認知症になった伯母の成年後見人
申立てを東京家庭裁判所にした。
予約した時間の少し前に家裁に行って
地下1階のコンビニで申立て手続きの
手数料の収入印紙と切手を買った。
予約時間に受付に行って、書記官と
一緒に書類が揃っているか確認した。
その後即日面談の担当者が書類を読む
そうで、30分ほど受付近くの待合所で
DVDを見るよう言われた。
女優の小林綾子が主演の、成年後見人
とはどんなことをするのか、という
説明ビデオだった。
やがて初老の面談担当者が私を呼びに
来て、私は小さな部屋で面談をした。
担当者からの質問がいくつかあったが
書類は全て揃っており、かつ伯母の
法定相続人全員の同意書もあるので、
通常よりもスムーズに審判は進む
だろうとのことだった。
面談は30分くらいで終わり、私はその
足で実家に行って両親に事の顛末を
説明した。
私の実家は土地も建物も伯母のもので
ある。父はその土地で生まれ、独身の
伯母とずっと同居してきた。
いろいろ思い入れもあるだろうと思う。
私は父と伯母のためにできることを
するだけだ。
私は実家に行くとひどく疲れる。
私にとってもはや実家は帰る場所では
ないのだとしみじみ思う。