お仕事どんぶり

正社員、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト・・・
経験してきた「仕事」と日々の生活についての記録です。

手のひらの上で踊る

2007年11月30日 18時28分15秒 | 広報のお仕事
私の仕事は、会社の広報と「CSR(企業の社会的責任)」
活動の実施とPRだ。ニッチな弱小部品メーカーの「CSR」
ってなんじゃらほい、の世界である。

立派な大企業が、バンバンお金を使って「社会貢献活動」
したり、環境問題に取り組んだり、というものとは明らかに
違うアプローチ。

まずは自社工場の省エネ活動の実践とその成果のPR。
地道にやってる工場近くの地域への貢献。
まずはそんなところからだ。

自社製品として「地球温暖化防止」に寄与する部品を製造・
販売しているというベースがある限り、「本業を通じて
社会に貢献する」という姿勢は変わらない。

自分たちが売っている製品が「良い製品だ!」という
密かなプライドがあっても、ついつい地味目に、謙虚な
姿勢を貫いてきた会社だ。

「だるまさん専務」はその「腰の引けた」状態を何とか
変えようとしている。小さい企業だって、広報もCSRも
やるのだ!という気持ちだ。

先日、企業間の交流会があって、その場所に私は専務に
連れて行かれた。参加者は最低でも部長クラス、他は
役員や社長さんばかりだった。見事に男性ばかり。(笑)
「だるまさん専務」は同業他社やお取引先に私のことを
「ウチの広報です」「CSRの担当です」と紹介して回った。

他の会社さんの反応は「いやー、(小さい会社なのに)
ご立派なものですなぁ」という好意半分の微妙な反応だ。

専務は、自分が先見の明がある、会社が大きくなるために
「人」に投資している、という姿勢を見せたかったのだろう。

私は専務の手のひらの上で踊らされてる。
いや、あえて自分から踊っている。そんな気がする。
踊るステージがあるだけ、マシなのかもしれないが。
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残業・・・

2007年11月29日 08時27分17秒 | 広報のお仕事
1か月分の給料が出た。まぁ、こんなもんか、という感じだ。
ここの会社に来て、私はあまりお金を使わなくなった。
家を出てから戻ってくるまで、一度も財布を開かない、と
いうことも結構ある。

10月の「見かけ上」の残業は10時間に満たない。
一応、業務命令ではない朝の早出サービス残業は10時間程度だ。

私のいる部署は、私以外は皆管理職なので、「残業」という
概念から外れた人ばかりだ。朝が早い代わりに、夕方はさっさと
帰る。

派遣で働いていた頃を除いて、こんなに残業の少なかった
ことはない。19時過ぎには職場のほとんどの社員がいないと
いう職場は、最初は違和感があった。

たまたま重要な会議の資料を作っていて、19時を過ぎたとき、
職場の管理職が「大丈夫?こんなに遅くなって・・・」と
言ったが、私は冗談かと思ってしまった。

まだ19時ですよ、19時!

前の仕事なら、これから仕事のひとつやふたつをやっつける
時間だ。でも、これがここの文化なら、それに慣れるのも
必要だろう。

逆に、効率の悪い長時間労働の悪弊に染まっている自分の
仕事の仕方を見直すのに良い機会かもしれない。
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30年先輩

2007年11月27日 17時28分54秒 | 広報のお仕事
エンジニアと営業による新製品試作のレビューがあり、
私はその製品の広報方針のヒアリングのために工場に行った。
会議室へ行ったらカジュアルなジャケットにスラックス姿の
年配の男性が2名いた。

原則的に工場勤務の人は、社名入りの作業着を着ているので
「外部の人かな?」と思ったら、すでに退職した会社のOBだった。

新製品の開発の際に、技術アドバイザーとして参加していると
いう。報酬は交通費+αぐらいのものだそうだ。それでも、
「役に立てることがあれば」と会社の求めに応じて来てくれる
という。

