかり繰り返している私は、一応退職時の目標として「円満退社」を
掲げている。実際に辞める時には、後に残る人にいろいろ迷惑をかける
ものだし、口ではどんなに「次の職場でも頑張ってね」とは言ってもらった
としても、同僚には内面では納得できない部分もあるだろうと思う。

そんな中でも、退職時間際に一応「大人の対応」をどれだけしてもらえるか、
というのは普段の行いや辞める際の態度にも関係してくる。

ありがたいことに、今回の転職に関しては、送別会の開催も含め、ごくごく
普通に送り出してもらえる。私の前に辞めた4名のうち、3名が職場に対して
不満を募らせ「キレて辞めた」経緯もあり、その時の職場の「寒い雰囲気」を
傍目で見ていた私は、自分のときはなんとか普通に出て行きたいものだ、と
思っていた。

同僚全員がいくらかのお金を集めて、知恵を絞って私が喜びそうなギフトを
買ってくれた。私は前職の退職の際にも職場に贈った「台車」を手配して
お礼に渡した。女性の多い職場では、セミナーやイベントの際に荷物を運ぶ
のにひと苦労だからである。

「今まで退社の時にお礼を渡して行った人は初めてですよ~」

若い同僚が大変喜んでいたので、あらまぁ、そうですか、と私はさらっと
流して、お役に立てば幸いですとつけ加えた。

今日が出社最終日。
諸々整理して、さっぱりした気持ちで出て行きたい。
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ゲキジョー型転職 その33 クライアントにお別れ

2007年09月12日 12時36分35秒 | 転職活動
クライアントである外資系大手企業のコーポレートコミュニケーション
部門のマネージャーがアメリカからやってきて、日本支社の広報担当者と
我々PR代理店のメンバーと2時間ばかりの会議を持ち、今後の広報展開
などについて話し合う機会があった。

私にとっては、クライアントに会う最後の機会だ。
そして多分、こんな大手企業の人たちと仕事をすることはもうないだろう、
と思った。私は非常に良い経験をさせてもらったし、勉強になる部分があり、
そして自分の仕事の仕方の強みや弱みも改めて考える良い機会だった。

この会社の会議は、ぶっ続けで英語の会議で、私は最初担当した頃は、
内容を理解するのに四苦八苦した。およそ1年間担当して、製品知識も
増え、その企業の方向性を徐々に理解するうちに、英語の内容も少しずつ
理解できるようになった。

その日が最後だ、と言うことで、私はまずい英語を駆使し、時には同僚に
助けてもらいながら、会議の途中でなるべく自分の考えを述べた。
マネージャーは私の話を頷きながら聞いてくれ、私は「もっと英語が話せ
たらなぁ」と悔しさを感じながらも、相手に何かが伝わっていることを
信じて話を終えた。

会議の最後に、マネージャーは私の今までの仕事について感謝してくれ、
次のステップ("in your next endeavour"と彼は表現した)で成功するように、
とあたたかい言葉をかけてくれ、握手をした私の手を大きな両手で包み込んだ。

その会社は、スペースシャトルの部品を作っている。私はかつてマネージャーと
「エンデバー号(Endeavour)」の話をしたことがあり、多分彼はそれにかけて
「endeavour」と言ってくれたのだと思う。

私は過去1年、自分が初めて本格的に担当した企業PRで、いろいろ苦労した
部分もあり、そしてまたクライアントとの信頼関係を築けたと感じた場面も
あった。それらのことを思い出し、またカウントダウンも最終段階に入った
自分の旅立ちの高揚感とが相まって、不覚にも泣きそうになってしまい、
「Thank you for all.」としか言えなかった。
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ゲキジョー型転職 その32 置き土産

2007年09月10日 23時20分16秒 | 転職活動
上司のアントワネット様が9月末で退職するが、その
後任の男性上司がやってきた。

その人はPR代理店や企業広報の経験がある中年の
男性だ。やり手そうなイメージもあるし、まじめそうな
感じもする。

しばらくは引継ぎのためにアントワネット様と一緒に
仕事して、クライアントに挨拶に行ったり、今までの
仕事内容を各担当者からヒアリングしたりして過ごして
いる。

ある時、同僚の「にしきの」さんが彼と一緒にランチに
行って、そこで思いもかけない話を聞いたそうだ。

何と彼は、アントワネット様が退職することを聞かされて
いなかったという。我々社員が皆、彼を後任だと思って
いたのとは違い、彼はつい先日まで、アントワネット様と
一緒にこの先ずっと仕事をするもんだと思っていたらしい。

その話を「にしきの」さんが聞いて彼女は一言
「アントワネット様にハメられたね・・・」と言った。
全くもって恐ろしい職場である。

私は自分のできることとして、やはり自分が感じたこの
会社の問題点や課題を自分の意見として、新しい上司に
伝えてから辞めようと思った。

中傷や嫌がらせにならないように、言葉は選ばなくては
ならないが、残る人々が言わないことを話すことは今の
自分の立場ならできる。

これが私の置き土産である。
会社にいるのもあと4日だ。
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ゲキジョー型転職 その31 第一次送別会

2007年09月08日 22時53分12秒 | 転職活動
私の退職日には、同僚が送別会をしてくれるそうだ。
その日に出席できない同僚が、はやばやと第一次送別会を
してくれた。

その会の幹事は、若い男性社員で、会社の近所のおしゃれな
個室居酒屋に連れて行ってくれた。

彼とは仕事上で一緒に組むことはなかったが、会社での細々と
した相談には乗っていたので、彼は妙に義理堅く私を誘って
くれたのだった。

その個室で、彼の愚痴を聞きながら、様々な話をしている
うちに、彼は「実は・・・」と切り出した。

「ボクも9月末で辞めるつもりだったんスよ」

それを上司のアントワネット様に8月末ごろに相談したところ、
アントワネット様は即座に「だめ。考え直して」と却下した
そうだ。その時は彼は私が退職するつもりでいることを知ら
なかった。

8月末には、私はもう退職願を出していたし、アントワネット
様も辞める心積もりだったはずだ。9月末で1度に3人辞める
事態を避けるために、彼の退職を阻止したのだろうか。

もし、私が8月末に退職を切り出すのが遅れていたら、どんな
成り行きになっていただろう。

その後、彼はすぐに昇格した。これは彼の言葉を借りれば
「アントワネット様の置き土産」だと思うとのことだった。

「昇格したんで、しばらくここで経験を積んでから辞めます。
 その方が、職務経歴書にもいろいろ書けるし」
彼は妙にさばさばした感じで話をしていた。

私は普段あまり飲まないお酒を飲んで、夜中にタクシー帰り
した。浮かれた気分はあまりない。上手く言えないが、
ちょっぴりほろ苦い会だった。
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