開発時には、もちろん新しい「考え方」を取り入れたほうが良い。
特に「IT関連」だとその開発スピードは「速さ」を求められる。
私は開発者ではないので、そういった「スピード」感や詳細は
わからない。

しかし、開発に行き詰った時に「こういう考え方もあるよ」と
いう道筋を立て、アドバイスできるのは、長年の経験があるから
こそ、という考え方には共感できる。

実際の開発現場で、営業が伝える顧客のニーズと設計上での
スペックに乖離があるとき、激しくもめたりもするのだが、
その時もOBが「まあまあ」と取り成して、なんとか「落とし
どころ」を見つけていくのを見ると、兄弟げんかにおじいさんが
割って入るような感じを受ける。

どこか飄々としたOBは、エンジニアを追い詰めない。
納期やコストや、技術面でのハードルを越えることを要求されて
いるエンジニアにとって、どこか落ち着ける「駆け込み寺」の
ようにも思える。

OBはすべての人にとってOBな訳で、どんなに偉い開発部長でも、
昔はそのOBにいろいろ教わった立場であるため無下にはできず、
また20代の若手エンジニアは、30歳以上も年の違うOBの言う
ことは、妙に神妙に聞く部分がある。

OBには、「昔はこうだった」というような懐古趣味はない。
あくまでアドバイザーとして、自分の経験から、過去と現在の
トレンドを瞬時に記憶のなかから取り出して、話をしている
だけだ。

OBが話をしているときは室内はシンとなる。
「傾聴」という表現がぴったりの状態だ。

会社のなかにはいろいろな人がいた方が良い。
年齢も性別もバックグラウンドも。同じような人間ばかり
いたら疲れるだろう。

私は専門用語が飛び交う、ちんぷんかんぷんな会議に出ながら、
そんなことを考えていた。
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求人広告

2007年11月26日 12時50分46秒 | 広報のお仕事
会社として「こんな人材が欲しい」というニーズがある。
さて、それをどうやって学生さんやら、中途採用の対象者に
お知らせして、応募してもらうか。

「効果的な方法を考えて、提案して欲しい」と「福耳部長」に
言われ、うちの会社に関係ある技術雑誌や趣味の雑誌に
求人広告を打とうか、という段階になっている。

弱小企業の哀しさよ、採用計画はなかなか進まない。
「福耳部長」はうちの会社を「3軍企業」と自虐的に言う。
特に技術職は、超大手企業からどんどん良い人材が決まって
いってしまうとのことで、こっちは洟も引っ掛けてもらえない。

私の仕事は一応「広報」だが、会社の認知度を上げることなら
何でも取り扱う「何でも屋さん」だ。

営業や管理系の仕事は中途でも良い、むしろ他の会社を
経験した「違う文化」を持っている人が良いと上司は言う。
しかし、技術系は「育つ」まで時間がかかるので、少しでも
早く環境に適応できるような若手が欲しいそうだ。

「若いエンジニア」「理工系」「情報処理」「IT」
「やる気」「情熱」・・・
どんなキーワードも当たり前すぎて、「ピン!」とは来ない。
求人広告って難しい、そう思う。
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感電自慢

2007年11月22日 18時05分01秒 | 広報のお仕事
入院しているとき、患者さん同士で「いかに自分は大変な病気
(あるいは怪我)をしたことがあるか」を自慢しあうケースが
ある。

いわゆる「病気自慢」とか「怪我自慢」というヤツですね。
回復したからこそできる自慢であり、「地獄からの帰還」的な
話は、不謹慎だが結構盛り上がる。

工場に打ち合わせに行って、エンジニアの人や製造の人と打ち
合わせをしてる時、「感電自慢」というジャンル(?)がある
ことを知った。

自分が今までどれだけ高電圧・高電流で感電したことがあるか、
ということを自慢しあうものだ。

私の感電体験は、濡れた手でコンセントを触って「ビリッ」と
来た程度のものである。工場の人の話はマジで怖い。
世の中にはいろいろな自慢があるものである・・・。
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